【こんまり流】年末までに家中スッキリ！片づけプロジェクト＜第4回：玄関＞

こんにちは♪ 福岡市在住のこんまり流片づけシニアコンサルタントの安部綾子です。

年末までに家中スッキリを目指す全4回の「こんまり流片づけプロジェクト」、いよいよ最後は「玄関」です。

玄関は家の中で唯一の、“外と内をつなぐ場所”。毎日必ず通るのに、後回しにされやすい場所でもあります。

靴があふれ、荷物が置きっぱなしの玄関は、帰宅した瞬間に疲れを倍増させてしまいます。逆に、玄関が整っていると、家に入った瞬間に心が安らげる状態へ切り替わります。

年始に向けて、最高の運気を迎え入れる「ときめく玄関」を一緒に作り上げましょう！

やり方はいつものこんまり流と同じですが、玄関は仕上げの掃除がポイントです！

（1）すべての靴を「たたき」に出す

（2）空になった靴箱を掃除する

（3）今の自分が“ときめく靴”だけを残す

（4）リバウンドを防ぐ定位置を決めて収納

（5）仕上げの清掃で「聖域」に

まずは現状を把握するために、靴箱の中にある靴、たたきに出ている靴をすべて出し、一箇所に集めます。夏のサンダル、冬のブーツ、冠婚葬祭用も一足残らず出してください。

「こんなに持っていたんだ！」と驚くはずです。数年も履いていない靴や、足が痛くなる靴もあるのではないでしょうか。“今の自分が履いていたい靴かどうか”を確認しましょう。

靴以外の物、たとえば外遊びのおもちゃや庭手入れの道具なども、全部出してくださいね。

靴をすべて出したら、次は靴箱のお掃除です。

まずは大きなゴミを掃き掃除。ほうきで砂やホコリを取り除きます。次に水拭き。固く絞った雑巾で、棚板を丁寧に拭きます。靴箱の棚板の素材によっては水気を吸いやすいものもあるので、ほんの少しの水気で大丈夫です。

そして大事なのが次の「乾燥」。扉を開け放ち、完全に乾燥させます。湿気はカビと悪臭の元。必要であれば除湿剤などを置くのもおすすめです。

乾燥を待つ間に、次のSTEP3の「選別」を行いましょう。

並べた靴を一つひとつ手に取り、「今の自分が履いて、明日のお出かけが楽しみになるか」を基準に選びます。履いたときに気分が上がるか、「今日も行ってきます」と前向きな気持ちになれるか、そんな視点で選んでみてください。

「いつか履くかも」「高かったから」ではなく、「今の生活、今の服装、今の足に合っているか」を自分に確認してください。

選んだ靴は靴箱に収納する前にぜひお手入れをしてあげましょう。ブラシで汚れを落とした後は、靴裏も含め全体をきれいに拭き上げます。

手放す靴には「今まで守ってくれてありがとう」と声をかけてお別れします。

玄関たたきに出しておく靴は、基本的に1人1足だけ。

残りは靴箱に収納します。収納の際は、家族が迷わないためのルールを決めます。おすすめのルールはこの3つ。

（1）人別に分ける：家族ごとに段やエリアを分けます。子どもの靴は、身長にあった高さの段へ。

（2）重さで分ける：下の段に「重い靴（ブーツ・革靴）」、上の段に「軽い靴（サンダル）」を配置すると安定します。種類別に分けると良いです。

（3）たたきには「1人1足」のみ：出しておいて良いのは、毎日履く靴やサンダルなど、1人1足まで。

たたきに置く靴が減ると、掃除がしやすくなり、いつもスッキリきれいな玄関になって印象も一気に変わりますよ。

よく質問される靴の向きですが、見た目の美しさを重視するなら「つま先」を前に、取り出しやすさを優先するなら「かかと」を前がおすすめ。家族それぞれの好みで違っても大丈夫です。

収まりきらない場合は、持ちすぎのサイン。靴箱の中にぎゅうぎゅうに押し込めるのは絶対にNG！どうしても残したいものは、靴箱以外の場所に収納場所を確保しましょう。

また、玄関を物置にしないために「玄関に置かないもの」を決めましょう。郵便物はその日のうちにリビングへ、段ボールは即座にたたむ、傘は家族の人数分に絞る。こうした小さな習慣が、スッキリした状態をキープする秘訣です。

最後はたたきのお掃除です。靴箱の掃除と同じように、砂やほこりを取り除いて、水拭き、乾燥の流れです。汚れがひどい場合には、床材に適した洗剤などを使って洗い流しましょう。

お掃除が終わったら、お気に入りの玄関マットを置いたり、お花や飾り物を添えて完成です。

玄関はお家の入り口。家族が毎日「いってきます」「ただいま」を交わす大切な場所。いつも家族を守ってくれている靴、毎日見送ってくれている玄関に、心の中で「ありがとう」と声をかけてみてください。

全4回のプロジェクト、いかがでしたか。衣類から玄関まで、家中の一つひとつのものに向き合った時間は、これからを見つめ直す大切な糧となったはずです。途中の場所があっても大丈夫。自分のペースでいいので「理想の暮らし」を完成させてください。ぐんと整った家で、晴れやかな新年お迎えくださいね。（文／安部綾子）

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