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大掃除はまず捨てることから!1週間でいらないものをすべて処分する方法

  • 2025.12.21

すっきりした部屋への憧れはありつつも、「自分には無理」と思っていませんか。
難しく考えることはありません。単にいらないものを家の外に出すだけ。
ミニマリスト・ブロガーの筆子さんに、1日15分1週間でできる、捨てる技術を教えてもらいました。ものを減らす心地よさを味わって。

教えてくれたのは……
筆子さん
カナダ在住ミニマリスト。20代後半から試行錯誤を繰り返し、ミニマムライフを実現。ブログ『筆子ジャーナル』で、その考え方や実践法を発信している。『8割捨てて、二度と散らからない部屋を手に入れる』(小社刊)など著書多数。

プライムゾーンごとに「捨てる」を実践

ものがため込まれた場所を1週間で集中的に片づける
本格的な実践に取り組んでいきましょう。
1日15分の作業を1週間続けるのが基本です。「15分だけ?」と思うかもしれませんが、実はこれが捨てる作業を成功させる大切なポイント。
捨てる作業が長時間に及ぶと、脳が疲れてしまい、「捨てる、捨てない」の判断が甘くなってしまいがち。時間をかけたわりに、たいして片づかず、もうやりたくないと思ってしまうことも。短時間を積み重ねるほうが、達成感が得られやすく、続けやすいのです。
また、ものをため込んだプライムゾーンごとに行うと、捨てるべきものを見つけやすいです。
「ものの量やライフスタイルに合わせて、基本プランをカスタマイズして実践してください」

捨てることに罪悪感を抱かなくてもいい
50代ともなると、思い出のつまった、捨てにくいものもたくさん。
「思い出のものを捨てても、あなたの人生が消えるわけではありません。思い出や体験は、あなたの記憶や知識、感情の一部に残っています。ものを捨てることを、過剰に恐れなくても大丈夫」
判断に迷ったとき、筆子さんはシンプルに「捨てる」と決めているそう。「本当に大事なものなら、捨てるかどうか迷わないはず。迷うのは、邪魔だな、捨てたいなという気持ちが、心のどこかにあるからではないでしょうか」
気がかりがなくなれば、家の中も心もすっきり。これからの人生を軽やかに過ごせそうです。

プランの立て方

基本のプランは、1日15分の捨てる作業を、1週間続けるというものです。
ものの量やライフスタイルに合わせて、調整してみてください。

基本はこれ
1日15分×1週間
1日15分だけ、ものがためこまれたプライムゾーンごとに片づけていくのが基本プラン。
短時間×短期間でモチベーションが続きやすく、片づけもはかどります。

物が多い人は
「1日15分×1週間」を2周
ものが多い人は、2週間に延長しましょう。1周目で片づけ足りない場所を、同じように片づけます。1日の作業時間は、15分にとどめておくのがおすすめ。

平日忙しい人は
「週末2日×4週間」
平日に時間がとれない人は、週末に集中して取り組んでみて。
土日に15分ずつ、4週間かけてプライムゾーンを片づけましょう。

1週間のプランの例

家の中に多くためこみがちなものを、順番に捨てていきます。
1日15分、集中して作業してください。
1週間続けると「もっと片づけたい」という気持ちがわいてくるはず。

1日目 洋服

ヘビロテ服だけならコーデに悩まない

すぐに捨てられるのはこれ!
サイズの合わない服
サイズの合わない服は、着心地も見た目もよくありません。「痩せたら着よう」という服も処分。今のあなたがよく着る服を優先して。

難のある服、流行遅れの服
シミや毛玉、ほつれ、虫食いのある服、においのある服、スペアのボタンがない服、流行遅れの服などは、あなたを素敵に見せてくれません。

似たような服
気に入って色違いを買っても、よく着るのは特定の色だけではないでしょうか。本当に着るものだけ残して、ほかは処分します。

2日目 バッグ

毎日の〝相棒〟は5~6個で十分

すぐに捨てられるのはこれ!
重いバッグ
バッグを使わなくなる、いちばんの理由は重さ。ものを入れればもっと重くなり、肩こりの原因にもなります。手放しましょう。

派手なバッグ、使いづらいバッグ
コーディネートがしづらい派手なバッグや、使い勝手の悪いバッグは、お蔵入りしやすいもの。高価だったものでも、潔く捨てましょう。

エコバッグ
粗品などでもらったエコバッグは、たまってしまいがちですが、多くは必要ありません。エコバッグが増えていては本末転倒。

3日目 キッチン・食器

増えやすい調理器具は機能性重視で厳選

すぐに捨てられるのはこれ!
古くなった保存容器・食器
劣化しているものや欠け、シミのあるもの、ふたがなくなっているものは、役割を終えたものと考えて、すぐに処分しましょう。

収納しにくい食器
収納しにくい食器はスペースをとるうえ、特殊な形状で洗いにくいものも。好きで使っている食器でなければ手放して。重い食器も扱いづらくなるので、処分対象に。

ダブっているもの
カップやカトラリーは、家族分と来客用が少しあれば十分。ダブっているものは処分。

4日目 本

買い直そうと思わない本は捨てられる

すぐに捨てられるのはこれ!
コンディションが悪い本
シミや汚れがある、虫食いがある本は処分対象に。何度も読んでボロボロになった本も、心に刻まれているので手放して大丈夫。

いつか読もうと思っている本
いつか読もうと思って、長い間、置きっぱなしの本はスペースをとるだけ。今の自分には「不用品」と考えて捨てましょう。

使っていない学習書
語学の参考書や問題集、資格取得のマニュアル本など、使っていないなら手放して。見るたびに罪悪感を抱き、ストレスになります。

5日目 雑貨

使わない雑貨はストレスのもと

すぐに捨てられるのはこれ!
おもちゃ・ぬいぐるみ、賞状など
遊ばなくなったおもちゃやぬいぐるみは、不用品です。子どもの古い賞状やトロフィー、行事のDVD、ビデオテープなども処分対象。

使わない美容・健康グッズ
美容・健康グッズが押し入れの奥に眠っていませんか。使っていないなら、美容にも健康にも役立ちません。きっぱり捨てましょう。

ダブっている文具
ボールペン、はさみ、定規、付箋、マスキングテープなどは、厳選した1点だけをリビングに置きます。残りは処分するか、ほかの場所へ。

6日目 書類

増えるほど管理が困難重要書類以外は捨てて

すぐに捨てられるのはこれ!
期限切れの保証書
期限が切れた保証書は役に立ちません。保証期限が過ぎていればすぐに処分を。すでに手放した家電の保証書も捨てましょう。

取扱説明書・マニュアル
家電などの取扱説明書のほとんどは、ネットで閲覧可能。確認できたら捨ててしまってOK。

スクラップしていないキリヌキ
手間をかけてスクラップしても活用できないことが多いので、1週間以内に読んで処分するのがおすすめ。どうしても残したいなら厚さ1㎝くらいまでなど、限度を決めましょう。

7日目 思い出の品

ものを手放しても思い出は自分の心に

すぐに捨てられるのはこれ
年賀状
年賀状は届いたものを読んだ時点で、その役割を終えています。とっておいても読み返すことはまずないので、捨てましょう。

写真のネガ
ネガから焼き増しをする予定がなければ、処分。紙焼きの写真からでも、焼き増しできます。

紙焼きの写真
大切な思い出とはいいつつ、押し入れの奥にしまいこんでいては「大切」にできていません。ベストな写真を厳選して、手近なところに置いておいたり、データ化して。

撮影/古家佑実[SORANE] 文/寺本 彩

大人のおしゃれ手帖2025年12月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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