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【大掃除】ものを減らす・捨てる心得「15分で27アイテム」捨ててみよう

  • 2025.12.16

すっきりした部屋への憧れはありつつも、「自分には無理」と思っていませんか。
難しく考えることはありません。単にいらないものを家の外に出すだけ。
ミニマリスト・ブロガーの筆子さんに、1日15分1週間でできる、捨てる技術を教えてもらいました。ものを減らす心地よさを味わって。

教えてくれたのは……
筆子さん
カナダ在住ミニマリスト。20代後半から試行錯誤を繰り返し、ミニマムライフを実現。ブログ『筆子ジャーナル』で、その考え方や実践法を発信している。『8割捨てて、二度と散らからない部屋を手に入れる』(小社刊)など著書多数。

「15分で27アイテム」捨てるとリズムがつかめる

「捨てられるかどうか不安」という人は、まず「捨てる練習」をやってみましょう。
北米の主婦向け片づけ指南サイト「FlyLady.net」を参考に、筆子さんがアレンジした方法です。

やりかたはとても簡単。
タイマーを15分にセットし、いらないものを、ゴミ袋にどんどん入れていくだけ。
15分で27アイテム、捨てるのを目標にします。

「捨てるかどうか」の判断時間は、1アイテムにつき約30秒です。
「捨てる数は多くても少なくてもかまいません。ただ、長時間やると疲れてしまうので、タイマーをかけてやるのが大事。余計なことに気をとられず、ものを捨てる作業に100%集中できます」

練習で「自分にも捨てられた!」という達成感や、すっきりしたという快感が味わえれば、ものをもっと捨てたくなるはずです。

「上手にやろうとか、正しく判断をしようなどと思わないでいいので、軽い気持ちで試してみて」

練習のコツ
どんな人でも15分だけなら、「捨てる」作業に集中して取り組めます。
直感的に「いらない」と思ったものをゴミ袋に入れて。部屋の一か所にまとめてもOKです。

1. プライムゾーンから始める

プライム(prime)とは「根本的な」という意味。
ものをため込みやすく、片づかない根本的な原因となる場所をさします。ものが多いプライムゾーンなら、捨てるべきものがすぐに見つかりますし、視覚的な達成感も得やすいもの。ものを減らす快適さを実感でき、片づけのモチベーションが持続します。

クローゼット・押し入れ

難のある服やサイズが合わない服は、今も、これからも着ないでしょう。
一気に捨てても問題なし。

キッチン(食器棚・パントリー)

食器やキッチンツール、キッチン家電などは、使っていないものも多い。
期限切れの食品も処分を。

引き出し(ドレッサーや洗面所など)

古いタオルや化粧品、ヘアケア製品、壊れたドライヤーなど、使えないものは最優先で捨てます。

本棚

読み返さない本、買っただけで読んでいない本、古い雑誌や文庫本、シミのある本などは処分対象に。

2. 「つかむ、捨てる」のワン・ツーアクション

「捨てたい」と思ったものでも、長い時間、触ったり、見たりしていると、感情が生じて捨てにくくなります。
「捨てよう」と判断したものは、さっとつかんでゴミ袋へ直行。「つかむ・捨てる」のワン・ツーアクションで、リズミカルに作業を進めましょう。

3. 売ろうとしない

オークションやリサイクルショップで売ろうとすると、「捨てる」ことの優先順位が下がり、ものが家の中に残ってしまいます。
たとえ売れても、そのお金で買い物をすれば結局はものを増やしてしまうことに。シン
プルに「家の中からものを出す」ことを意識します。

ミモザ会メンバーが「捨てる練習」をしてみました!

ミモザ会メンバー2人が「15分の捨てる練習」にチャレンジ。捨てたものや心境の変化を教えてもらいました。

週1の片づけでは挫折。15分なら集中できました

挑戦したのは……
ミモザ会員 No. 322
戸塚裕子さん

戸塚さんの悩みは、部屋着とマグカップが捨てられないこと。
「こんなにいらないとわかっているのに、週1の片づけでも捨てられず戻してしまう」と話します。
しかし、捨てる練習では5分もたたないうちに、たくさんのものを間引きした戸塚さん。時間いっぱいまで厳選し、最終的に31アイテムを捨てることに成功!
「心残りはもうないです。早く家の外に出したいですね」

引き出しが閉まらないほど、パンパンに入っていた部屋着は、10枚減。
「奥のものも取りやすく、使い勝手もよくなりました」

いちばん使いやすい引き出しに、ぎっしり入っていたマグカップを半分に。
空いたスペースには、上の棚にしまっていたアイテムを移動。

捨てたのはコレ!

部屋着は、安いからとまとめ買いしたものや、白のアイテムなどを処分。
「白は汚れるから家事には不向きだし、ワンピースは足元がスースーして結局部屋着としては出番がなかったので」

食器棚の奥に眠っていた水筒も処分。
「覚えていないものは、いらないものですね」

キャラクターがプリントされたマグカップや弁当箱などは使わないと判断。

キッチンの不用品を一掃。肩の荷がおりました

挑戦したのは……
ミモザ会員 No. 306
垣花和美さん

「いつか使うかもしれないと思って、箱や紙袋をとっておいています」と話す垣花さん。
今回、捨てる練習をするのはキッチンの収納。
踏み台に乗って、ふだんは見ないところまで、くまなくチェックしたところ、15分で39アイテムを抜き出すことができました。
「棚の奥に隠れていたものを、たくさん発見できて肩の荷がおりました。スペースがあいたので、もっと使いやすくしたい」

大きな棚に家電や食品、キッチングッズを収納。
何が入っているかわからないところもあるそう。

台に乗らないと届かないところから、全く使っていない調理器具を発見。

捨てたのはコレ!

使っていないキッチン家電や調理器具を一掃しました。
「使いこなせない自分が悪いと思って、なかなか手放せずにいたのですが、もう手放します」。
コロナ禍に購入した除菌ケースなど、雑貨も多数処分。

子どもの弁当グッズ。
「もう大学生なので、今使ったら気持ち悪いって言われますね(笑)」

海外赴任中に使っていたキャンドル&キャンドルホルダー。
「今の家には合わないので」

撮影/古家佑実[SORANE] 文/寺本 彩

大人のおしゃれ手帖2025年12月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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