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20分経っても空かないベビーコーナー…え!?「飲み物買ってくる!」と出てきた少年…中の光景にあ然

  • 2025.12.20

ある日、帰省途中のサービスエリアでおむつ替えをしようとベビーコーナーへ急ぐも、使用中でした。しかたなく待ちましたが、長時間待たされた挙句、ドアが開いて見えたのは、おむつ替えでも授乳でもない衝撃の光景でした。

開いたドアの先の光景にあ然

車で6時間ほどの義実家への帰省中のことです。長距離ドライブで、もうすぐ2歳になる息子のおむつはパンパン。道中でやっと見つけたサービスエリアに駆け込み、授乳用の簡易ベッドとおむつ替え台のあるベビーコーナーへ直行。部屋は一つしかなく、授乳やおむつ替え以外の目的での利用は控えるよう掲示されています。「使用中」の札がかけられていましたが「すぐに空くだろう」と思い、不機嫌な息子をなだめながら待つことにしました。

しかし、10分、20分と経っても一向に中から人は出てくることなく、息子もどんどん機嫌が悪くグズグズ。その間にも、赤ちゃん連れの親たちが私の後ろに2組も並びました。並んでいる他の親の子どももおなかを空かせて泣いていたり、おむつから漏れて焦っていたり……。通り過ぎる他の利用者の視線も集まり「なぜ空かないのか」という不満に満ちた空気が漂います。

イライラが募り、私がノックしようと手を上げた瞬間、ドアが内側から勢いよく開きました。中から出てきたのは小学生くらいの男の子。そして「ママ! 飲み物買ってくるねー!」と走り去っていきます。そして、開いたドアの奥に見えた光景に、私は思わず絶句。

なんと、ベビーコーナー内の簡易ベッドに腰かけ、両親と4歳ぐらいの女の子が食事を楽しんでいたのです。どこかで購入したのであろうパックのお弁当を広げ「静かに食べなさい!」とこちらには目もくれず団らんを続けていました。

怒りを通り越して呆然とする私をよそに、待ちくたびれた息子が、目の前の光景とにおいに反応しました。

「見てママ! 僕も、ピクニックしたーい!」

と、息子の甲高い声が、一帯に響き渡ります。そのひと言で、家族はハッとこちらを見て、待ちわびている他の親子や周囲の視線に気づき顔を真っ赤にしました。「あの~すみません。おむつが限界で……」と告げると、彼らは「す、すみませんでした……」と言い、気まずそうに荷物を抱えて立ち去っていきました。

非常識な大人を動かしたのは、子どもの純粋な声と周囲の視線でした。ベビーコーナーは、授乳やおむつ替えを必要とする親子のための場所です。当然、お弁当を広げてのんびりしていいわけがありません。息子が将来あの家族のパパママのような大人にならないよう、公共の場所の目的をしっかりと理解し、マナーを守った行動をしなければいけないと、きちんと教えていきたいと感じた出来事でした。

著者:遠山奈津子/30代・ 会社員。お出かけが大好きな1歳のひとり息子を育てるママ。休日は公園巡りで息子のエネルギーを発散中。

作画:Pappayappa

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)

ベビーカレンダー編集部

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