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高輪ゲートウェイや大阪、愛媛、2025年エディターが行ってよかったところ【国内おでかけスポット】

  • 2025.12.20
mapo / Getty Images

仕事でもプライベートでも……日々さまざまな場所へ訪れている『エル・デコ』エディターたち。2025年を振り返って、行って良かったエリアとその土地のデザインスポットを教えてもらった。オープンしたばかりのスポットや、やっぱり落ち着く定番の場所など、多岐にわたるラインナップは、年明けのおでかけスポット選びにも役立つはず!



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「ウォルドーフ・アストリア大阪」/大阪府・大阪市

編集長TARO

「今年もたくさんのホテルに宿泊しました。中でも新しく大阪に開業した『ウォルドーフ・アストリア大阪』は別格。アメリカ・ニューヨークで1893年に開業以来、客室のバスルームや充実したルームサービスなど”現代のホテル”をいち早く定義してきた、ひとつの基準のような存在です。インテリアはデザイナーのアンドレ・フーによるもの。客室はアールデコと日本の障子や和紙などの要素や素材を高度に融合させた、彼らしい素晴らしい空間でした。キラキラしすぎない上品なラグジュアリー空間で心からおすすめします! 」

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<写真>デラックスルームの客室。直線を強調した空間の中にアールデコ調の家具がとてもよいバランス。

mapo / Getty Images

「高輪ゲートウェイ駅」/東京都・高輪エリア

エディターRYOKO

「JR山手線において約50年ぶりの新駅として『高輪ゲートウェイ駅』が2020年に暫定開業してから5年。高輪エリアの開発がいよいよ本格化し、街の熱気が高まっています。商業施設『ニュウマン高輪』や『JWマリオット・ホテル東京』が次々とオープンし、都市の新たな玄関口としての存在感が増すエリア。建築・デザイン面においては、『高輪ゲートウェイ駅』を手掛けたのは隈研吾、『JWマリオット・ホテル東京』はヤブ・プシェルバーグ、『Aesop ニュウマン高輪』はトラフ建築設計事務所が担当するなど、国内外の著名クリエイターが集結。これからの高輪がどのように進化するのか、ますます期待が膨らみます」

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<写真>2025年10月に開業した「JWマリオット・ホテル東京」。“都市の遊び心と自然の交錯”をコンセプトに、ニューヨークとトロントを拠点とするデザインスタジオ、ヤブ・プシェルバーグがインテリアを手掛けた。

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<写真>イソップ南青山」など、ブランドの象徴的な店舗のデザインを手掛けたトラフ建築設計事務所がニュウマン高輪店も担当。建築家・村野藤吾による「グランドプリンスホテル新高輪」に着想を得たアイコニックなデザインは必見。

finallast / Getty Images

「道後温泉」や「ムスタキビハウス」など/愛媛県・松山市

エディターNORI

「今年、久しぶりに愛媛・松山を訪れ、やっぱり素敵な街だなぁとしみじみ感じました。エル・デコ ショップでも今年コラボレーションした、元マリメッコデザイナーの石本藤雄さんの作品やグッズがそろう『ムスタキビハウス』や、安藤忠雄が設計した坂の上の雲ミュージアム内にある『こども本の森 松山』、テッパンですがやっぱりレトロ感がたまらない『道後温泉』など建築デザイン好きに嬉しいスポットもいろいろあります。ほかにもアパレルショップとクラフトビールの醸造所が一緒になった『DD4D BREWING & CLOTHING STORE』などユニークな飲食店も多いです」

Mustakivi

<写真>石本藤雄さんの作品やオリジナルアイテムがそろう「ムスタキビハウス」。必見はフィンランドで買い付けたマリメッコのヴィンテージテキスタイル。ここでしか手に入らないアイテムに出会えます。

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<写真>2025年の夏にオープンしたばかりの「こども本の森 松山」は安藤忠雄が設計した「坂の上の雲ミュージアム」内にある。館内では「こども本の森 松山」以外に司馬遼太郎の歴史小説『坂の上の雲』にちなんだ展示スペースもあり、合わせて楽しめる。

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「土門拳写真美術館(土門拳記念館)」/山形県・酒田市

ブランデッド コンテンツ シニア エディター TORU

「先日、格安航空券ガチャで羽田~山形の航路が当たった折に、『土門拳写真美術館』に行って参りました。人口の池に浮かぶように見える施設の設計は谷口吉生先生です。飯森山公園の豊かな自然とシャープな水平・垂直で構成された建物とのコントラストは、ある意味とても日本を感じさせる眺めで、心底訪れてよかったと思いました。中庭には土門拳と親交のあった彫刻家、イサム・ノグチの彫刻とベンチが美しく配置されていました」

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「ワンビル」や「ワンフクオカホテル」など/福岡県・福岡市

副編集長YUI

「重松象平(OMA)設計の天神ビジネスセンターや『ザ・リッツ・カールトン福岡』が入った『福岡大名ガーデンシティ』など再開発のニュースが続く福岡、今年の話題は『ワンビル』(ワン・フクオカ・ビルディング)の開業。大規模開発に目が行きがちですが、福岡のつくり手やデザインがしっかり根を張って街の楽しさを膨らませているのが福岡出身としてはうれしいです。店と街の歴史も考えリニューアルされた石村萬盛堂のインテリアや、23年以上アンティーク家具を扱い全国にファンを持つ『クランク(krank)』。『ハイタイド(HIGHTIDE)』のポップなステーショナリー。まだまだありますが第一弾として5軒をピックアップ!」

Hearst Owned

<写真>福ビル・天神コア・天神ビブレ跡地にできたコーン・ペダーセン・フォックス・アソシエイツ設計の大型複合ビルに、福岡を拠点とする鹿児島睦の大きな壁画が。

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<写真>「ワンビル」の高層階に位置し中村拓志がインテリアを手掛けた心地いい「ワンフクオカホテル」。廊下に「ワンビル」の前身で天神のランドマークだった「福ビル」をとらえた針金洋介のカッコいい建築写真が飾られていました。

©︎Koichi Torimura

<写真>2021年に建替えられた老舗和菓子店・石村萬盛堂本店は、博多祇園山笠の決勝点「廻り止め」の横に位置し街の歴史と共にあるところ。福岡の井手健一郎(rhythmdesign)が手掛けたインテリアは清々しい木の空間に商品だけでなく、古い菓子の型や昔の写真をディスプレイ。石村萬盛堂2代目がコレクションしていた仙厓の愛らしい子どもの絵をあしらった暖簾や紙袋は見るだけで心温まります。

YUICHIRO HIRAKAWA

<写真>1階がアンティーク家具のクランク(krank)、2階はこの写真の、雑貨やクランクの藤井健一郎がつくるオブジェが並ぶマルチェロ(marcello)。マルチェロへは、建物の細い階段を上ったり下りたり、屋上に寄ったりしてたどり着くので、初めての方は1階のクランクにて行き方を尋ねてください。

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<写真>手帳やペン、キーホルダー、デスクトレイなど、日常が楽しくなるステーショナリー。オリジナルデザインのハイタイド(HIGHTIDE)、ペンコ(Penco® )はお土産にもおススメ。本店の「ハイタイドストア福岡(HIGHTIDE STORE Fukuoka)」はカフェもあるのでのんびりできます。

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「ギャラリー&カフェ スタジオ フジノ」/神奈川・相模原市

エディターKAORI

「私以上にトレンドに敏感な母に誘われて、父の運転のもと『ギャラリー&カフェ スタジオ フジノ』へ。実家のある多摩エリアからは比較的さくっと行ける相模原エリアですが、まさかこんなに素敵なギャラリー兼カフェがあったなんて驚きです!道中は心配になるくらいの山道でしたが、到着すると古民家を上品に改修した気持ちのいい空間が待っていました。カフェのコーヒーとパフェも美味で、窓の外には竹林が広がり心身ともにリラックス。ついついギャラリーに長時間滞在してしまうほど、ラインナップも魅力的でした。都会の喧騒から離れたいとき、おすすめのおでかけスポットです」

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<写真>壁を隔てた先がカフェスペース。剣持勇のラタンチェアは古民家リノベーションにぴったりだなと再確認。テラス席も完備してあり、心の底からリラックスできる空間。

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「ポーラ美術館」&「ホテルインディゴ箱根」/神奈川県・箱根

アシスタントエディターRINA

「季節ごとに表情を変える箱根。今年は新緑の季節、5月にポーラ美術館の『カラーズ』展を目当てに訪れました。ポーラ美術館は「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトにデザインされており、エントランスのガラス張りの天井は圧巻です。美術館の外には屋外作品が楽しめる、「森の遊歩道」があり、中でもロニ・ホーン作、《鳥葬(箱根)》が、異質だけれども森に溶け込んでいるような、不思議な調和を感じられる作品でした」


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「そして今回宿泊したのが『ホテルインディゴ箱根』。数多くある箱根の旅館・ホテルの中で選んだ理由は、圧巻のリバービューと、地域密着型デザインをかかげる、客室デザイン。カラフルな寄木細工のミニバーや、毬のようなクッションなど、和と洋がミックスされた遊び心のあるデザインがとても可愛く、私の好みにドンピシャでした。今回残念ながら定休日で訪れることができなかった、『茶石』など、まだまだ箱根にはデザインスポットがたくさん。常に新しい魅力を発見できる箱根に、これからも目が離せません」

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