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JUNON「人間じゃない役をやってみたい」 宇宙人案に会場爆笑の『WIND BREAKER』舞台挨拶

  • 2025.12.19
JUNON「人間じゃない役をやってみたい」 宇宙人案に会場爆笑の『WIND BREAKER』舞台挨拶
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会

水上恒司、木戸大聖、綱啓永とともに語った、作品が届けた感情の変化

公開中の映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』の舞台挨拶が12月17日に開催され、主人公・桜遥役の水上恒司、楡井秋彦役の木戸大聖、蘇枋隼飛役の綱啓永に加え、急遽登壇が決まった杉下京太郎役のJUNONも駆けつけ、会場は大きな歓声に包まれた。

水上と綱は、同日に行われた仙台での舞台挨拶を終え、東京へ戻ってきたばかり。水上は「仙台の熱気は本当にすごかったですね。滞在時間は2、3時間ほどで、ほとんど記憶がございません!」と弾丸プロモーションを振り返り、「平日の昼間にも関わらずたくさんのお客さんが来てくださって、劇場スタッフの皆さんにも温かく迎えていただけて嬉しかったです」と笑顔で語った。

この日のステージには、映画を鑑賞した観客から寄せられた熱いコメントが並ぶ特大バックパネルも登場。キャストそれぞれが気になる言葉をピックアップしていくことに。

水上が選んだのは「絶対できないけどしてみたい、ケンカの対話」というコメント。「これ、絶対に男性が書いてますよね!」と会場を笑わせつつ、「不良映画を見ると強い気持ちになるのは分かるけど…いや、ケンカはよくないですね!」と、共感と正義感の間で揺れる姿に、再び笑いが起こった。

木戸は「クスッと笑ってしまうシーンや熱い仲間の絆が見れて最高でした!」という声に注目。「桜のたい焼きの食べ方とか、ふと見せるキュートな一面は、思わず笑ってしまいますよね」と語り、作品の魅力を噛みしめた。

綱は「実写化の良さが詰め込まれていたと思います」というコメントに大きくうなずき、「まさにそこを目指して作ってきたので、“やって良かった”と心から思います。ちゃんとお客さんに届いていると感じられて嬉しいです」と満面の笑みを見せた。

そしてJUNONは「まさか泣くとは思わなかった」という感想を紹介し、「こうして作品が、見る前の固定観念を覆すことができたなら嬉しいです」と穏やかに語った。

続いては、来場客から寄せられた質問にキャスト陣が直接答える質問コーナーへ。作品がついに観客のもとへ届いた今だからこそ実現した、双方向のやり取りに、水上も「対話ができるってことですね!」と嬉しそうな表情を見せた。

最初の質問を引いたのはJUNON。「友だちと意見が合わず、ケンカをしてしまった。どうすれば分かり合えますか?」という大学生からの悩みに、水上は「僕は頑固で正論を一気に言ってしまうタイプなので、それだとケンカになりますね」と苦笑い。

一方のJUNONは「僕はあまり言い合いにならないから、逆にアドバイスできないかも」と笑いを誘った。

質問者が「話し合って、今は解決した」と明かすと、水上は「ちゃんと自分の意見を言って向き合ったんですね。それこそ“対話”です」と温かく称えた。

続いて綱が引いたのは、「キャスト同士で“ここが一番かっこよかった”と思うエピソードを教えてほしい」という質問。綱は水上について「本を読んでいる姿がすごくかっこよかった」と語り、水上も「座長として気負っていましたが、皆さんが本当に頼もしくて、先輩方の存在が心強かった」と共演者への感謝を口にした。

木戸は梅宮役の上杉柊平を挙げ、「自分のクランクイン前日に差し入れをしてくださって、純粋に“かっこいいな”と思いました」と憧れを告白。

JUNONは水上のアクションを挙げ、「型がきれいで、楽しそうにケンカしているのがかっこよかった」と絶賛した。

次に木戸が引いたのは、「この4人でクリスマスを過ごすなら?」という質問。水上の「鍋」、木戸の「しゃぶしゃぶ」、綱の「すき焼き」と鍋料理が続くなか、JUNONは「持ち寄りパーティーも楽しそう。キッシュとか、チキンに肉を詰めて焼いたり」と具体的に提案しつつ、「僕は作らないですけど(笑)」と会場を沸かせた。

さらに、食後はボードゲームや「桃鉄」で盛り上がりたいと、4人が友人のように語り合う場面も。質問者から「役柄の衣装で仮装パーティーをしてほしい」と返されると、水上が思わず「僕は木戸さんにナース姿やってほしい!」と珍案を口にし、総ツッコミを食らう一幕もあった。

水上が最後に引いた質問は、「学生時代に憧れていた先輩は?」。水上は高校時代の野球部キャプテンを挙げ、「野球IQも人間性も素晴らしく、人望のある姿が本当にかっこよかった」と語った。

木戸はバスケ部のキャプテンについて、「手をハンカチで拭く姿が印象的で、きちんとしている先輩だった」と独自の視点で振り返る。

綱は「特定の人はいないけど、学生時代の“1学年上”ってすごく大人に見えた」としみじみ。

JUNONも「僕も本当にいなくて。あまり周りに興味がなかったというか、自分の身の回りのことしか見えていなかったですね」と語ると、すかさず水上が「杉下みたいに、ずっと寝てたんじゃない?」とツッコミを入れ、会場は大爆笑。

するとJUNONは、「軽音楽部やダンス部が強い学校だったので、そういう先輩たちは本当にかっこよかったです。文化祭のときとか、特に印象に残っています」と笑顔で振り返った。

続いて、「この4人でまた共演するとしたらどんな役をやってみたい?」という質問に。最近サスペンス作品にはまって血がたぎっているという水上が、「ちゃんと血が出るものでやりあいましょうか!」と語り掛け、3人が驚愕する場面も見られた。

木戸は「4兄弟、4つ子とかやってみたいです! 親の俳優さんが誰になるのかも気になります」と想像をふくらませ、水上も「お父さん役は上杉さんにしましょうよ!」と即座に重ね、会場を沸かせる。

綱は「今回は仲間同士だったので、次は敵同士もやってみたいですね。蘇枋はどこか俯瞰した役だったので、もっと感情をむき出しにする“うおおお!”みたいな役をやりたいです」と意欲を明かすと、水上が「僕はもっと綱さんを汚したい」と発言。これに綱も「汚れたい!ぜひ汚してほしいです!」と応じ、新たな役の可能性に会場の期待も高まっていた。

一方のJUNONは、「人間じゃない役をやってみたいです。宇宙人とか、SFっぽい役」とまさかの方向性を提案。1人だけスケールの違う構想を披露すると、水上が「地球を侵略するBE:FIRST軍団を、僕ら3人で止めるっていうのは?」とボケ、JUNONも大笑い。さらに「JUNONは普通の役が似合わない」という声も上がり、無限の可能性を感じさせる締めくくりとなった。

続いては、劇中で<防風鈴>の“初めての仲間”を演じ、本作のプロモーション期間を通しても長い時間を共にしてきた水上と木戸が、互いに言葉を贈り合う時間に。向かい合った2人の間に静かな緊張と温度が生まれる中、まず木戸が水上に向けて、真っ直ぐに思いを語った。

「水上恒司さま。座長として『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』の先頭を突っ走り、引っ張ってくださったこと、僕だけでなくみんな感謝しています。現場でしっかり声を上げて、僕らが気になっていることをスタッフさんや監督にきちんと届くように伝えてくれた姿は、とても心強かったです。桜遥が水上恒司で本当によかったと、楡井として心から思っています。ありがとうございました」。

そう言って深く頭を下げると、会場には静かな感動が広がった。

一方の水上は、少し照れた表情を浮かべながらも、改めて木戸に向き直る。

「木戸大聖さま。今日まで大変お世話になりました。木戸さんと僕は、役者として持っている個性が違うので、どこかないものねだりのような感覚がありました。その年齢で楡井という役をあれだけしっかり演じ切ったことは、本当にすごいことだと、ずっと近くで見ていて感じていました。木戸さんが安定して楡井でいてくれたからこそ、僕は桜として思いきり暴れることができました。心から感謝しています」。

照れ合う2人のやりとりを、やさしい眼差しで見守る綱とJUNON。確かに積み重ねられてきた4人の絆に、会場からは惜しみない拍手が送られた。

舞台挨拶の最後には、主演の水上がキャスト陣を代表してメッセージを寄せた。

「先ほど木戸さんだけに感謝を伝えましたが、もちろん綱さん、JUNONさん、スタッフのみなさん、そして映画を見てくださったお客さん1人ひとりに、心から感謝しています。この作品で得たものを、次の作品、次の現場でさらに進化した芝居として還元できるよう、これからも皆さんの心の“鈴”を鳴らせる役者でありたいと思っています。これからもどうぞよろしくお願いします」。

その言葉に応えるように、会場からは惜しみない拍手が送られ、登壇者たちは晴れやかな表情で応じた。熱気と余韻を残したまま、東京での舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じた。

『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』は現在公開中。

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