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私、このままでいい? 箱根で冬の一人温泉旅をしたら、自分の進むべき道が見えた

  • 2025.12.19

仕事、恋愛、人間関係。20代前半頃までは周りを気にして「こうあるべき」と思ってたけど、大人になるにつれて自分が描いてきた理想像は「誰かが作った理想」だったのかも、なんて思ったり。周りの友人は転職したり、結婚&出産したりして、順調なライフステージを進めているけれど、じゃあ自分は「このままでいいのかーー」。

ぐるぐる、ぐるぐる考えるのも嫌になって、「一回、一人で考えたい」とやってきたのは「ホテルインディゴ箱根強羅」。毎日のルーティンから外れて、客室の温泉でとことんリフレッシュしたら、“自分が今、進むべき道”が見つかったような気がしました。

スマホから手を離して、自然補給。箱根の文化を感じるホテルへ

IHGホテルズ&リゾーツのホテルインディゴ箱根強羅は早川のほとりにたたずむ、2020年オープンの施設。全室「プライベート温泉付き」というのが大きな特徴で、一人旅でも思う存分、気兼ねなく温泉を満喫できるホテルです。

アクセスは小田原駅から無料シャトルバスで約40分。訪れた12月中旬は紅葉シーズンが終わり、観光客も落ち着いてきた頃でした。バスに乗り込み、まだ仕事が残っていたのでスマホで作業をしていると、くねくねとした山道に突入。うっかり車酔いしかけてスマホをしまい、外を見ると美しい山々が。「これはスマホを見てるなんて、もったいない」と思い、箱根の自然を車窓から満喫しました。

美しい自然を眺めていると、あっという間にホテルに到着。目の前には早川、遠くには大文字焼で有名な明星ヶ岳ーー自分の生活とはかけ離れた自然を目の前にすると、ぐるぐる考えていた悩みはすっかり忘れていました。

ホテルインディゴは周辺の土地の風景、文化、歴史といった「ネイバーフッドストーリー」を大切にしているのが特徴。館内は箱根寄木細工や組子からインスピレーションを得たデザインがあしらわれています。

チェックインを待っている間は、ロビーでフリードリンクを楽しみながらのんびり。ウェルカムドリンクとして、コーヒー、ほうじ茶、スパークリングワインなど好きな飲み物を自由に楽しめます。

温泉好きにとって、至極の幸せ……源泉がでてくる、客室の露天風呂

今回体験取材したのは、「【朝食付き】レストラン&バーで使えるクーポン利用でお得に楽しむリトリートステイ」の「デラックスキング リバーサイド露天風呂付」。デザイン性の高いおしゃれな空間に、箱根の歴史や伝統も組み込まれた唯一無二の空間です。

何より気分が上がるのは、露天風呂の温泉! 一人旅、ということはこの温泉を「独り占めできる」ということ。誰かに気を遣いながら温泉に入る時間を調整することもなく、自分の好きなタイミングで、何度でも入れるのは、温泉好きにとって至極の幸せです……。

そして温泉好きをさらに喜ばせるポイントは「源泉」。お湯の蛇口をひねると、天然の宮城野温泉が出てきます。ただ、源泉はかなりの高温。加水すればすぐに入れますが、私は温泉好きとして「源泉」にこだわりたい気分だったので、温度が下がるのを気長に待つことにしました。

一人でバーなんて、大人かも。ハッピーアワーでシャンパンを

温泉の温度が下がるのを待っている間、客室のあまりの快適さに出たくなくなりつつ、「バーに行っちゃおうかな」と重たい腰を上げました。16:00〜19:00は「リバーサイドハッピーアワー」として、「シャンパンマムグラン(1,100円)」などドリンクをお得に飲むことができます。

お得に惹かれて頼んだものの、「一人でバーに座ってシャンパン飲むなんて、大人かも……」と、ちょっと自分を誇らしく思ったり。ホテルインディゴ箱根強羅は宿泊者の多くが外国人で、周りの目線なんてまったく気になりませんでした。

効能はストレス、疲労。客室で、自分の好きなだけ温泉三昧

客室に戻ると、温泉がちょうど良い温度に! 泉質は塩化物泉・硫酸塩泉で、神経痛・胃腸機能の低下・疲労・ストレス・冷え性・切り傷・皮膚乾燥症が主な効能です。「ストレスに効能あり」って明記できるのってすごいですよね。加水するとその貴重な温泉も薄まってしまう気がしたので、源泉で入れるなら、源泉がいいなぁというところ。外の気温は10度以下でしたが、ポカポカの温泉が本当に気持ち良く、心の毒素まで取り除いてくれるような感覚になりました。

バスアメニティはオーストラリアの自然派ブランド「Biology」。シャンプー・コンディショナー・ハンド&ボディウォッシュだけでなく、ハンド&ボディ用乳液があるので、温泉後もしっかり保湿できます。

身体を温めた後は、客室に用意されているシンガポール発のラグジュアリーティーブランド「TWG Tea」のお茶でゆるりと。神奈川県産の足柄茶もあり、ほっと一安心の時を過ごせました。

お一人様でもハードル低。アラカルトで、絶品薪火料理を満喫

温泉宿の懐石料理やコースは、一人で食べるにはハードルが高いもの。でもホテルインディゴ箱根強羅はアラカルトがあり、その日の自分の気分に合わせて選べるのが魅力です。「リバーサイド・キッチン&バー」は薪グリルが名物。オープンキッチンで、豪快に上がる炎で食材を焼き上げる様子も見ることができます。

注目は箱根西麓野菜を使った「地野菜のグリル(2,400円、サ別)」。ニンジン・ナス・トマト・シイタケなど10種類以上の野菜が、まるでアートのように盛り付けられて登場しました。酸味のあるサルサソースは食欲をそそり、一皿ペロリ。湘南ゴールドを掛け合わせたホテルオリジナルのジンベースカクテル「インディゴプラス(1,800円、サ別)」との相性も抜群でした。

「【朝食付き】レストラン&バーで使えるクーポン利用でお得に楽しむリトリートステイ」は1万円のクーポン付きで、ちょっと贅沢な料理を楽しめちゃうのもうれしいポイント。「薪火で焼いた地金目鯛のブイヤベース(6,600円、サ別)」は、金目鯛に加えてオマール海老、ホタテ、アワビ、キャビアなどもあしらわれた特別な一品です。この料理はミシュラン3つ星レストランなどで研鑽を積んできた総料理長・坂本啓さん渾身のスペシャリテ。魚介の旨みあふれるブイヤベースはとても濃厚で、おいしすぎ……。メインを何品も味わっているような満足感を得られました。

早朝、ジャグジーを独り占め。水着で楽しむ「サーマルスプリング」

翌朝はちょっと早起きして「サーマルスプリング」へ。温泉の歩行浴やジャグジー、ヒマラヤ岩塩サウナなどを楽しめる男女共用リラクゼーション施設です。日中は混雑していることもありますが、朝は余裕があり、独り占めできました! 浮力に身を任せて、全身の力を抜きながら深呼吸。「はぁ〜」と自然といらないものを吐き出せた気がしました。

海外ホテルのよう。おしゃれな朝食で朝から幸せ気分

心も軽くなって、楽しみにしていた朝食へ。スタッフがその場で作ってくれるオムレツ、カラフルでフレッシュなサラダ、種類豊富なパンやデザートなど、まるで海外ホテルのようなおしゃれな料理に胸が躍りました。

注目は薪火で焼いたグリル野菜&グリルベーコン。木の香りが移った野菜やベーコンは、いつも食べるそれとは違うおいしさ……一杯ずつ丁寧に作ってくれるカフェラテもおいしく、朝から幸せな気分になれました。

悩みなんてすっかり忘れて、リセットするように過ごせたホテルインディゴ箱根強羅の旅。温泉一人旅を通して気付いたのは、「全部、自分で決めていいんだ」ということです。バーに行くかどうか、温泉に入るタイミング、何を食べるか、決めたのは他人ではなく全部自分の意思。これは小さなことだけれど、きっと人生もこうゆうことなのだろう、と気づけました。自分で決めたことには責任が伴うけど、それも含めて、自分で決めた人生なら、きっとこれでいい。

ホテルインディゴ箱根強羅は桜と紅葉のシーズンが繁忙期ですが、1月〜2月は混雑度も低く、狙い目です。自分と向き合う一人温泉旅、大人の階段を上れる体験になりますよ。

・ホテルインディゴ箱根強羅

住所:神奈川県足柄下郡箱根町木賀924-1 URL:https://hakonegora.hotelindigo.com/

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