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「齟齬」これ、なんと読む? 正しい読み方や例文、言い換えを紹介

  • 2025.12.17
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「齟齬」これ、なんと読む?

「齟齬」はなんと読むのでしょうか。突然ですが、正しい読み方のクイズです。

(1)ヒント

「齟齬」とは、物事がうまくかみ合わないことを表す言葉です。

語源は、上下の歯が食い違って、ぴったり嚙み合わないこと。転じて、話や意見、計画などが、まるで噛み合わせの悪い歯車のように、うまく連携せず、物事がスムーズに進まない状態を表すようになりました。

ビジネスシーンや公式の場でよく使われる言葉ですが…。

(2)答え

正解は…齟齬(そごです。

「そご」という言葉は、なんとなく聞いたことある!という方もいるのでは? ただ、漢字までは知らなかったという方もいるかもしれませんね。

ちなみに「齟齬」は、認識や意見のずれを示したり、食い違いが生じていないかを確認する際に使われます。単なるずれではなく、それによって「物事がスムーズに進んでいない」という問題意識まで含んだ、便利な言葉です。

「齟齬」の読み方に応じた例文

「齟齬」は「そご」と読みますが、どんな使い方があるのでしょうか。使用例を見ていきましょう。

(1)メンバーの認識に「齟齬」があるから、一度話し合いをしましょう

この例文では、進行が妨げられた状況で認識のズレを感じて、話し合いを提案する様子が表現されています。「齟齬」とあることで、誰が正しい・悪いという個人攻撃ではなく、論理的に問題に対処しようとする姿勢が伝わってきます。

(2)彼女の報告と、現場の状況に「齟齬」があるので、事実確認をしたい

この例文は、受けた報告と事実が異なった場合に、それを責めるでもなく、落ち着いて事実確認を求めている状況を表しています。「齟齬」を使うことで、相手のミスを責めるニュアンスを和らげ、冷静に事実確認を促すことができます。

(3)契約内容に「齟齬」がないか、一度ご確認ください

この例文は、契約という重要な事項について、トラブルを未然に防ぐために、最終的な確認を行う様子を表しています。「齟齬」を使って、予防措置として双方の理解や認識に食い違いがないか確認する時に使われる表現です。

Philipp Nemenz / Getty Images

「齟齬」の言い換え表現はある?

「齟齬」と似たような意味の言葉を紹介します。関連付けて覚えれば、より知識が定着しやすいですよ。

(1)食い違い(くいちがい)

「食い違い」とは、二つ以上の物事が互いに一致しないことです。「齟齬」は、契約書や会議などフォーマルな場面で好まれるのに対し、「食い違い」は、友人との会話からビジネスまで、あらゆる場面で使える、より口語的な表現といえます。

(2)不一致(ふいっち)

「不一致」とは、物事や意見などがお互いに一致しないことです。「齟齬」は噛み合わない、物事がスムーズに進まない状態を表し、「不一致」は合わないという状態そのものを表すというニュアンスの違いがあります。

最後に

「齟齬」は「そご」と読み、物事がうまく嚙み合わないことを表す言葉です。例文や言い換え表現を知ることで、さらに語彙力が豊富になります。ぜひ覚えて、正しく読めるようになりましょう。

※この記事は2025年12月17日時点の情報です。

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