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娘が行方不明!? 焦る夫「警察に連絡して!」娘が示したSOS「パパ、気付かないんだね」

  • 2025.12.12

高齢の義両親はそろそろ自分たちだけで生活をするのは難しく、私と義姉が分担して義実家に泊まって介護することになりました。夫は仕事の都合で義実家に長く滞在することはできません。平日は私が、休日は義姉と分担することになったのです。
気がかりだったのは、中学生の娘と過ごす時間が少なくなること。それでも「こっちは大丈夫!」と言う夫を信じて、留守を任せることにしたのです。

しかし現実はそう簡単ではありませんでした。介護生活を始めた途端、夫は深夜に帰る日が増え、残業や接待を言い訳にして娘はひとりで留守番ばかり。

ひとりでなんでもできるとはいえ、まだ中学生です。長時間家にひとりは寂しいはず……。さらに娘は「本当に仕事なのかな?」と夫を疑っている様子。たしかに、急な会食や接待などが目立ちます。

「パパ、忙しいんだって」娘をなだめてはみたものの、私は心のどこかに引っかかりを感じていました。

娘が行方不明に!?

ある日の夜遅く、いつものように義実家で家事をしていると電話が鳴りました。「大変だ! 娘がいない!どこに行ったか知らないか?」 と、焦った様子の夫の声が聞こえます。


飲んで家に帰ったところ、娘がいなかったそう。

最後に娘を見たのはいつか? と夫に聞いてみると、覚えていないと言います。

「帰る時間には寝ているから、起こさないようにしている」「朝も起きてこないから先に仕事に出ている」というから驚きです。夫に娘を任せたことを心底後悔しました。

母と娘の作戦

実はこれは私と娘が考えた作戦です。どうやら娘は夫の不倫を知ってしまったよう。娘が寝ていると思った夫は、リビングで不倫相手と大きな声で電話をしていたそうです。

夫の不倫を言いにくそうに私に報告した娘の顔は、今でも忘れられません。「パパは家族と浮気相手、どちらが大切なんだろう」と言う娘……。私も同じことを思いました。

そこで、夫が娘のことをどれくらい気にかけているのかをはっきりすべく、今回の作戦を決行! 夫が行方不明だと騒いでいる娘は、今私と一緒に義実家にいます。

昨日の夜、夫の帰宅前に娘を連れ出したので、丸一日と少し、夫は娘の不在に気付いていなかったことになります。あまりの無責任さに強い怒りを覚えました。


娘は「私がいないの、パパ、気付かないんだね」とポツリ。私は言葉を失いました。

「1番大事なのは家族」それ本当?

娘と一緒に家に帰ると、事情を知らされた夫がシュンとしていました。顔を見ると腹立たしさが込み上げてきます。

娘がぐっすり眠った後、私は夫と話し合う時間を持ちました。

夫の浮気は私が介護のために義実家に通い始めてからのことだそう。ふと寂しさを感じ、マッチングアプリで相手を探したのだと白状しました。

「1番大事なのは家族」と夫は言いますが、私が介護に通っていた数カ月で関係がエスカレートしていたのは間違いありません。娘がひとりになることをわかっていながら夜遅くまで浮気相手と過ごしていたなんて、あまりに許し難いことでした。

どれだけ娘に寂しい思いをさせ、泣かせたのか、夫はわかっているのでしょうか。

それなのに夫は「俺だって寂しかったんだよ。少しくらい気にかけてくれてもよかっただろ」と言います。夫の代わりに義実家に行っていただけで、好きで留守にしていたわけではありません。

呑気な夫に離婚宣告

娘をこれ以上不安にさせないため、私は義両親の介護からいったん身を引くことにしました。義姉にも事情を説明し、納得してもらっています。

私が通わなくなった分は、ヘルパーさんや家事代行業者に依頼するしかないでしょう。それはすべて夫の小遣いで賄ってもらうつもりです。

また、パパとはしばらく別々の生活がしたいという娘の意向をくみ、私たち夫婦は別居することになりました。娘は微妙な年ごろです。心が不安定になっていたので、それが最善だと夫も私も考えました。

「介護しにいく時間がない」と主張していた夫ですが、ヘルパーや家事代行業者に払うお金がなくなったことで、自ら義実家に足を運び、どうにか時間をやりくりして介護をしているようです。「できるなら最初から協力してほしかった」というのが本音ですが……。

夫は慣れない介護と仕事の両立でてんてこ舞い。私に助けを求めてくることも多かったのですが、そこはあえて無視することにしました。私が介護で大変だったとき、自分が何をしていたのか、それもちゃんと知ってほしかったのです。

娘の気持ちが落ち着いてきたころ、私は離婚を決意しました。娘もそれを望んでいます。夫は、別居で冷静になれば元に戻れると本気で思っているのか、離婚への危機感がまったくないようです。冷却期間を経て、また家族で仲良く暮らせると思っているはず……。

しかし、時間が開けば開くほど、私と娘はもとの生活には戻れない気持ちになりました。これから夫に離婚を申し出るつもりです。夫には自分がいかに取り返しのつかないことをしたか、思い知ってほしいと願うばかりです。

◇ ◇ ◇

不倫相手にのめり込んだ結果、娘の不在に気付かないほど家庭から目を離していた夫。娘が不安をひとりで抱え込み、家を出るほどに追い詰められていたのに、夫はそのサインすら見落としていたのです。

これは、自分の寂しさに自分で向き合わず、安易に外で発散しようとした夫の浅はかさが招いた結果。誰を大事にすべきだったのか──夫はその代償の大きさを、これから痛感することになるはずです。

一度失われた信頼は元には戻らないということを実感した体験談でした。

【取材時期:2025年11月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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