【西区北原】米粉100%パンも音楽も楽しめる『米粉のたこやき　北バル』

筑肥線 九大学研都市から徒歩10分...のはずが

こんにちは！ リビングふくおか・北九州地域特派員のMaximです。「師が走り回るほど忙しい月」が由来とも言われる師走ですが、皆さまいかが過ごしですか？ かく言う私は年末の帰省も年賀状の支度も、もちろん何も終わっていません。

今回は、福岡市西区北原にあるお店『米粉のたこやき 北バル』にお邪魔しました。JR筑肥線 九大学研都市駅から徒歩約10分の距離で、糸島在住の方も足を運びやすいと思います。

九大学研都市駅 北口（バス・ターミナル側）から徒歩約10分

唐津街道を糸島方面へ向かう途中の、ベスト電器と昭和病院に挟まれた北原交差点を右折し住宅街に入ります。ここからは車なら2、３分。徒歩でも５分とかかりません。

自宅から近いので自転車で向かいましたが、家族に道順を説明したところ「遠回りしたね」と笑われました。そして大きな声では言えませんが、お店まであと３分もないという肝心のところで持ち前の方向音痴を発揮し、以前取材させていただいた『frutta』の前を２回通りました...。

真っ白い外壁が目印『米粉のたこやき 北バル』

今回リポートする『米粉のたこやき 北バル』は、国産米粉のみで作ったたこやきがメインのお店です。白い外壁が目印で、駐車場5台を完備しています。真っ白い壁と入り口のアーチを見たら、スペイン南部の村・ミハスやギリシャのサントリーニ島に行きたくなりました。

河童の像がお出迎え。右手には駐車場があります

ドアから陽射しが差す店内はとても温かいです

たこやきセットとパンセットの他に、スイーツメニューも

「たこやき」と聞くと、皆さん何が思い浮かびますか？ 私はお祭りでたこやきを食べている人を見かけると、毎回すごくうらやましくなります。誰かと分け合って食べたり、わいわい話しながら食べる賑やかな食事風景が浮かぶからでしょうか。

この日もお昼ご飯にたこやきを食べられることにウキウキしつつ、『米粉のたこやき ソース（単品8個  税込750円）』と『鯛スープたこやき（３個入り・ご飯なし  税込650円）』を注文しました。お支払いは現金のみ。ケーキは日替わりで、この日は「ブルーベリーケーキ」と「米粉のガトーショコラ」でした。ちなみにビールや酎ハイなど「明るい時間からちょっと一杯」の昼呑みも可能です。

『たこむす（汁物・小鉢付き・税込1,000円）』も気になります

卵不使用の「北バル焼き（8個入り）」は前日までに要予約

夜にはお酒にぴったりの居酒屋メニューや、季節の一品もあります

クリームのような滑らかなたこやきと、スープを吸ったふわふわのたこやき

最初に写真左の『鯛スープたこやき』、少ししてから『米粉のたこやき ソース』が運ばれてきました。湯気の立ったスープとたこやきに思わず「うふふ」と声が漏れます。

外が寒かったので、まずはスープから頂きます。こちらのたこやきは、スープに入れても形が崩れないよう火の通し方を工夫しているそうです。口に含むと、塩気を吸ったふわふわのたこやきがゆっくりと崩れていきます。熱い汁も冷えた身体に染み渡りました。スープに浮かぶのは、広島の焼き海苔だそうです。汁物にたこやきを入れるという発想がなかったのですが、時間が経ってふやけたたこやきが思いの外美味しくて、おでんや煮物にも合いそうだなと思いました。

鯛スープ（たこやき３個入り）

そしてたこやきは、思わず「いいでしょ〜」と誰にともなく自慢したくなりました。おかかのダンスが見えるくらいに温かくて、ソースと焼き海苔の薫りが立ちのぼってきます。

「たこやき＝外はカリッ、中はフワッ」のイメージでしたが、口に入れると外はふんわり、中はシュークリームのようになめらかで良い意味で裏切られました。まるでちょっとしたケーキのような食感です。タコの噛み応えと存在感もあり、甘過ぎないソースがタコの甘みと米粉の甘さを引き立てています。

醤油ベースのソースとの相性も◎

小麦アレルギーを持つ店主考案のメニュー

店主の美六（みろく）さんは家族を含め小麦アレルギーを持っており、「アレルギーを気にせず食べたい！」という思いから、郵便局員の職を辞めて2024年12月21日に『米粉のたこやき 北バル』をオープン。たこやきを看板メニューに選んだのは、「米粉のたこやきってなかなか無いな！」と思ったからだそうです。

国産の米粉のみ、卵は山口県のもの、魚でとった出汁と材料にこだわり、オープン当初は店内のみの提供でした。しかし持ち帰りの希望が多く、現在はテイクアウト可能（鯛スープたこやき、ケーキを除く）、UberEatsにも対応しています。時間が経過しても美味しく食べられるよう、焼き具合などを試行錯誤したそうです。

5歳からピアノを習っており、音楽塾で作詞作曲やヴォイストレーニングを受けていたという美六さん。この日も歌いながら（！）お話を伺いました。注文を受ける時の声と、店内にひろがる伸びやかで重厚な歌声のギャップに驚きました。電子ピアノとスピーカーは小串さんの持ちもので、ギターやマイクなどはレンタルだとか。

２曲を弾き語りしてくれた店主の美六（みろく）さん

この楽器や機材を活かし、お店では四季折々のライブも楽しめます。12月18日には九大生ライブ、20日はシャンソンとアコーディオンのクリスマスライブ、そして21日にはオープン１周年記念イベント、26日は忘年会とイベントが目白押しです。来年１月には、お店を貸し切った初のマルシェも開催予定です。
イベントや定休日の情報は、ぜひInstagramやホームページでご確認ください！

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「お米の味がする！」米粉100％の食パンや、冷凍米粉パンも

私だけ美味しいものを食べるのも忍びないので、家族には食パンをお土産にしました。こちらも米粉100%で、「硬くなるので冷凍庫に入れて、食べる前に30秒ほどチンして下さい」という美六さんのアドバイス通り、翌朝レンジで温めてから軽くトーストして頂きました。

ちょっと暗いですが朝です

子どもはスライスチーズを、大人はバターと蜂蜜をのせたところ、子どもが「このパン、お米の味がするね！」と台所に立つ私を振り返って言いました。たしかに噛むとしっかりお米の甘みが口に広がって、パンだけどお米も味わえる二度美味しいパンです。冷凍米粉パンの品揃えも豊富で、小麦アレルギーの方も楽しめると思います。

西区のサードプレイスとして

「北原を元気にしたい」「地元の方の役に立ちたい」と度々話していた美六さん。私がお店にいる間も、イベントの主催者の方や地元の方が見えました。ご飯を食べる場所のみならず、家でも学校でも職場でもないサードプレイス（第三の居場所）としてお店が"息をしている”印象を受けました。

駐車場もあり、ご近所にお住まいの方も車で糸島方面に行かれる方も気軽に立ち寄れます。音楽と美味しいたこやきと共に、皆さまも『米粉のたこやき 北バル』でこの冬を楽しんでみませんか？

米粉のたこやき 北バル
◇住所：福岡県 福岡市 西区 北原 2-9-24
◇最寄駅：JR筑肥線 九大学研都市駅
◇TEL：080-6465-7570
◇営業時間：11:00〜19:30
◇定休日：不定休（Instagramでご確認下さい）
◇駐車場：５台
◇支払いは現金のみ
◇禁煙
◇ホームページ：https://komekonotakoyakikitabaru.com
URL：https://www.instagram.com/takoyakiyanouragawa/

※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください