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カサカサ肌は食でうるおす!40・50代が摂るべき冬の美肌食材

  • 2025.12.10

冬は肌の乾燥が気になる季節ですよね。

スキンケアも重要ですが、食事で体の内側もアプローチできると、より高い効果が期待できます。

管理栄養士の筆者が、冬におすすめの美肌食材と、おすすめの食べ方をご紹介します。

■冬のカサカサ肌の原因は?

肌は、一番外側にある角層と角層表面の皮脂膜が、外部からの刺激を防いでいます。肌のバリア機能が正常に働くことで肌トラブルを防ぎ、弾力や水分のある肌を維持できるのです。

冬は空気が乾燥するため、肌から水分が失われやすくなるのだそう。その結果、水分と皮脂のバランスが乱れやすくなり、角層のバリア機能が低下して皮脂膜が薄くなり、肌が乾燥してしまいます。

また、40・50代は女性ホルモンの分泌が減ることも乾燥肌になる原因です。女性ホルモンには肌の弾力や水分を保持する作用があるため、女性ホルモンが減ると肌が乾燥しやすくなります。

冬は、特に乾燥肌に注意したい季節。保湿に加えて、美肌に役立つ食材を積極的に摂ることも大切です。冬におすすめの食材を3つ、ご紹介します。

■冬におすすめ◎肌に潤いを与える美肌食材3選

(1)ブリ

冬のブリは身が引き締まり、脂がたっぷり乗っています。

脂には「DHA(ドコサヘキサエン酸)」や「EPA(エイコサペンタエン酸)」などのオメガ3脂肪酸が含まれています。

オメガ3脂肪酸は血流をよくする働きがあり、肌のターンオーバーを促すことで肌細胞の生成を助け、健やかな肌づくりに役立ちます。

EPAには炎症を抑える作用もあるため、乾燥肌に発生しやすい肌トラブルの予防も可能です。

オメガ3脂肪酸は揚げたり炒めたり、加熱調理の過程で流出しやすいといわれています。ブリの刺し身など、生の状態で食べるのが一番おすすめです。

そのほか、ブリ大根など煮込む料理にして、大根や煮汁にブリの栄養素を吸わせると効率よく美肌効果が得られますよ。

(2)生芋こんにゃく

生芋こんにゃくには、一般的なこんにゃくよりも「セラミド」が豊富に含まれています。

セラミドは肌の角質層に存在し、バリア機能水分保持機能を持っており、不足すると肌から水分が失われやすくなったり外部からの刺激を受けやすくなってしまうのだそう。

セラミドを食品から摂取すると、体内で一度別の成分に分解されるのですが、その成分が肌に到達すると肌のセラミド量が増加するため、体の内側から美肌ケアができます。

また、セラミドにはシミの原因となるメラニンの合成を抑える作用もあり、美白ケアも同時に行えるのが嬉しいポイントです。

肌のターンオーバーを促す「亜鉛」が豊富な食品と組み合わせて食べると、より高い美肌効果が得られますよ。

亜鉛はホタテや豚レバーなどに多いため、生芋こんにゃくと一緒に、煮物や照り煮などのメニューにしていただきましょう。

(3)かぼちゃ

かぼちゃには「βカロテン」が豊富に含まれています。

βカロテンは体内でビタミンAに変換されるのですが、ビタミンAには肌を構成する細胞をつくるのをサポートする働きがあるのだそう。

十分に摂取することで肌の健康を保ち、かさつきを防ぐことができます。

また、かぼちゃには「ビタミンC」や「ビタミンE」など、抗酸化作用がある栄養素が含まれていることから、肌の老化を防いでハリのある若々しい肌づくりに役立ちますよ。

βカロテンは脂溶性ですので、油を含むものと一緒に調理すると効率よく摂取できます。

牛乳やチーズと組み合わせて「かぼちゃのミルクスープ」「かぼちゃのグラタン」にしたり、シンプルに「かぼちゃのバターソテー」にしたりして食べるのがおすすめです。

ご紹介した3つの食材はいずれも冬に出まわることが多いため、旬の美味しさと美肌効果を同時に得ることができますよ。毎日の食事に意識して取り入れて、乾燥に負けない健やかな肌づくりを目指しましょう。

(フリーランス管理栄養士 今井尚美)

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