1. トップ
  2. 恋愛
  3. 朝「間に合った」と思ったらスマホを紛失。見つかった場所が『意味不明』で混乱 → 娘「だってママ」

朝「間に合った」と思ったらスマホを紛失。見つかった場所が『意味不明』で混乱 → 娘「だってママ」

  • 2025.12.9

朝って、どうしてあんなに時間が早く過ぎるのでしょうか。働くママにとって、登園前の1分1秒は何より大切なもの。この日も例外なく戦場のような朝。そんなときに限って予測不能な事態が……。今回は私の体験談をご紹介します。

朝は戦場!

その日は、私が働くショッピングセンターで防災訓練があり、通常より1時間半も早く出勤しなければいけませんでした。そのため、私は普段よりさらに早く起床し、娘を起こし、ご飯を用意し、幼稚園の持ち物をチェック……とまさにフルスロットル。

しかし、ここで問題がひとつ。うちの娘は天性のマイペースなのです。「ほら早く食べて!」「早く着替えて!」「早く靴履いて!」朝から何度「早くして」と言ったのでしょうか。こうして娘を急かしつつなんとか支度を終え、私は娘を連れてダッシュで幼稚園へ向かいました。

ない!? スマホが消えた大事件

無事に娘を送り届け、「間に合った……!」と息を整えたタイミングで私は時間を確認しようとバッグを開き、異変に気づきます。……スマホが、ない。いや、そんなまさかと思い、バッグの中身を全部ひっくり返す勢いで探しました。

「財布、ハンカチ、鍵、水筒……あれスマホどこ!? え、やばいやばいやばい! 本当にない!!」家に忘れたのか? 玄関に置いた? 車の隙間に落とした? でも防災訓練があるため出勤時間は待ってくれません。私は泣く泣くスマホ捜索を諦め、とりあえず職場へ向かいました。

ダメ元の電話と衝撃の事実

防災訓練を終え、ようやく一息つけたところで私はお店の電話を借りました。ダメ元で自分のスマホへ電話をかけたのです。……プルルルル…………つながった! 電話に出たのは、女性の声。

「はい、○○幼稚園です〜」「え……園!? スマホ、幼稚園にあるんですか!?」先生によると、娘の手提げバッグの中からスマホが出てきたというのです。私はその場で床に崩れ落ちそうになりました。

娘のやさしさにほっこり

迎えに行き先生に詳細を聞くと、原因はすぐに判明しました。なんと娘の「お手伝い」だったのです。朝、私が準備をしながらスマホをテーブルに置いていた時、娘はこう思ったらしいのです。「ママ急いでるから、代わりに入れといてあげようっと」そうして、娘は私のスマホを自分の手提げバッグに……。

帰宅後、私は娘に言いました。「スマホ入れてくれたの、ママが忙しかったから手伝ってくれたんだね……ありがとう」娘は少し照れた顔で、「だってママ、朝いつも忙しそうだから……お手伝いしたかったの」と言ってくれました。その瞬間、マイペースだと思っていた娘も、娘なりに考えて優しい気持ちを与えてくれたんだと感じました。

とはいえ、それとこれとはまた別の話。それ以来、私は毎朝一番最初にスマホをカバンに入れるようになりました。

【体験者:20代・女性販売員、回答時期:2023年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

元記事で読む
の記事をもっとみる