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【北川景子】インタビュー「自分が柔軟に変わって対応して、極端なことを言えば、もし折り合いがつかなくても仕事だからと割り切る」

  • 2025.12.10

InRed12月号のカバーに登場してくれた北川景子さん。北川さんにとって大切な家族のこと、そして40代に向けてなど、人生にとって重要なステップについてお伺いします。

家族を軸に、自分らしく生きる 今、揺らがない思い

北川さんにとって、家族は何より大切な存在だ。家族との関係がしっかりと土台にあれば、他のことは柔軟に対応できる。

「間違いなく家族が一番大事。人間関係でうまくいかないことって、少なからずあるんですけど、特に気にならなくなりました。仕事先でうまく折り合わなかったり、価値観が全然違うなと思う人もいる。また、子どものことが忙しいから今限定で疎遠になっている友人がいても、タイミングや環境によって変化するだろうなとおおらかに捉える。自分が思うように相手は変えられないじゃないですか。だから、自分が柔軟に変わって対応して、極端なことを言えば、もし折り合いがつかなくても仕事だからと割り切る」

家の中では、子どもたちが中心だ。台本を覚えるのは、子どもたちが寝た後。それまでは仕事は持ち込まない。その境界線が、彼女の家庭を円滑に回す秘訣なのかもしれない。

「一人目が生まれた時に3カ月で仕事復帰をして、その時はとても焦っていて。同年代がどんどん働いて結果を残していくのを横目に、社会から取り残されている孤独感もありました。家にいる時は仕事がしたいのに、仕事をしている時は子どもの様子が気になる、どっちつかずの日々。それを変えたのは、家族との話し合いでした。夫婦で働く期間を決めて、家族全員で支えるスタイルに切り替えたんです。たとえば映画なら1カ月半、連ドラなら4カ月。その間、夫が仕事量を抑えて、私が働き、夫が働く時期は私が仕事量を抑える。“順番に働く”形をとって、お互いに支え合うことで罪悪感はなくなりました。子どもたちも、『今日はママの日? パパの日?』と聞くのが習慣になっていて、必ずどちらかが一緒にいることで安心して過ごせています」

今年は、30代最後の一年が始まった。

「結婚して、子どもを2人も授かって、状況の変化はあっても、私自身の中身は昔からあまり変わってないと思います。好きなものや考え方、価値観も。このまま流れに身を任せながらやっていけたらいいですね。40代の働き方を見据えつつ、状況に合わせて柔軟に変化を受け入れながら」

PROFILE
きたがわ・けいこ/1986年8月22日生まれ、兵庫県出身。直近の出演作に、ドラマ「あなたを奪ったその日から」、映画『ラーゲリより愛を込めて』など。現在、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」に雨清水タエ役で出演中。

Model=Keiko Kitagawa
Photograph=Wakaba Noda 〈TRON〉
Styling=Takayuki Hayashi Hair & Make-up=Anna Shimazaki Text=Hazuki Nagamine

※InRed2025年12月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

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