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「まさかの」「どうして今なんだ」39年の時を越えて“令和に復活”を遂げた『伝説アニメ』

  • 2026.1.10

2026年1月9日より放送がスタートしたTVアニメ『ハイスクール!奇面組』。1985年に放送された本作が、なんと39年ぶりにリメイクされ令和に復活を遂げる。リメイク版の監督を務めるのは、2025年放送の第76回NHK紅白歌合戦に出場するPerfume、サカナクション、星野源などの人気アーティストたちのミュージックビデオ(以下、MV)を数多く手がけた関和亮監督だ。

39年ぶりのリメイクを果たす『ハイスクール!奇面組』

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

『ハイスクール!奇面組』は、1985年に放送され一大ブームを巻き起こしたギャグアニメだ。1980年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、『3年奇面組』というタイトルで新沢基栄先生による原作漫画の連載がスタートし、キャラクターの進学にあわせて『ハイスクール!奇面組』に改題された。

さまざまな学生たちによる集団が活躍する一応中学を舞台に、ブサイクであることを個性ととらえ、ポジティブに学園生活を楽しむ名物集団“奇面組”の少年たちが巻き起こすドタバタ劇を描く本作。リメイク版では旧TVアニメ版とキャストが大きく変わったほか、切出翔役をSnow Man・佐久間大介さんが声優を務めることでも注目を集めている。

令和に復活する『ハイスクール!奇面組』についてSNSでは「まさかの」「どうして今なんだ」「コンプラ大丈夫?」との声があがった。ギャグ漫画ならではの過激な表現やキャラクターの個性が、現代においてどのように描かれるのか。あるいは、アレンジやカットが加えられるのかという点が、ファンの関心を集めているようだ。

関和亮監督が発揮する斬新な“アイデア”

リメイク版『ハイスクール!奇面組』の監督を務めるのは、関和亮監督だ。関監督は、TVアニメの監督を担当するのが今回初めてとなる。実写映画『かくかくしかじか』『ベートーヴェン捏造』を手がけ、フォトグラファーとしても活動するなど、多岐に渡る活躍を見せる関監督。そのなかでも注目したいのが、彼が作成したMVだ。

関監督が手がけたサカナクションによる『アルクアラウンド』のMVは、第14回文化庁メディア芸術祭にてエンターテインメント部門の優秀賞を受賞した。バラバラになった文字のオブジェが、決まった視点から見ると歌詞として浮かび上がる仕掛けをはじめとした“アナログ”を感じさせる仕上がりとなっている。

Perfumeによる『Magic of Love』のMVでは、逆再生ダンスという斬新かつ高難易度な演出を取り入れた。加えて『ワンルーム・ディスコ』のMVでは、色鮮やかな部屋で3人が踊る一方で、腕やリンゴが大きくなったり、部屋の中が重力を無視したかように横向きになったりする。ワクワクするような、遊び心が詰まったMVだ。

また、楽曲だけでなく“恋ダンス”も大ブームとなった星野源による『恋』のMVも、関監督が手がけた。巨大な回転盤の上で歌って踊るという、観ている側まで真似して踊り出したくなるような楽しさであふれている。関監督がつくったMVの面々には、2025年放送の第76回NHK紅白歌合戦に出場する歌手が何組も存在しており、彼の幅広い活躍っぷりがあらためてうかがえるのだ。

MVから感じ取れるように、関監督が手がけた作品には斬新なアイデアがある。いま放送するうえでコンプライアンスに抵触するのではないかと心配する声もあがっている『ハイスクール!奇面組』も、関監督ならではの発想で、令和の時代感とマッチしたリメイク版になることを期待したい。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari