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「名作の予感」5年前“開始早々”に熱狂生んだ『日曜劇場』…「間違いなく最高傑作」今なお称賛される“完成度”

  • 2026.1.25

日曜の夜、多くの視聴者の心に深い余韻を残してきた『日曜劇場』。骨太な人間ドラマや社会の闇に切り込むテーマ性、そして実力派キャストによる緊張感あふれる演技が重なり合い、数々の名作が生まれてきました。放送から年月を重ねても色褪せることなく、今なお“語り継がれる”作品が存在するのも、日曜劇場ならではの魅力といえるでしょう。

今回は、そんな日曜劇場の歴史の中でも、多くの視聴者の記憶に刻まれ、繰り返し語られてきた名作に改めてスポットを当てていきます。

本記事では第1弾として、日曜劇場『天国と地獄~サイコな二人~』(TBS系)を紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想のもとに作品選定・制作された記事です。
※一部ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

“語り継がれる日曜劇場の名作” 『天国と地獄~サイコな二人~』

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第37回東京国際映画祭 綾瀬はるか(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『天国と地獄~サイコな二人~』(TBS系)
  • 放送期間:2021年1月17日~3月21日
  • 出演:綾瀬はるか、高橋一生 ほか

あらすじ

主人公は、綾瀬はるかさんが演じる刑事・望月彩子。彼女は、努力家で正義感が強く、気も強く、上昇志向も強い慌てん坊な35歳。物事を「〜すべき」「〜であるべき」と考える“べき論”タイプです。そのため、物言いや性格から上司や周囲の人たちに煙たがられていました。

彼女が追う連続殺人事件の重要人物として浮上するのが、表向きは知的で温厚、実業家としても成功している超スマートな好人物。高橋一生さん演じる、日高陽斗です。彩子は日高に強い違和感を覚えながらも、決定的な証拠を掴めずにいました。

しかしある日、彩子と日高はある事故をきっかけに魂が入れ替わってしまいます。刑事の中身を持つ日高の身体、そして殺人犯の疑いがある男の中身を持つ彩子の身体という、まさに“天国と地獄”が反転した状況が生まれました。彩子は、自分の身体で自由に動き回る日高を止めるため、入れ替わったまま事件解決を目指します。

性別はもちろん、立場や生活様式すべてが逆転し、一瞬の判断ミスも許されない緊張感あふれる日々が描かれます。2人の魂が入れ替わった先には、互いの価値観を根底から揺るがす、予想もしない真実と“究極の愛”が待っていました。

“刑事と殺人鬼”という相反する2人の魂が入れ替わることを皮切りに、“善と悪”“女と男”が複雑に絡み合い、物語は手に汗握るスリリングな展開へと進んでいきます。

果たして事件の真相は?入れ替わった魂の行方は?人生が逆転した男女の愛と運命が交錯する、その先に待ち受けているものとは――。

 『天国と地獄~サイコな二人~』は各種配信サイトやDVD、Blu-rayにて販売もされています。放送当時リアルタイムで観ていた人も観ていなかった人も、もう一度観ると新しい発見があるかもしれません。 

主演の二人の圧倒的な演技力の高さ

『天国と地獄~サイコな二人~』は、綾瀬はるかさんと高橋一生さんの圧倒的な演技力の高さが最大の魅力です。放送開始早々から「名作の予感」など虜になる視聴者が続出。二人の入れ替わりの演技は、単に役柄を変えるのではなく、“相手の中身を演じる”必要があり、声のトーン、目線、表情、所作すべてに説得力が感じられました。

綾瀬はるかさんが演じる“外見は彩子、中身は日高”は、冷徹で感情を排したような視線や妖艶さが際立ち、同一人物とは思えないほどの変化を見せてくれました。一方、高橋一生さんが演じる“外見は日高、中身は彩子”は、乙女チックで感情表現が豊か、焦りや戸惑いが前面に出る演技が印象的です。

二人の演技は、互いの細かいクセや表情、セリフの拍の置き方まで意識された演技だったのでしょう。放送後、SNSでは「綾瀬はるかのサイコパスな笑い方がこわすぎる」「バラエティで見てた綾瀬さんのイメージが覆る」「高橋一生のスキルがすごい」などという感想がトレンド入りを果たすほど話題となりました。

特に注目されたのは、高橋一生さんのサイコパスから乙女への切り替えと、綾瀬はるかさんの天使の顔から悪魔の笑顔への落差です。体は入れ替わっても、元の人物の癖や性格が残っているように感じさせる自然さは、視聴者が混乱するほどリアルで、二人の演技が強烈な相乗効果を生み出しています。

お二人の名演によってSNSには「記憶を消してもう一度観たい」「間違いなく最高傑作」「控えめに言って最高」など、今なお作品を称賛する声が数多く見受けられました。

「天国」と「地獄」が反転した先に残るもの

善と悪、正義と狂気、男と女――あらゆる対極が反転する設定の中で描かれた『天国と地獄~サイコな二人~』は、単なる入れ替わりドラマにとどまらない、人間の本質に迫る物語でした。誰の中にもある光と闇、立場が変わることで初めて見えてくる価値観。その緊張感と余韻こそが、本作を“語り継がれる日曜劇場の名作”たらしめている理由なのでしょう。

すべて観終えた後、もう一度はじめから観たいと思わせる、まさに名作というにふさわしいドラマです。


※記事は執筆時点の情報です