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「つわりで体調が悪い中、満員電車で通勤していた私。駅のベンチで休んでいたら、隣にいた女性客が...」(東京都・30代女性)

  • 2025.12.4

東京都在住の30代女性・Mさんは今年の春、つわりによる体調不良に苦しんでいた。

特に満員電車での通勤はつらく、立っていられなくなることも何度もあって......。

つわりで苦しんでいた時に...(画像はphotoACより)

<Mさんからのおたより>

今年の春、私は第一子を妊娠しており、つわりによる体調不良が続いていました。

特に大変だったのが通勤です。

40分かけて満員電車で移動しなければならず、時間通り出社できるか、毎日綱渡りのような感覚でした。

駅のホームで休んでいると...

長時間立っていると脳貧血のような状態になり、車内でしゃがみ込んでしまうことも多々ありました。

その日も最寄り駅には着いたものの、立っていることができず、駅のホームのベンチで座り、体調が回復するのを待つことに。

隣のベンチにも女性がいて、私と同様に体調が悪そうな様子で、ベンチの椅子に突っ伏すようにしていました。

駅のホームで...(画像はphotoACより)

「自分の体調が回復したら、駅員さんにこの女性のことを助けてもらおう」などと考えていましたが、そうこうしているうちに彼女の体調は回復したのか、立ち上がりホームから立ち去っていきました。私は彼女が回復したことに安心しました。

それから2~3分ほど経過した頃でしょうか。その女性が再び戻ってきて、私に何かを手渡すのです。

見ると、自販機で買ってきたばかりであろう冷たいペットボトルのお水。「これよかったら」と言って、差し出してくれました。

「ありがとうございます」と受け取るのが精いっぱいで...

初めての妊娠、初めてのつわり、なぜこんなに体調が悪いのか自分でもよく分からず、一人孤独に戦っていた私にとって、彼女の心遣いは胸にしみ、涙がにじんできました。

まだ体調が万全ではなかった私は「ありがとうございます」と受け取るのが精一杯で、しっかりお礼を伝えることができませんでした。

その後、毎朝同じ駅でその女性のことを探していますが、お会いすることはできずにいます。

水をくれたあの人へ(画像はphotoACより)

ご自分も体調が悪いはずなのに、私の体調を心配してくれた女性に、この場を借りて感謝を伝えたいです。

私もまた同じような方を見かけたら、彼女のようにあたたかい対応をしていきたいと思っています。

(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)

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