「こっちの方が早い」とマニュアルを無視する新人。自己流でミスを連発しクレーム寸前に！私が尻拭いした結果、新人の態度が一変

私が勤めているパート先に、20代の新人女性が入ってきました。

彼女は明るく、ハキハキとしていて元気そのもの。職場の雰囲気がパッと明るくなるような存在でした。

しかし、一緒に仕事をしているうちに少し気になる点が見えてきました。彼女はどこか「年上のやり方は古い」「効率が悪い」といった空気をまとっていたのです。

仕事のマニュアルがあるにもかかわらず、「こっちの方が早いんで」と無視して自己流で進めたり、手順を確認しようとすると、「そのやり方、今時じゃないですよね〜」と笑いながら軽く流されることもありました。

正直、カチンとくることもありましたが、そこで目くじらを立てて言い返すのも大人げない気がしたので、私は特に注意もせず、自分の仕事を淡々とこなす日々を送っていました。

ところがある日、彼女がマニュアルを無視して自己流で進めていた業務で小さなミスが重なり、最終的に取引先からのクレーム寸前という大きなトラブルに発展してしまいました。

予想外の事態に、さっきまで自信満々だった彼女は顔面蒼白。

「どうしよう、どうしよう」と慌てふためき、現場は一時騒然とした雰囲気になりました。

周囲が動揺する中、不思議と私は冷静でした。

「あ、このパターンは以前もあったな」

過去に経験した似たような事例が、すぐに頭に浮かんだからです。

私はこれまでの経験を元に、優先すべき手順を瞬時に判断しました。取引先への連絡文も、失礼がなく、かつ事態を的確に説明して詫びる内容で即座に作成。

一つひとつの処理を進めていきました。

その結果、私が迅速に動いたおかげで大きな問題に発展することなく、事態はなんとか丸く収まりました。上司からも、「さすがですね。本当に助かりました」と感謝の言葉をいただき、ようやくホッと肩の荷が下りました。

その後、新人の彼女が私のところへやってきました。

「どうしてそんなに落ち着いて対応できるんですか？私、パニックになっちゃって……」

私は笑って、彼女にこう返しました。

「経験ってね、年齢と一緒に勝手に積み重なっていくものなのよ」

それ以来、彼女の態度は明らかに変わりました。以前のような小馬鹿にした態度は消え、「〇〇さんなら、こういう時どうしますか？」と、素直に相談してくれるようになったのです。

年齢を理由に、なんとなく軽く見られてしまうこともあります。でも、こうやって積み重ねてきた実力で見返せる瞬間があるから、仕事は面白いですね。

何より、あの時のスカッとした気分は最高でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

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