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「今じゃ考えられない」放送終了から29年、テレビ史に深い爪痕を残した『伝説バラエティ』

  • 2026.1.7

90年代、日曜夜の茶の間を笑いの渦に巻き込んだ番組が多くの人々の心に今なお残っています。当時の過激な演出と斬新なお笑いは、テレビバラエティの歴史を塗り替えました。今回は、そんな“伝説のバラエティ番組”をご紹介します。

本記事では、1991年から1997年まで放送されたバラエティ『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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御堂筋オータムパーティー2018 トークイベントに参加したダウンタウン(C)SANKEI
  • 番組名(放送局):バラエティ『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)
  • 放送期間:1991年12月8日〜1997年11月2日

『ダウンタウンのごっつええ感じ』は、ダウンタウンがメインで出演するバラエティ番組として、コントやロケ企画を中心に構成された番組でした。番組では、型破りなコントと体を張ったロケ企画を中心に展開し、ダウンタウンをはじめ今田耕司さん東野幸治さん130Rの板尾創路さんほんこんさん、そしてYOUさん篠原涼子さんといった女性陣が体当たりで参加しました。

“ミラクルエース”“オジンガーZ”“世紀末戦隊ゴレンジャイ”“キャシィ塚本”など数々の人気キャラクターが生まれ、日本中の視聴者を魅了しました。コントとバラエティの融合という斬新な手法は、お笑い番組の新境地を開拓し、最盛期には裏番組だった『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』との視聴率争いを繰り広げるほどの人気を博しました。しかし、過激な内容も多く「親が子供に見せたくない番組」の上位常連となり、批判と人気が同時に高まるという矛盾を抱えながら、約6年間という伝説的な歴史を刻みました。

今では見られない過激演出の数々

『ごっつええ感じ』を語る上で欠かせないのが、女性出演者たちの体当たりで挑戦する姿です。特に篠原涼子さんやYOUさんは番組開始当初からレギュラー出演し、様々な企画に挑戦しました。篠原涼子さんは東京パフォーマンスドールのメンバーとして活躍していました。

篠原さんは“キャシィ塚本”というコントで松本人志さん演じる粗暴なキャラクターに拳で叩かれるシーンがあり、実際に泣いてしまったこともあったといいます。その際、松本さんが「だって涼子泣くねんもん」とボヤく場面まで放映されるなど、今では考えられない演出が当たり前のように行われていました。また、YOUさんも様々なドッキリや体を張った企画に挑戦し、視聴者を驚かせ続けました。

東野幸治さんが後に振り返った“キャリー東野のアイドル虎の穴”といった過激企画も行われました。このような演出について、Xでは「今じゃ考えられない」と当時の過激さを振り返るコメントが投稿されています。

このように、今のコンプライアンス基準では到底放送できないような内容が、当時は視聴者を魅了する要素となっていました。

レギュラー陣のその後〜今も輝き続ける芸人たち

番組終了から25年以上が経過した現在も、レギュラー陣は各方面で活躍を続けています。

浜田雅功さんは、『水曜日のダウンタウン』『ジャンクSPORTS』など多数の冠番組を持ち、2024年には自ら発案した音楽フェス『ごぶごぶフェス2024』を開催するなど、お笑い界のトップランナーとして君臨し続けています。2025年には同フェスの第2回開催も決定し、約3万5千人を動員するなど、その影響力は衰えることを知りません。

松本人志さんは、『DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)』が大きな注目を集め、ことあるごとにSNSで話題に。新作コンテンツをはじめ、人気を博した過去番組の配信も熱狂を生んでいます。

今田耕司さんは、『今田×東野のカリギュラ』などでMCを務め、バラエティ番組の司会者として確固たる地位を築いています。2024年末には恒例の『八方・今田のよしもと楽屋ニュース』が21回目を迎えるなど、関西を代表する芸人として活躍中です。東野幸治さんは2024年秋の改編でゴールデンタイムの新番組MCに抜擢されるなど、その需要は増すばかりです。今田耕司さんと東野幸治さんは番組出演後も共演が多く、そのコンビネーションはファンの間でも親しまれています。

130Rの板尾創路さんは俳優業や映画監督としても活躍し、2025年には『恋する警護24時 season2』に出演するなど、演技者としての評価を高めています。また、『関西演劇祭2024』ではフェスティバル・ディレクターを務めるなど、演劇界でも重要な役割を担っています。相方のほんこんさんは、バラエティ番組出演に加え、ABCテレビ『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』などで政治問題についても積極的に発言するなど、コメンテーターとしての活動も展開しています。

『ごっつええ感じ』で培われた斬新な笑いのセンスと、若き日の体当たり精神が、今なお彼らの芸能活動の原点となっているのです。

日本のお笑い史に刻まれる伝説的な番組

『ダウンタウンのごっつええ感じ』は、日本のお笑い史に刻まれる伝説的な番組で、文化的影響は計り知れません。今では放送できないような過激な演出も多くありましたが、それこそがこの番組の魅力であり、視聴者の記憶に強く刻まれた理由でもあります。篠原涼子さんやYOUさんといった女性陣の体当たり、そして若き日のダウンタウンや今田耕司さん、東野幸治さん、130Rのメンバーたちの挑戦的なコントは、まさに時代を象徴するものでした。

1997年の突然の終了から約30年が経過した今でも、出演者たちはそれぞれの分野で第一線で活躍し続けています。

番組は終了しましたが、そこで生まれた笑いの精神と挑戦する姿勢は、今なお日本のお笑い界に受け継がれています。『ごっつええ感じ』が切り開いた道は、現在のバラエティ番組にも大きな影響を与え続けているのです。


※執筆時点の情報です