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『じゃあつく』で話題の名優が“快演”で魅せた名作…「もっと知られても良い」「圧巻」“今こそ観たい”竹内涼真の出演ドラマ

  • 2025.12.29

高い完成度を誇る傑作エンタメをお探しではありませんか。作り込まれた脚本と豪華キャストが織りなす群像劇は、一度見たら忘れられない作品となることでしょう。今回は、そんな“高い完成度を誇る傑作”をご紹介します。

本記事では、2023年放送のドラマ『ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者』(テレビ東京系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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会見に出席した俳優、竹内涼真(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマスペシャル『ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者』(テレビ東京系)
  • 放送日:2023年3月24日

かつては優秀な刑事だったものの、妻を殺された悲劇をきっかけに職を辞し、高校生の娘を育てながら専業主夫として静かに暮らす獅子舞亘(沢村一樹)。穏やかな日々が続くはずだったが、ある日、連続誘拐事件の容疑者として逮捕された青年・元村周太(竹内涼真)から突然の呼び出しを受けます。

面識のないはずの青年が、なぜ自分を知っているのか?不可解な状況の中、獅子舞は再び過去の傷と向き合う決意をします。青年の内なる複数の人格たちが語る断片的な情報をもとに、やがて7年前の未解決事件との接点が浮かび上がる。真実に近づくほど明かされるのは、驚愕の事実と幾重にも仕組まれた罠。そして最後に待ち受けていたのは、誰もが裏切られる“記憶”の逆転劇でした。

竹内涼真さんの圧倒的な演技力が光る、異例の挑戦

本作で最も注目すべきは、竹内涼真さんが演じる元村周太という役柄です。解離性同一性障害を抱えた青年という難役に初挑戦した竹内さんは、複数の人格を繊細に演じ分け、視聴者に強烈な印象を残しました。幼い子どもの人格“カブト”、粗暴で攻撃的な“バク”、そして元村本人と、それぞれがまるで別人のように表情、声のトーン、身のこなしまで変化させる演技は圧巻でした。

Xでは、竹内さんの演技を絶賛する声が多数上がりました。「演技がとにかく凄かった」「全員別人みたいだった」といった投稿が相次ぎ、その演技力の高さが話題となりました。テレビ東京での初ドラマ出演、そして多重人格者という初の役柄にもかかわらず、竹内さんは役に真摯に向き合い、膨大な資料を読み解き、既成概念にとらわれない新しい解釈で臨んだといいます。プロデューサーからも絶賛され、公式サイトで以下のようにコメントされています。

久しぶりに、自分のこころが震える音を聴いた。
竹内涼真さんの迫真の演技は、そんな忘れかけていた感覚を思い起こさせてくれる素晴らしいものだった。完全に度肝を抜かれた。想像した以上だった。
出典:『ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者 - テレ東』公式サイト

話題ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』と重なる竹内涼真さんの演技論

2025年に放送され大きな話題を呼んだドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』で、竹内涼真さんは海老原勝男という役を演じ、再び演技力の高さを証明しました。価値観が徐々に変化していく主人公を繊細に表現し、視聴者の心を掴んだのです。この作品の話題性が高まる中、Xでは『ペルソナの密告』での竹内さんの演技を改めて評価する声が上がりました。

「もっと知られても良い」「圧巻」といった投稿が見られ、両作品を通じて竹内さんの演技の幅広さと深さが再認識されています。異なる人格を演じ分ける技術も、価値観の変化を繊細に描く表現も、どちらも竹内さんの役者としての真摯な姿勢から生まれたものです。今だからこそ、『ペルソナの密告』での快演を振り返る価値があると言えるでしょう。

沢村一樹さんとの息の合った共演が生み出す緊張感

本作のもう一つの見どころは、沢村一樹さんが演じる獅子舞亘と、竹内涼真さんの元村周太との対峙シーンです。企画段階から関わった沢村さんは、元村役が竹内さんに決まったと知った時、驚きを隠せなかったといいます。しかし撮影が始まると、竹内さんから投げられる様々な“球”を大きな懐で受け止め、その場で生まれる芝居を楽しんだと語っています。

初共演とは思えないほどの息の合った演技は、視聴者にも伝わりました。獅子舞が元村の人格と向き合うシーンでは、優しさと鋭さを使い分ける沢村さんの演技が光ります。時には父親のように包み込み、時には刑事として鋭く切り込む。その変貌ぶりは、竹内さんの多彩な人格演技と見事に呼応し、緊張感溢れる“駆け引き”を生み出しました。プロデューサーが「共演が初めてとは思えない」と評したほど、二人の化学反応は作品全体の質を高めています。

高い完成度を誇る傑作

ドラマスペシャル『ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者』は、竹内涼真さんの圧倒的な演技力と沢村一樹さんの安定感ある演技が融合した、高い完成度を誇る傑作です。解離性同一性障害という難しいテーマを扱いながらも、人間ドラマとしての温かさを失わず、サスペンスとしての緊張感も保ち続けた脚本の素晴らしさ。若松節朗監督の緻密な演出。そして何より、それぞれの人格が愛情を求めて生きる姿をリアルに描き出した竹内さんの演技は、放送から時間が経った今でも多くの人の記憶に残っています。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』で竹内涼真さんの演技に魅了された方、そしてまだ観ていない方にこそ、ぜひこの作品を体験していただきたい。複数の人格が交代する瞬間、最後の意味深な笑み、そして隠された真実が明かされる瞬間まで、目が離せない傑作ドラマです。


※執筆時点の情報です