「１話から泣いた唯一のアニメ」６年間、視聴者を魅了し続けた“NHKアニメ”…「マジで神作品」ファン推薦の名作

2025.12.29

懐かしい記憶や、親から子へと受け継がれる感動など、幅広い世代の心に深く刻まれているNHKアニメ。公共放送ならではの高いクオリティと、単なる娯楽に留まらない深い教育性やメッセージ性を兼ね備えた作品の数々は、放送終了から時が経っても色褪せることがありません。今回は、そんな“NHKの名作アニメ”5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、2004年放送のアニメ『メジャー』（NHK）をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“NHKの名作アニメ”『メジャー』

作品名（放送局）：アニメ『メジャー』（NHK）
放送期間：2004年11月13日～2010年9月25日（全6シーズン）

あらすじ

満田拓也さんの同名漫画を原作としたアニメーション作品。

5歳の少年・本田吾郎（CV：くまいもとこ）は、プロ野球選手である父・本田茂治（CV：子安武人）と2人暮らしをしています。“おとさん”のようなすごいピッチャーになることを夢見る吾郎は、父から教わったトレーニングを毎日コツコツと続けていました。そんな彼を温かく見守るのは、保育園の先生である星野桃子（CV：野田順子）です。亡き母の面影を感じさせる桃子は、茂治の遠征中に食事を作るなどして親子を支えていました。

茂治は怪我に苦しむ1軍半の選手でしたが、腰の怪我が治り復帰目前というところで、利き腕の肘を痛めてしまうという不運に見舞われます。一時は自暴自棄になった茂治でしたが、息子である吾郎のために復帰を決意。しかし、決死の想いで再起した茂治に大きな事件が起こり…。その後、小学生になってリトルリーグに入団した吾郎は、チームメイトとの友情を育みながら、メジャーリーガーを目指す野球人生の第1歩を踏み出すことになります―。

アニメ『メジャー』の見どころ ※ネタバレあり

2004年に放送を開始したアニメ『メジャー』は、主人公・本田（茂野）吾郎が野球を通じて成長し、世界の頂点を目指す姿を描いたスポーツアニメの金字塔です。ひたむきに夢を追い続ける吾郎の姿は、多くの視聴者に勇気と感動を与え続けてきました。SNSでは「野球アニメと言えばこの作品」と、その代名詞として真っ先に名が挙がるほど親しまれています。また、緻密なストーリー構成と熱い試合描写が融合した仕上がりに対し、「原作もアニメも名作」とどちらの媒体でも非の打ち所がない完成度であると高く評価されている作品です。

そんな本作の大きな魅力は、単なる勝負の世界にとどまらない、家族や仲間との深い絆を描いた重厚な人間ドラマにあります。特に物語の序盤である第1シーズンは、過酷な運命に翻弄されながらも立ち上がる幼き吾郎の姿が描かれ、観る者の涙を誘いました。SNSでは「1話から泣いた唯一のアニメ」という初回からの衝撃を語る声や、「何回見ても第1シーズンで泣いてしまう」と冒頭から何度見返しても色褪せない物語の力強さを評価する熱いコメントが相次いでいます。

「メジャーを見て野球始めた」少年少女を野球選手へと導いた一作

主人公・本田（茂野）吾郎の半生を、幼少期からメジャーリーグでの活躍まで圧倒的な熱量で描き切ったアニメ『メジャー』。本作は単なるスポーツアニメという枠を飛び越え、多くの子どもたちや野球ファンに多大な影響を与え続けてきました。困難に直面しても決して諦めず、常に全力で立ち向かう吾郎のひたむきな姿は、観る者の胸を熱くし、多くの感動を呼んでいます。

本作が野球界に果たした役割は極めて大きく、この作品を通じて野球の楽しさや奥深さを知ったというファンは多く存在します。SNSでは「野球を始めた原点」「コレ見て野球始めた」「野球始めたきっかけのアニメ」といった声が数多く寄せられており、吾郎たちの情熱に当てられて実際にバットを握った人たちは少なくありません。まさに、野球界を支える原動力のひとつとなっていると言っても過言ではありません。

「マジで神作品」「絶対に観たほうが良い」など熱烈な支持を得るアニメ『メジャー』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“魂を揺さぶる成長物語”をぜひご覧ください！

ライター：天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です