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公開から10年、今なお“神作”と称されるクオリティ…「数年後に結婚するとは」“大物夫婦”の貴重な共演映画

  • 2025.12.25

高い完成度を誇る傑作エンタメ映画をお探しではありませんか。作り込まれた脚本と豪華キャストが織りなす群像劇は、一度見たら忘れられない作品となることでしょう。今回は、そんな“高い完成度を誇る傑作”をご紹介します。

本記事では、2015年公開の映画『エイプリルフールズ』(東宝)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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撮影に応じる戸田恵梨香(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『エイプリルフールズ』(東宝)
  • 公開日:2015年4月1日

舞台は2015年4月1日のエイプリルフール。一年に一度だけ嘘をついてもよいとされるこの日、東京の街では様々な人々が小さな嘘をつき始めます。

対人恐怖症を抱える清掃員のあゆみ(戸田恵梨香)は、一夜の関係を持った天才外科医の亘(松坂桃李)に妊娠を告げますが、エイプリルフールということもあり、まったく信じてもらえません。

一方、昔気質のヤクザ・宇田川(寺島進)は小学生の少女を誘拐し、やんごとなき身分の老夫婦はリムジンで庶民的な買い物を楽しみます。

バラバラに起こった複数のエピソードが、次第に複雑に絡み合い、小さな嘘が大きな騒動へと発展していきます。そして、エイプリルフールの一日の終わりに、7つの小さな嘘が予想外の奇跡を引き起こすのです。

『リーガルハイ』コンビが手掛けた緻密な群像劇

本作最大の魅力は、脚本家・古沢良太さんと監督・石川淳一さんという、大ヒットドラマ『リーガルハイ』を手掛けたゴールデンコンビによる作品であることです。古沢さんが7年もの歳月をかけて構想を練ったオリジナル脚本は、総勢27人もの登場人物が織りなす群像劇を見事に描き切っています。一見バラバラに見える複数のエピソードが、巧みに交差し収束していく様は圧巻で、伏線の回収も見事です。

また、石川淳一さんにとって本作は映画初監督作品でありながら、その演出力は高く評価されており、コメディとヒューマンドラマのバランスが絶妙に保たれています。公開日を実際のエイプリルフール当日である4月1日に合わせるという粋な計らいも、作品への愛とこだわりを感じさせます。

視聴者が「ぜひ見てほしい」と絶賛する理由

本作は公開から10年経った今でも、SNS上で「ぜひ見てほしい」「神作」と推奨する声が後を絶ちません。その理由は、何度見ても新たな発見がある脚本の完成度の高さにあります。初見では気づかなかった細かな伏線や、登場人物同士の意外なつながりが、2回目、3回目の鑑賞で明らかになっていくのです。

また、豪華キャスト陣による演技も素晴らしく、戸田恵梨香さんの対人恐怖症の妊婦役から、寺島進さんの不器用なヤクザ役まで、それぞれのキャラクターが生き生きと描かれています。笑いあり、感動ありの展開は、幅広い世代に楽しんでもらえる普遍的な魅力を持っています。

松坂桃李さん&戸田恵梨香さん夫妻の貴重な共演作

本作は、のちに夫婦となる松坂桃李さんと戸田恵梨香さんの共演作としても注目を集めています。2020年12月に2人が電撃結婚を発表した際、多くのファンが本作での共演を思い出し、SNS上では大きな話題となりました。

また、「数年後に結婚するとは」といった声も見られます。劇中で恋人関係ではないものの、重要な関わりを持つ2人の演技を、結婚後に改めて見返すファンも多く、作品に新たな魅力を加えています。2023年には第一子も誕生しており、本作が2人の運命的な出会いの場となったことは、映画ファンにとっても特別な意味を持つエピソードとなっています。

笑いと感動に満ちた最高のエンターテインメント

映画『エイプリルフールズ』は、『リーガルハイ』の名コンビが7年の構想期間を経て生み出した、群像劇の傑作です。27人もの登場人物が織りなす複雑な物語は、緻密な脚本と豪華キャスト陣の演技力によって見事に映像化されています。何度見ても新たな発見があり、「みんなに見てほしい」と視聴者が口を揃える理由がここにあります。

また、のちに結婚する松坂桃李さんと戸田恵梨香さんの共演作としても、ファンにとって特別な意味を持つ作品となりました。エイプリルフールという一日に起こる小さな嘘が、最後には温かな奇跡へと変わっていく物語は、笑いと感動に満ちた最高のエンターテインメントです。まだご覧になっていない方は、ぜひ一度この傑作をお楽しみください。


※執筆時点の情報です