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「間違いなく全世界に轟く作品」“規格外の完成度”に世界が絶賛…緊迫の137分が示した日本映画の底力

  • 2025.12.20

動画配信プラットフォームの進化により、映画さながらの圧倒的スケールを誇る作品が次々と誕生しています。その中でも、日本発の作品として世界中で絶大な支持を集めています。今回は、そんな“驚異の完成度で魅せた配信作品”をご紹介します。

本記事では、2025年配信の映画『新幹線大爆破』(Netflix)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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配信直前プレミアイベントに出席したのん(C)SANKEI
  • 作品名(配信):『新幹線大爆破』(Netflix)
  • 配信期間:2025年4月23日配信開始

新青森から東京へ向かう東北新幹線“はやぶさ60号”。その車内に、時速100キロを下回ると爆発する爆弾が仕掛けられたという衝撃の通報が入ります。車掌の高市和也(草彅剛)、若手車掌の藤井慶次(細田佳央太)、女性運転士の松本千花(のん)ら乗務員たちは、約350人の乗客の命を守るため、極限状態での対応を迫られます。犯人の要求は1,000億円。政府、警察、鉄道会社を巻き込んだ緊迫の攻防戦が始まる中、新幹線は止まることが許されない状況で疾走を続けます。

ハリウッド級の映像技術が生んだ息をのむ臨場感

『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』で知られる樋口真嗣監督がメガホンを取った本作は、配信作品の枠を超えた圧倒的な映像クオリティで視聴者を魅了しました。最新VFX技術と実物ミニチュア、そして実際の新幹線を使った撮影を融合させることで、まるで劇場で観ているかのようなスケール感を実現しています。

X(旧Twitter)上では「映像のクオリティが高すぎる」「さすが樋口監督」「間違いなく全世界に轟く作品」といった声が多数寄せられました。特に新幹線が火花を散らしながら疾走するシーンや、連結部分の緊迫感あふれる映像は、配信開始直後から大きな話題となりました。

JR東日本の全面協力のもと、実際の新幹線車両や運転席での撮影が行われたことも、作品のリアリティを高める要因となっています。配信初週でNetflix週間グローバルTOP10(映画/非英語)で2位、日本では1位を記録し、世界80の国と地域でTOP10入りを果たすという快挙を成し遂げました。

のんさんが魅せた凛とした運転士の姿

本作でもう一つ注目を集めたのが、女性運転士・松本千花を演じたのんさんの快演です。運転席という限られた空間で、表情と声だけで不安や緊張、そして職業人としての矜持を表現する難役に挑みました。X(旧Twitter)上では「運転席での演技が素晴らしい」といった称賛の声が相次ぎました。

オリジナル版(1975年)で千葉真一さんが演じた運転士の役どころを受け継ぐ形となったのんさんは、自身の公式ブログで以下のようにコメントしています。

千葉真一さんが演じた役を私に託してもらえるなんて光栄すぎて驚きました。とても嬉しい驚きです。
出典:『出演のお知らせ』NON Official Blog 2025年3月5日配信

冷静さを保ちながらも、極限状態で揺れ動く心情を繊細に表現し、草彅剛さん演じる高市車掌との息の合ったバディ感も作品の大きな魅力となっています。一人きりのシーンが多い中、プロフェッショナルとしての演技で作品全体を支えた存在感は、多くの視聴者の心を掴みました。

配信作品の新たな可能性を示した傑作

137分という時間に制作陣、キャストの魅力が詰め込まれたNetflix映画『新幹線大爆破』は、1975年の名作のリブートとして、現代の技術と演出で新たな命を吹き込まれた傑作となりました。樋口真嗣監督による最新VFXと特撮の融合、JR東日本の全面協力による圧倒的なリアリティ、そして草彅剛さん、のんさんをはじめとする豪華キャスト陣の熱演が三位一体となり、配信作品の新たな可能性を示しました。

配信開始から世界中で高い評価を受け、日本映画の技術力とエンターテインメント性を世界に発信した本作は、「配信でここまでできる」という新たな基準を打ち立てたといえるでしょう。極限状態で職務を全うする鉄道人たちの姿は、観る者に深い感動を与え、何度でも見返したくなる作品となっています。


※執筆時点の情報です