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NHK人気ドラマ“再放送なのに”話題騒然→「全国民に観てほしい…」相次いだ“切実な訴え”

  • 2026.3.18

ドラマや映画の中には、大きな期待を集める作品があります。今回は、そんな中から“注目集める作品”をテーマに5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、ドラマ『ペペロンチーノ』(NHK BSプレミアムおよびNHK BS4Kをご紹介します。

喪失と再生を丁寧に描く本作の魅力とはーー?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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怖い絵展」記者発表 音声ガイド・ナビゲーターの吉田羊 (C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『ペペロンチーノ』(NHK BSプレミアムおよびNHK BS4K)
  • 放送期間:2021年3月6日
  • 出演:草彅剛(小野寺潔 役)、吉田羊(小野寺灯里 役)ほか

イタリアンシェフの小野寺潔(草彅剛)と妻の灯里(吉田羊)は、東日本大震災の津波でレストランを失いました。大きな喪失を経験しながらも、潔は再び店を建て直し、震災から10年となる3月11日に友人たちを招いた宴席を開きます。

突然の招待に戸惑う面々に対し、潔は宴席に込めた思いを静かに語り始めました。宴席は、それぞれが胸の内に抱えてきた10年の歳月を見つめ直す時間へと変わっていきます。

震災の日から続いてきた悲しみや後悔が少しずつ浮かびあがる一方で、人は苦難のなかでも誰かとつながり、前を向いて生きていけるのではないかという希望もにじみます。食卓を囲む会話を通して、喪失の先にある再生を丁寧に描き出す、温かさと切なさをあわせ持つ群像劇です。

再放送で注目再燃、地方発ドラマ『ペペロンチーノ』への反響

東日本大震災から15年の節目にあたり、ドラマ『ペペロンチーノ』が再放送されました。2021年に制作された本作があらためて届けられたことには、大きな意味があります。

本作は、苦難の先にも人は前を向いて生きていけるかもしれないという思いを、静かにそして力強く伝えてくれる作品です。今回の再放送は東北地方での放送に加え、3月22日までNHK ONEでの見逃し配信も実施されており、再びドラマ『ペペロンチーノ』に触れられる機会が生まれたことに喜ぶ声があがっています。

作品の持つ普遍的な魅力やメッセージ性の強さゆえに、より多くの人が視聴できるかたちを望む声も少なくありません。再放送の知らせは歓迎と同時に、もっと広く届けてほしいという願いも呼び起こしており、本作が今なお多くの視聴者の心に深く残り続けていることを物語っています。

SNSでは「全国区での放送をお願いします」「全国民に観てほしい…」といった声があがっており、ファンの切実な想いが伝わってきます。

受賞歴が証明する脚本・演技・演出の完成度

ドラマ『ペペロンチーノ』の完成度の高さは、各種賞の受賞歴からも明らかです。第47回放送文化基金賞ではテレビドラマ番組部門の最優秀賞を受賞し、作品そのものが高く評価されました。

審査では、シンプルな料理であるペペロンチーノになぞらえながら、深い葛藤や喪失の痛みを抱えた人々の生を描いた点が評価されました。本作が単なる震災ドラマにとどまらない奥行きを持っていることがうかがえます。

一色伸幸さんは脚本賞、草彅剛さんは演技賞を受賞しました。脚本について、一色さんは次のように語っており、丁寧な取材と蓄積が作品のリアリティーを支えていることが伝わってきます。

『ペペロンチーノ』は、僕がこの10年間に東北で出会った人たちが、節目節目に漏らした言葉や、見せてくれた喜怒哀楽が原作になっていると思います。家族ぐるみのお付き合いをしていくうちに、東北に大好きな人たちが増えました。笑いながら、ときに泣きながらということもありました。10年にわたって紡いできたご縁や過ごしてきた時間があるので、“内側から描く”ということを丁寧にできたように思います。
出典:【一色伸幸 × 河合祥一郎】震災から10年。彼らひとりひとりの気持ちをドラマに込めて~『宮城発地域ドラマ ペペロンチーノ』(NHK仙台) 公益財団法人放送文化基金 2021.10.7

草彅さんの演技も、被災地の思いに寄り添いながら人物を体現した点が高く評価されました。

第58回ギャラクシー賞でもテレビ部門で奨励賞に選ばれており、地域発ドラマでありながら広く放送界で存在感を示したことも見逃せません。脚本や演技、演出が高い水準で結びついたからこそ、本作は今なお語り継がれる完成度を備えているのだと感じます。

吉田羊さんが体現した灯里の存在感と余韻

吉田さんが演じる灯里は、ドラマ『ペペロンチーノ』の感情面の核を担う存在です。物語の序盤では、潔と穏やかな時間をともにする妻として自然体のぬくもりを見せています。

作品が進むにつれて、灯里の存在が持つ意味の深さが少しずつ明らかになっていきます。彼女がいるだけで夫の人生や店の記憶、人と人とのつながりまでも感じさせるたたずまいが印象的です。

本作では、「乾杯」と「献杯」という象徴的なモチーフが物語の重要な鍵になっています。切なさや祈りのような感情が深く胸に届くのは、吉田さんが灯里を単なる失われた存在としてではなく、今なお人々の心のなかで生き続ける人物として丁寧に体現しているからでしょう。言葉数以上に余韻を残す演技は、作品に静かな品格と深い情感を与えていました。

SNSでは、「多くの人に見てほしい」「とても素晴らしいドラマ」「タイトルを見ただけで目頭が…」といった感想が寄せられました。

心を静かに揺さぶる本作は、まさに“注目集める作品”と呼ぶにふさわしい一作です。丁寧に紡がれる人々の思いに触れながら、ドラマ『ペペロンチーノ』の魅力をぜひ確かめてみてください!

※記事は執筆時点の情報です