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放送から9年「何年経っても忘れられない」と語られる『日曜劇場』の名作

  • 2026.1.3

ドラマや映画の中には、物語に深く心を打たれ、生涯忘れられない作品があります。今回は、そんな中から"称賛の声が止まない名作"を5本セレクトしました。本記事ではその第3弾として、ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBSテレビ系)をご紹介します。愛、嫉妬、友情、そしてプライドが渦巻く病院を舞台に、一人の外科医が“かけがえのない命”に向き合う姿を描いた珠玉の名作です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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ドラマの会見に参加した竹内結子さん(2017年頃)(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBSテレビ系)
  • 放送期間:2017年1月15日 - 2017年3月19日
  • 出演: 木村拓哉 (沖田一光 役)

かつて、壇上記念病院を追われた一人の外科医がいました。
その男の名は沖田一光(木村拓哉)。親友で脳外科医の壇上壮大(浅野忠信)の策略によって居場所を失い、沖田は単身アメリカ・シアトルへと渡ったのでした。

それから10年――。
沖田は世界で名を知られる職人外科医として日本へ戻ってきます。恩師であり、壇上記念病院の院長・壇上虎之介(柄本明)が心臓の病で倒れたのです。しかし、彼を待ち受けていたのは、かつての親友・壮大と結婚した元恋人、壇上深冬(故・竹内結子さん)でした。
恩師を救うために戻ったはずの沖田でしたが、その先に待っていたのは、愛と友情、そして裏切りが絡み合う新たな試練でした――。

“日曜劇場の真骨頂”――豪華キャストで描く本格医療ドラマ

ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』は、TBS系の看板枠である「日曜劇場」で放送された、完全オリジナルのヒューマンラブストーリーです。脚本を手掛けたのは、『僕の生きる道』などのヒット作で知られる橋部敦子さん。チーフ演出は、『とんび』『天皇の料理番』『JIN-仁-』などの名作ドラマを世に送り出してきた平川雄一朗さんが担当しました。

本作の魅力は、主演級の俳優たちが揃った豪華なキャスティングです。木村拓哉さんが外科医役に初挑戦したことでも話題を呼びましたが、共演には故・竹内結子さん、浅野忠信さん、松山ケンイチさん、木村文乃さん、菜々緒さん、及川光博さん、柄本明さんといった、日本のエンタメ界を代表する俳優たちが顔をそろえました。

主題歌にはB'zの『Still Alive』が起用され、物語の緊迫感と“生きる”というテーマを力強く彩っています。

放送当時から注目を集めた本作は、最終回で視聴率16.0%(関東地区)を記録。放送が終わった今もなお、「キャスト・脚本・演出のすべてが胸に響いた」と語るファンが多く、心に残る名作として愛され続けています。

愛と嫉妬、そして誇り――大人がハマる至高のヒューマンドラマ

本作は、名作が数多く生まれてきた日曜劇場の中でも“屈指の完成度”と評される作品です。その理由は、丁寧に描かれた人物描写とリアリティにあります。

木村拓哉さん演じる沖田一光は、天才的なひらめきで奇跡を起こすような超人ではなく、手術のために膨大な資料を読み込み、“準備”を尽くす――いわば職人のような外科医です。その実直な姿が、視聴者の共感を集めました。

ヒロイン・壇上深冬を演じた竹内結子さんの快演も印象的です。病に侵されながらも、母親として、そして医師としての誇りを持ち続ける強い女性を、凛とした美しさで演じきりました。元恋人と夫の間で揺れる繊細な心の動きを、表情一つで伝える演技は圧巻の一言です。

さらに、浅野忠信さん演じる壇上壮大の存在が物語を大きく左右する鍵となっています。才能ある沖田への嫉妬や、病院を守らなければならない重圧、そして深冬への歪んだ愛に苦悩する姿は、単なる「悪役」という言葉では片付けられない、一人の人間としての葛藤に満ちていました。

視聴者からは、「医療用語が難しい」という声もあった一方で、「木村拓哉の演技に感動」「浅野忠信の嫉妬で怒り狂う気持ちに共感した」「竹内結子の優しさが心に沁みる」「何年経っても忘れられない」「医療ドラマの傑作」といった称賛の声が相次ぎました。

単なる医療ドラマにとどまらず、男性が抱える出世争いや、不器用な愛の形をリアルに描いた点も大きな魅力です。

緻密に練られた脚本と豪華キャストの熱演が重なり合い、命と愛、そして人生そのものを見つめなおす時間をくれる『A LIFE〜愛しき人〜』。
職人のようなこだわりで作り込まれた世界観と、剥き出しの感情がぶつかり合う人間ドラマは、まさに“称賛の声が止まない名作”と呼ぶにふさわしい珠玉の一作です。


※記事は執筆時点の情報です