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「100回は確実に観てる」“大人も熱狂”する『日本アニメ映画』の金字塔…“規格外の功績”を残した伝説作

  • 2025.12.21

脳裏に焼き付いて離れない衝撃的な展開や、いつまでも心に残る深い余韻。アニメの世界では、圧倒的な映像美や魂を揺さぶるストーリーによって、観る者の記憶に強烈な爪痕を残す作品が、これまでも数多く生み出されてきました。今回は、そんな“一度観たら忘れられないアニメ作品Part2”と題して5作品をセレクトしました。

本記事では第4弾として、2001年公開の映画『千と千尋の神隠し』(東宝)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“一度観たら忘れられないアニメ作品Part2”映画『千と千尋の神隠し』

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GoogleGeminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(配給):映画『千と千尋の神隠し』(東宝)
  • 公開日:2001年7月20日

あらすじ

何事に対しても無気力な10歳の少女・荻野千尋(CV:柊瑠美)は、両親と共に引越し先へ向かう途中、不思議な異世界へと迷い込んでしまいます。無人の店に並んでいた料理を勝手に口にした両親は豚の姿に変えられてしまい、ひとりぼっちになった千尋。その後、その町を支配する魔女・湯婆婆(CV:夏木マリ)に名前を奪われ、「千」という名で暮らすことを余儀なくされます。

湯婆婆が経営する神々のための湯屋「油屋」で働くことになった千尋は、謎めいた少年・ハク(CV:入野自由)や先輩従業員のリン(CV:玉井夕海)らに助けられながら、次々と訪れる困難を乗り越えていきます―。

映画『千と千尋の神隠し』の見どころ ※ネタバレあり

宮崎駿監督の傑作として世界中で愛される映画『千と千尋の神隠し』は、神々が住まう不思議な世界の描写が圧倒的な完成度を誇ります。油屋の緻密な建築や背景美術、生き生きとしたキャラクターの動きなど、画面の隅々まで魂が込められていることがひしひしと伝わる映像は圧巻の一言。その芸術性の高さに、SNSでは「細部まで作り込まれている」「圧巻の映像美とストーリー」という感嘆の声が寄せられています。加えて、観る者を一瞬で異世界へと誘う没入感は凄まじく、「不思議な世界に連れていかれた気分」と、現実を忘れるほどの映像体験も高く評価されました。

そんな本作は、1回の鑑賞では味わい尽くせないほどの奥深さを持っている点も魅力です。子どもと大人、初回と2回目、3回目など、観たときの年齢や観る回数によって感動するポイントが増えていきます。また、キャラクターの細かな表情や仕草、行動、セリフなどから意外な背景が見えてくることもあり、考察が止まることがありません。SNSでは「通算100回くらい観てる」「少なくとも100回は確実に観てる」といった猛者も現れるほど、世代を超えて何度でも楽しめる不朽の名作としての地位を確立しています。

興行収入316億円という驚異的なヒットを記録した日本アニメ映画の金字塔

宮崎駿監督が原作・脚本・監督の3役を務めた、スタジオジブリ長編アニメーション第11作目『千と千尋の神隠し』。2001年7月20日の公開から日本国内で1年ものロングラン上映を記録した本作は、単なるヒット作にとどまらず、世界的な評価も獲得しました。「第52回ベルリン国際映画祭」ではアニメーション作品として初となる金熊賞を受賞し、さらに「第75回アカデミー賞」では長編アニメーション賞に輝くなど、世界中に根強いファンを持つ傑作として知られています。

その人気を如実に物語るのが、興行収入316.8億円という驚異的な数字です。この記録は、2020年に映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に更新されるまで、実に19年もの長きにわたり日本歴代興行収入第1位の座に君臨し続けました。映画史に輝く金字塔と言える本作は、世代を超えて愛される不朽の名作であることを証明しています。

映画『千と千尋の神隠し』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“少女と神様たちとの不思議な出会い”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です