ルパート・グリント、ドラマ版『ハリー・ポッター』でロン役を演じるアラステア・スタウトに手紙を送った

映画『ハリー・ポッター』シリーズでロン・ウィーズリー役を演じたルパート・グリントは、HBOのドラマシリーズで同役を演じるアラステア・スタウトに手紙を送ったそうだ。「撮影が始まる前、バトンを渡すつもりで彼に手紙を書きました」と『BBC』のインタビューで明かした。「彼の幸運を祈る気持ちからでした。あの世界に足を踏み入れて、僕は本当に楽しかったので、彼にも同じ経験をしてもらいたい……このサイクルがまた繰り返されるのが、なんだか不思議です。どんな作品になるのか、興味津々です」

『ハリー・ポッター』は、ホグワーツ魔法魔術学校で学ぶハリー・ポッターとロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーを主人公に闇の魔法使い、ヴォルデモートとの壮大な闘いが描かれる。HBOは、J・K・ローリングの小説1巻につき1シーズンかけて、長期シリーズとして制作することを公表。今年5月、3万件以上の応募の中から、ハリー役にドミニク・マクラフリン、ハーマイオニー役にアラベラ・スタントン、そしてロン役にアラステアを抜擢したことを発表した。

映画版でハリーを演じたダニエル・ラドクリフも、今月初めにTV番組『Good Morning America』で、ドミニクと個人的に手紙のやり取りをしたと言及。「『楽しい時間を過ごせますように。僕も素晴らしい経験をしたけれど、君はそれ以上の経験となるよう願っている』と伝えたかった」「彼らを見ると、『こんな年ごろであんな経験をしたなんであり得ない』と思う。だけど、素敵な思い出でもあるし、彼らには楽しい時間を過ごしてほしいと思っています」と語った。

なお、ルパートは「まったく新しい作品になるのは素晴らしいことだと思います。独自の作品になると思うし、きっと楽しいと思います」とドラマへの期待を口にしたうえで、作品がドラマ版として生まれ変わっても、「ロン・ウィーズリーの影から抜け出すことはないだろう」と気持ちを吐露。「それで良い。素晴らしいことだと思っています。映画を自分の子ども時代の一部だと感じている人たちと出会うのはうれしいし、僕の世代、最近新たに触れる世代にとっても、大切な作品です。素晴らしいじゃないですか。とても誇らしく思います。偉大な作品なので、彼の影から抜け出すことはないと思いますが、それで良いんです」

Text: Tae Terai