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関西の中学入試まで55日、エンジン全開のはずが…まさかの非常事態!

  • 2025.11.28

関西の中学受験本番まで、ついに「あと55日」という数字が現実味を帯びて迫ってきたある朝、我が家の空気はそれはそれは独特の緊張感に包まれていました。ここからラストスパート、ここからが本当の勝負、ここからが親の胃痛ゾーン本番――そんな覚悟を胸に、私は長男の背中に無言のプレッシャーを送っていたのだと思います。とはいえ、長男本人もいままで以上にピリッとし始めていることは間違いない。「よし、ここからエンジン全開だぞ」と、親子で気合いだけは十分に入っていた、その時でした。…長男、まさかの高熱でダウン。55日前、戦線離脱。この展開、誰が予想したでしょうか。

年内ラストの三連休、各種テスト全て『欠席』

この三連休には、各種テストがぎっしり詰まっていました。本来なら、ここで腕試し、ここで最終調整、ここで勢いをつける――はずだったのですが、現実は布団と一体化した長男と、何もできない母親。テストは、すべて欠席。普通なら私は、ここで完全に取り乱し、「この三連休をどうしてくれるの!」と心の中でちゃぶ台をひっくり返していてもおかしくないのですが、なぜか今回は違いました。不思議なほど、心が静かだったのです。焦るどころか、「ああ、今はそういうタイミングなんだな」と、妙に納得している自分がいました。思えばすべては、あの一言から始まりました。約2年前、当時まだ小4だった長男が、ある日ぽつりと発した「中学受験、やってみたい」という言葉。それなら塾に入って欲しい。フルタイムの共働き、下の弟達もまだ幼い。長男だけに時間や労力を割くわけにはいかない。もちろん応援するけれど、塾に行って欲しい。と提案したのは私でした。

あの日から、我が家は走り続けた

そこから我が家は、気付けば完全に【受験レース】に乗り込み、いろんなのテストや成績に一喜一憂し、偏差値に翻弄され、テストが返ってくるたびに親のメンタルが削られる日々が始まりました。それはそれは、ガリガリと削られたものです。うまくいかない時ほど「やる意味あるのかな」と思い、うまくいった時ほど「もっと上を」と欲が出て、気付けば親のほうが必死になっていたような気もします。 最近では過去問が思うように取れず、「残り時間」と「現実」の狭間で、私自身が揺れ続けていました。思えば、『楽勝な時期』などぜーんぜんなく、常に焦り、つまずき転び、前のめり…いつでも離脱してやるぜ!と覚悟を繰り返していました。何だかんだで、ヨロヨロとそれでもやる事はやりながら親子二人三脚でここまできました。

風邪をなめていた小6男子と、半袖半ズボン問題

今回の高熱で長男は人生で初めて「風邪、なめてた」と本気で思ったようです。うちはどちらかというと、あまり風邪をひかないタイプだったこともあり、親子ともどこか油断していた部分がありました。そこに追い打ちをかけるように、小6男子界隈で謎に流行していた「真冬でも半袖半ズボン最強説」。うちの息子も当然のようにその波に乗り、「オレも薄着で行く」と、意味不明な根性論を振りかざして登校していたのです。今思えば、あれは風邪に全力でアタックしていたようなものでした。小6男子、本当に、無意識に命を削りにいきます。リアル『ガリガリ君』やないかい。で、風邪ひきよ。何を?

体調を崩すと、えんぴつ一本すら持てなくなる現実

今回、はっきりと分かりました。体調が悪いと、どれだけやる気があっても、どれだけ目標があっても、えんぴつ一本まともに持てないということ。机に向かうどころか、座っているだけでフラフラになり、トイレに行くのもひと苦労。ぜーぜー。はーはー。そんな姿を見ていると、「今日はこれだけやろう」なんて言葉は、見当違いな言葉か思い知らされます。もう、いいから寝て。今は、何も考えなくていいから、ただ寝て。そう願うしかありませんでした。

勉強ゼロの三連休で、思い出した一番大切なこと

この三連休、我が家では奇跡的なほど、勉強らしい勉強を何ひとつしていません。プリントも、問題集も、過去問も、リビングの片隅で静かに出番を待つだけ。そんな中で、私はふと気付きました。私、いつの間にか「合格」が一番大切だと錯覚していたんじゃないか、と。本当に一番大切なのは、健康で、笑って、また机に向かえる状態でいることだったのに、それをうっかり後回しにしかけていたのだと。今回の高熱は、神様からの強制ブレーキだったのかもしれません。

中学受験まで残り55日、もう一度「健康が一番」で走り直す

我が家は関西住まい。中学受験の関西統一受験日まで、あと55日となりました。55日って…短いけれど、決して短すぎるわけでもない、やり直すにはちょうどいい時間。ここからまた、猛ダッシュしなければならない現実は変わりません。でもその前に、まずはしっかりと体を立て直すこと。この2年間の努力を無駄にしないためにも、そして長男の人生を、受験の成否だけで決めてしまわないためにも、もう一度、親としての立ち位置を整えようと思います。健康が一番。この当たり前すぎる答えを、私たちはたぶん、一生忘れずにいられる気がしています。さあ、まずはしっかり治そう。ここからまた、一緒に前を向いて走るために。

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