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ネイキッドでスポーツライディングする:Part0【ネイキッドだからこんなモノ…そう思っていませんか?】

  • 2025.11.22

スーパースポーツと比べたら、ネイキッドのスポーツ性は低くて当然……ではあるのだけれど、だからと言ってネイキッドに、スポーツ走行においての長所がないわけではない。カテゴリーによる特性の違いを知ることで、ネイキッドでも、もっとスポーツを楽しめる!

スーパースポーツに寄せる走りを考える

これは、大排気量の標準的な車種を想定した話ですが、スーパースポーツはサーキットを速く走ることを最優先に設計され、ネイキッドは公道走行をメインに多彩なシーンでオールマイティに使える要素が盛り込まれています。とはいえスーパースポーツでツーリングすることも、ネイキッドでサーキット走行を楽しむことも十分に可能です。

ネイキッドとサーキットの関係性では、パドックでUターンや取り回しがしやすいとか、自走でサーキットを往復しやすいなどの長所がすぐに思い浮かびます。でも実際のサーキット走行中でさえ、ネイキッドのほうがスーパースポーツより優れている部分はあります。

例えば、大半のネイキッドはバーハンドルを採用していて、スーパースポーツと比べてアップライトなライディングポジション。結果的に、視野を広く確保できます。

本誌主催のライディングパーティ(通称・ライパ)は袖ケ浦フォレスト・レースウェイがホームコースで、その最終コーナー手前にある、かなりタイトな右ヘアピンカーブを苦手な場所に挙げる参加者が多くいます。スーパースポーツ乗りで、しかも経験が浅いと、腕に力が入り目線は下に……となりがちで、これだとタイトコーナーはより難しく感じるはず。でもネイキッドなら、自然と視野が広く保てるので、余裕を持ってラインを探せます。ネイキッドのほうが前後サスペンションがよく動く傾向なので、低速コーナーでは扱いやすく感じる人も多いでしょう。

ネイキッドというカテゴリーにも、ドゥカティ・ストリートファイターV2のように、スーパースポーツをベースに開発されたまさに〝カウルを省いて裸にした〞バイクもあります。このような車種の場合、特性はスーパースポーツに近くなりますが、とはいえバーハンドルの採用で姿勢がアップライトになっているだけで、スーパースポーツとの違いを走りからも感じられます。

つまり逆に考えると、ネイキッドを何も考えずに操っていると、スーパースポーツと同じようには走れないということにも……。だから、スポーティに走らせるときには、ネイキッドならではの操縦テクニックを取り入れ、走りをスーパースポーツに〝寄せていく〞ことが必要です。

そこで今回は、ネイキッドのライディングフォームやブレーキング、コーナリングについて、サーキット走行を前提にコツをお伝えします。ポイントを学んでからライパに参加していただければ、より安全かつスポーティに、ネイキッドのサーキットライディングを楽しんでいただけると思います。

(中野真矢)

SUPER SPORTS純粋に速く走るためのポジション

NAKED自由度が高くて安楽なポジション

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