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トム・クルーズ、アカデミー名誉賞を受賞「映画制作は仕事ではなく僕自身」

  • 2025.11.19
The 16th Governors Awards - Show

トム・クルーズが、11月16日(現地時間)にロサンゼルスで行われたガバナーズアワード授賞式で、アカデミー名誉賞を受賞した。長いキャリアを通じて4度オスカー候補入りを果たしたトムにとって、これが初めてのアカデミー賞となる。2026年公開予定の新作でタッグを組むアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督からオスカーを授与されたトムは、「映画制作は僕そのもの」と語り、映画製作に関わるすべての人に敬意を表すとともに、映画の持つ団結力を強調した。

「映画は僕を世界中にいざなってくれます。違いを認め、それを尊重することを教えるとともに、人間性など非常に多くを共有していることを見せてくれる。どこの出身であろうとも、映画館では一緒になって笑い、感じ、希望を抱きます。これこそが映画という芸術の力であり、だからこそ重要、こと僕にとってはとても重要なことです。ですから映画製作は僕の仕事ではなく、僕自身なのです」

そして幼い頃に初めて触れたという映画の魅力について言及する。「あらゆる文化、人生、風景が目の前に広がり、何とも表現しがたい光を放っていました。冒険への渇望、知識への渇望、人間を理解したいという渇望、キャラクターを作り上げ、ストーリーを語り、世界を見たいという渇望が生まれ、それは僕の目を開かせ、当時自分が生活の中で認識していた境界線をはるかに超えて広がる可能性を感じさせてくれた。その光が世界をオープンにしたいという願望を呼び起こし、それ以来ずっと、僕はそれを追い続けています」

The 16th Governors Awards - Show

『卒業白書』(1983)で注目を集め、1986年公開の『トップガン』で人気を不動のものにしたトムは、『7月4日に生まれて』(1989)と『ザ・エージェント』(1996)で主演男優賞、『マグノリア』(1999)で助演男優賞候補となり、コロナ禍に公開し、大ヒットを記録した『トップガン マーヴェリック』(2022)でプロデューサーとして作品賞にノミネートされている。

6月、俳優で振付師のデビー・アレン、美術監督のウィン・トーマス、そしてジーン・ハーショルト友愛賞のドリー・バートンとともに名誉賞授与が発表された際、映画科学アカデミー会長のジャネット・ヤンは「史上最も認知され、最も興行収入の高い俳優の一人」とトムを称賛。「映画製作コミュニティと劇場体験、スタントコミュニティへの素晴らしい献身は我々全員にインスピレーションを与えてくれた」と語っていた。

Text: Tae Terai

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