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【インフル大流行】子どもの発熱に「俺、急に休めない」父親のSOSに「お前だけ休めないと思うな!」母親たちの悲痛な反論が殺到

  • 2025.11.14

働く親たちを悩ますインフル大流行

働く親たちを悩ますインフル大流行
働く親たちを悩ますインフル大流行

2025年11月。例年より早くインフルエンザが全国的に大流行の兆しを見せ、子どもの発熱リスクが急上昇する中、X(旧Twitter)で一人の父親の切実なつぶやきが、大きな社会的な議論を巻き起こしています。

発端は、ある父親ユーザーが投稿した「子どもの発熱で急に休めない」というSOS。特に引用リツイートされた「いやすげえ当たり前なアホなこと言ってるのは重々承知だけど、俺急に休めないぞ……」という切実な叫びは、瞬く間に数多くのリプライを集めました。

しかし、このSOSに対し、コメント欄では「お前だけ休めないと思うなよ」という、共働き母親たちからの悲痛で強い反論が殺到。この議論は、単なる「育児の悩み」ではなく、「仕事と家庭のバランス」そして「性役割分担」という、現代日本の根深い問題を炙り出しています。

父親が吐露した「休めない」SOS

インフルエンザの流行がピークを迎えようとしている11月。一部地域ではすでに警報レベルに達するなど、この「季節的な危機」が、共働き親の不安を極限まで高めています。

投稿者の父親のSOSは、まさにこの切迫した状況下で生まれました。彼の「急に休めない」という言葉の裏には、仕事への強い責任感と、休むことへの恐怖が隠されています。

このSOSに共感した親たちからは、仕事への影響を覚悟した壮絶なエピソードが寄せられています。

「プレゼン10分前に保育園から呼び出され、帰った。プロジェクト遅れ、絶望したけど休むんです!」

「役員承認の日でも休む。『クビならしてくれ』と覚悟した」

「頭下げながら休む。いろいろ言われ・思われながら。でも休むんです!」

「お前だけ休めないと思うなよ」母親たちの悲痛な叫びが殺到

しかし、この父親のSOSに対し、コメント欄で怒りと悲しみを露わにしたのが、共働きの母親たちでした。彼女たちは、父親が「急に休めない」ことを、長年、母親が一人で負わされてきた重荷だと指摘します。

タイトルにもある、議論の核心を突いた意見はこれです。

「お前だけ休めないと思うなよ」「母親だけに押し付けてきたのが日本社会だ」

他の母親たちからも、「自分だけが苦労していると思うな」という、悲痛な声が殺到しました。

「子を持つ母も急に休めないんですよ。それを無理やり休むんですわ。会社に頭下げられそうですか?」「母親は休めると思ってるのか?頭下げて休んでるんだよ。ありえない」

データが示す「休めない格差」の根深さ

この対立は、個人の問題ではなく、日本の社会構造に根差しています。

厚生労働省の2023年度の調査によると、父親の育児休業取得率は過去最高の30.1%に上昇したものの、女性の84.1%と比較すると依然として低い水準です。法律で看護休暇(年5日/子)が認められていても、利用が進まない背景には、職場でのプレッシャーや雰囲気があります。

WEFの2023年ジェンダーギャップ指数で日本が146カ国中125位という現実が示す通り、「男は仕事、女は家庭」という長年の慣習が、依然として父親の休暇取得を妨げる大きな障壁となっています。結果として、子どもの発熱時の対応は「母親が無理やり休む」という形に偏り、「休めない格差」を生み出しているのです。

単なる対立で終わらせない!社会で育児を支えるために

これらの声は、仕事と子育てのバランスに悩むすべての人に、日本の働き方と育児への向き合い方を問い直しています。

企業は柔軟な勤務体系(テレワーク、フレキシブル)を導入し、性別に関係なく「急な休み」を許容する職場文化を創り出すことが求められています。そして、社会全体で「子育ては社会で支えるもの」という理解を深めることが不可欠です。インフルエンザが猛威を振るう今、この父親のSOSと母親の悲痛な声は、私たち自身の働き方と、未来の社会のあり方を問う、重要な議論のきっかけとなるでしょう。

(LASISA編集部)

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