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「正気ですか!?」「ただの広場やん」日本一の博物館が“前庭”リニューアルに「歴史的景観を壊すな」「品位が低下する」SNSに怒りと悲しみの声殺到

  • 2025.11.12

なぜ!?東博前庭リニューアルに反対の声

東京国立博物館
東京国立博物館

2027年完成予定の東京国立博物館(東博)前庭リニューアル計画「TOHAKU OPEN PARK PROJECT」が、発表直後からSNSで大論争を巻き起こしています。

「本館を映す象徴的な池を撤去し、芝生広場に改修」という内容に対し、ネットでは「正気ですか?」「歴史的景観を壊すな」と批判が殺到。「日本一の博物館」の“顔”を変える計画に、なぜこれほどまでに人々の感情が揺さぶられているのか? 反対派と博物館の狙いを徹底分析します。

「ただの広場になる」情緒を軽視した計画への猛反発

今回の騒動は、X(旧Twitter)での「池をなくす? 正気ですか?」という驚きと怒りを込めた投稿から一気に火がつき、トレンド入りするほどの反響を呼びました。反対派の意見は、単なる変化への抵抗ではなく、「東博のアイデンティティ」に関わる根深い懸念に基づいています。

失われる「静寂の美」

最も多くの声が上がったのは、池がもたらす唯一無二の景観美です。多かったのは、「夜の東博を彩る鏡がなくなる」と言う声。池の水面が、重要文化財である本館の姿を映し出す「リフレクション」の美しさは、長年多くの来館者に愛されてきました。この静謐で荘厳な光景が失われることへの嘆きは深く、「芝生にした利点が分からない」と景観喪失を惜しむ声が絶えません。

また、「季節感や生き物の居場所が…」の声も。野鳥が水を飲んだり、夏に涼しさを提供したりと、池が担ってきた自然環境の役割が失われることへの懸念も多く寄せられています。

「品位」の低下? 商業化への強い警戒感

池の撤去後に予定されているビアガーデンやコンサートの開催計画も、批判の的となっています。

「日本一の博物館でサーカスを?」「国立博物館がイベントホールになるのはおぞましい」「品位や厳粛さが損なわれる」など、文化財の聖域化を重視するユーザーからは、商業主義的な利用への強い拒否反応が見られます。

また、「インバウンドがゴロゴロする光景が目に浮かぶ」の声も。観光客増加による静かな雰囲気の変化を懸念する声もあり、博物館の持つ「厳粛さ」が失われることへの苛立ちが読み取れます。

博物館の狙いと少数派の賛同意見

公式によると、この改修は「東京国立博物館2038ビジョン」の一環で、「誰もが快適に利用できる開かれた空間」を創出し、「みんなが来たくなる博物館」を目指すとしています。

一つ目は、バリアフリー化と多目的利用。池を芝生化することで、車椅子利用者や高齢者など、多様な層のアクセシビリティが向上するという実利的なメリットは確かに存在します。

二つ目は、「新しい魅力の発信」。オープンスペースでのイベント開催は、これまで博物館に縁遠かった層を取り込み、観光資源としての価値を高めるというポジティブな側面も指摘されています。

この議論が教えてくれること

今回の東博リニューアル論争は、「歴史的景観の情緒的な価値」と「現代のアクセシビリティ・実用性」という、相反する価値観の衝突を象徴しています。

博物館側は「開かれた空間」を掲げていますが、その実現のために長年愛されてきた「静」の景観を破壊することへの説明責任が求められています。特に池が本館と同じくらいの年代物であるという指摘もある中、「なぜ池の維持・改善ではなく、撤去という極端な選択に至ったのか」というユーザーの根本的な疑問に、真摯に向き合ってほしいです。

この論争の行方は、日本における「文化遺産の保全」と「現代的な活用」のバランスを問う、重要な試金石となるのではないでしょうか。

(LASISA編集部)

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