意外と読めない？【漢字クイズ】「声色」はなんと読む？→気になる正解は？

人の感情というのは、顔の表情や動作など、実にいろいろなところに現われるものです。私たちも無意識のうちに相手のいろいろなところを見て、その気持ちを推し量ることがありますよね。

そして、「声」というのもその判断材料のひとつなのですが、みなさんは「声色」という言葉を聞いたことがありますか？今回はこの漢字について学んでいきましょう！

問題

「声色」はなんと読む？

由来は歌舞伎にあり

「こえいろ」と読んでしまう人が多い漢字ですが、正しくは「こわいろ」と読みます。

「役者・芸能人・有名人などのせりふ回しや声をまねること」という意味を持ちますが、もともと、江戸時代の歌舞伎で役者の声や口調をまねる芸として流行したのが「声色」であったことに由来しています。現在では「声色を遣う」という表現で「人の話し方や声をまねること」を意味することが多いです。

また、「声色」には「話すときの声の調子や声の質」という意味もあります。

読み方は「こわいろ」だけではない

「こわいろ」と読むのが一般的な「声色」ですが、実は他の読み方も存在しています。「せいしょく」と読むと、「物をいうときの声と顔色」「ようす、態度」「音曲と女色」という意味を表します。また、「しょうしき」と読むこともできて、その場合には「人間の諸感覚を通して現れるすべての現象や存在」のことを意味します。

読み方が異なると意味も全く変わってきてしまうので、気を付けましょう。

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参考文献： 明鏡国語辞典、大辞林

文（編集）：そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします！