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プラントベースが導く、心と体の“エイジングケア”。──ヴェルヌ華子が語る、食から始まるウェルネスの循環

  • 2025.11.5

翌日の目覚めがスッキリ! プラントベースとの衝撃の出会い

キヌアのガレット、ハーブのクリームとコールラビのカルパッチョ。
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Mesa 68 Rue des Martyrs, 75009, Paris, FR. +33 1 7737 8720
Mesa 68 Rue des Martyrs, 75009, Paris, FR. +33 1 7737 8720

パリと日本を行き来しながら10年以上ラグジュアリーファッションブランドで働き、結婚・出産も経て、体の疲れのサインを感じていたのに無視して突っ走っていたヴェルヌ華子さん。何かしなきゃと思い、いろいろな健康法やダイエットを試してはみたものの、どれも長続きしないという悪循環に。「そんなとき、友人の誘いでたまたま訪れたパリのプラントベース専門レストラン(植物性だけのガストロミー)で食べた料理が、プラントベースとの出会い。肉や魚を使っていないのに味わい深く、クリエイティブで。これが植物性だけでできるなんて! と衝撃を受けました」。衝撃はそれだけにあらず。「食後の体感が軽く、ぐっすり眠れて、翌朝の目覚めがスッキリしていたことに驚きました。その瞬間に、この世界を知りたい! と強く思い、プラントベース料理と栄養学を学び始めたのです」

食を見直したら、エネルギーレベルが格段にアップ!

当時の自分についてヴェルヌ華子さんは、「外から見ると華やかで充実しているように見えたかもしれないですが、内側ではいくつもネガティブなサインが出ていた」という。「慢性的に疲れが抜けない、ダルい状態。テキパキ動けないなど、何か体調がおかしいという違和感がつきまとっていて。それが、プラントベースに食を変えてから、エネルギーレベルが格段に上がりました。仕事や家事、育児などたくさんのことをこなしても、まだまだ動けるという感覚。今まで自分のデフォルトだと思っていたステータスは、実は自分の体の最大ポテンシャルじゃなかったのだなと。体力がアップしたと感じられるおかげで、毎日、生き生きと人生を楽しめています」。年齢を理由にあきらめることなく、次々と新しいことにチャレンジするバイタリティも、プラントベースの食が育んでいるのだろう。

心や環境への意識にも変化を実感

変化はメンタル面にも現れた。「腸内環境が整ったからだと思いますが、イライラすることが減って、より前向きに、穏やかになりました。美容やヘルシーな食生活は我慢が必要と思い込んでいたのだけど、そのような“制限”をベースにした思考からも抜け出すことができたのです」。プラントベースホールフードは我慢せずに満足感たっぷりに美味しく食べて、それでもたくさんのいい変化がある。「料理をただ作る、食べるではなく、心や体がどう感じるか、どう変わっていくかに意識が向くようになり、自身のコンディションとの対話ができるようになった」とヴェルヌ華子さんはいう。そして、食事が単なるエネルギーや栄養補給以上の意味を持つようになったとも。「食の選択が地球や環境、未来ともつながっているという視点をプラントベースは教えてくれました。体・心・環境の三方向で変化を実感できたことが、私にとって最大の変化です」

食を整えることは、人生の質を上げること

大袈裟ではなく、食が人生を変えることがある。ヴェルヌ華子さんも、「ファッション業界から食・ウェルネスの領域へと転身できたのは、食を整えたことが大きな土台になっている」という。そして、「毎日の一皿から心と体、地球のウェルネスをつなぐ」というのが、いまのビジョン。「体と心に必要なことは何か? この一皿は自分にとってどういう意味があるのか? と思いを巡らせ、食を整えることは、いちばん身近で毎日できるセルフケアであり、プラントベースホールフードのように選び方によっては社会や地球もケアしていけると思っています」。人生の質を上げ、自分を大切にする姿勢を育み、地球とつながる行動にもなるのだ。

仕事のパフォーマンスや人間関係も良化

ファッション業界で多忙を極め、自分自身を後回しにしてきた感覚があったヴェルヌ華子さん。プラントベースに食を変えたことで“自分の軸”を取り戻し、起業・転身の大きなきっかけを得たそう。「食習慣が整うとエネルギーや集中力、クリエイティブ性もアップ。疲れて考えが回らない、体が重くて動けないという状態から抜け出し、仕事のクオリティが上がった実感がありました」。家族との食卓のあり方やコミュニケーションにも変化が。「食を通じて、会話の質も変わりました。今日は何を作ろう? どう感じた? というやりとりが増え、一緒にマルシェに行って季節の移り変わりを楽しんだり。食事がただの栄養補給ではなく、家族みんなで楽しむ時間になりました」

プラントベースを続ける秘訣は、“変える”ではなく“増やす”

30年以上続けてきた一般的な食事スタイルからプラントベースにシフトするには、ヴェルヌ華子さんにもいくつかのハードルがあったという。「レシピや調理法、食材選びなど知らないことが多すぎて、料理が面倒に感じる時期がありました。慣れるまでは味に物足りなさを感じたり、同じような味つけになってしまったり。夫や子どもに反発されないか不安でしたし、完璧にやらなきゃというプレッシャーもあって、挫折感を味わったこともあります」。乗り越えた秘訣は、“変える”ではなく“増やす”意識を持つことだそう。「いきなり全部を変えず、動物性がメインの日に野菜の副菜をいつもより一品多く、肉だけの日に豆や雑穀をプラスするなど、少しずつシフトしていきました。そうすることで、家族も自然に変化を受け入れてくれたのではないかと思います」。無理なく続けるには、調理環境を整えることも大事。「キッチンの動線、食材ストック、休日の作り置きなど、調理負担を減らすための仕組み化を。環境を動かせば、意志の力に頼らず動けます」

完璧主義を手放し、プラントベースをライフスタイルに

「今日は外食だから動物性だけど、明日は野菜たっぷりにしよう」と柔軟に対応する。毎日、完璧に植物性でないとダメという思い込みを捨て、ストレスを減らすことも長く続ける秘訣。ヴェルヌ華子さん曰く、「プラントベースは短期的なダイエットなどではなく、一生付き合っていけるライフスタイル」だと。なので、「一回の100点を目指すより、毎日の70点というマインドでいること。植物性のものを積極的に取り入れるという“足し算”のアプローチが大切です」。あとは、一緒に楽しめるコミュニティや仲間を見つけることも、継続の大きなあと押しになると。「不安に思うことを質問したり、共感し合える仲間がいるといい。私自身にもそういう環境があり、助けられましたから」。ストイックになりすぎず、肩肘はらず、プラントベースを長く続けてライフスタイルに。

プラントベースとの出会いによって、心身だけでなく生き方そのものが軽やかに変わっていったというヴェルヌ華子さん。連載第二回目では、年齢とともに変化するホルモンバランスや代謝に焦点を当て、“食”によって内側から整えるエイジングケアのヒントを伺う。

ヴェルヌ華子さん主催。プラントベースのある暮らしを感じて、学んで、味わうイベントを開催!

昨年のイベントの様子。
昨年のイベントの様子。

プラントベースに興味のある人に朗報! 好評だった昨年に続き、東京・代官山にてヴェルヌ華子さん主催の1日限りの体験型イベント「Plantful Inspirations 2025」の開催が決定。第二回となる今年のテーマは、“Nourish─満たすことで、満ちていく世界へ”。トークセッション、ワークショップ、マルシェを通して、プラントベースのある暮らしを体験できる。一緒に楽しむ仲間やコミュニティを見つけるチャンス! 年に一度のこの機会にぜひ。

「Plantful Inspirations 2025」

開催日時/2025年11月8日(土)10:30~18:00

会場/フォレストゲート 代官山

住所/東京都渋谷区代官山町20-23

※トークセッション、ワークショップともに事前予約制。チケットはPlantful Journey HP 特設ページにて販売中

話を聞いたのは……

ヴェルヌ華子

Plantful Journey 創設者、プラントベース ウェルネスコーチ。25歳で渡仏し、シャネルのパリ本社ファッション本部に勤務。2022年ミラノへの移住を機に、米国のヘルスコーチ資格を取得し、プラントベース ウェルネスコーチとしてPlantful Journeyを起業。3ヶ月のウェルネスプログラムを主宰し、食習慣から人生が変わると話題を集める。日本人として初めて、世界最高峰の調理学校ル・コルドン・ブルー・パリのプラントベース学科を卒業。ケータリングやレシピ開発、起業むけ研修など、活躍の場を広げている。@hanako_plantful_journey

Text: Chiho Ejiri Editor: Makiko Yoshida

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