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「放送中止は残念すぎる」“異例の放送史”を持つ神アニメ…度重なる放送中止を乗り越え“完走した”至高の一作

  • 2025.11.23

ドラマや映画の中には、観る者を驚嘆させるほど緻密に作り込まれた作品があります。今回は、そんな中から“話題になった名作アニメ”を5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、アニメ『異世界おじさん』(AT-X・TOKYO MX 他)をご紹介します。コロナ禍の影響による放送中止や放送延期にも負けず、最終話までたどり着いた本作の魅力とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):アニメ『異世界おじさん』(AT-X・TOKYO MX 他)
  • 放送期間:2022年10月7日~2023年3月9日

大学生のたかふみ(CV:福山潤)は、トラックにはねられ17年間も昏睡状態だったおじさん(CV:子安武人)が目を覚ましたという知らせを受け、病院に向かいます。しかし、そこでたかふみが目にしたのは、彼が想像していたおじさんではありませんでした。おじさんは「異世界 グランバハマルに17年いた」と語り、魔法を見せるなど、現実世界ではありえないことを次々に明かしたのです。

最初は驚きと戸惑いを隠しきれないたかふみですが、おじさんが見せる異世界での記憶映像や冒険体験を通じて、「もしかしたら本当に異世界に行っていたのかもしれない」と気持ちが変化していきます。こうして、たかふみはおじさんを自宅に迎え、2人のルームシェア生活が始まるのでした。

“セガ愛”炸裂!おじさんを通して味わう懐かしさ

一般的な異世界ものでは、主人公が異世界へと旅立つという流れが定番ですが、『異世界おじさん』では中年のおじさんが17年ぶりに異世界から帰ってくるところから始まります。逆転した異世界設定が、ほかの作品とはひと味違う魅力となっています。

また、おじさんが現代の日本で直面するスマホ・インターネット・ゲーム文化にまつわるギャップが、ギャグと切なさを含みながら描かれています。おじさんの深い“セガ愛”や、スマホ操作で戸惑うおじさんなど、ノスタルジーを感じるような小ネタも豊富で、あの頃を知る視聴者にはたまりません。

懐かしさと新しさがミックスされ、幅広い層に刺さるのが『異世界おじさん』なのです。異世界好き、ギャグ好き、ノスタルジー好き――どれかひとつでも当てはまるなら、本作をより一層楽しめるでしょう。

コロナ禍で放送中止、“再スタート”を切る異例事態に

『異世界おじさん』は、もともと2022年7月~9月期に放送していた作品でした。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、第8話以降の放送を中止。10月~12月放送のアニメとして再びスタートしたものの、12月下旬に最終話の放送を再度延期する事態となり、2023年3月にようやく最終話が放送されたのです。

『異世界おじさん』の放送中止についてSNSでは「放送中止は残念すぎる」との声があがりました。第1話から再スタートを切った一方で、またしても放送が延期したのは、一気に駆け抜けてほしかったファンにとってショックだったに違いありません。

しかし、本作のおじさんを軸に繰り広げられるコメディ展開は、いつ観てもユーモアたっぷりで、笑いを誘います。おじさんが帰還し、私たちが生きる現代には、いつでもアニメ作品が視聴できる“配信”という手段も生まれました。全話をまとめて観られる今だからこそ、『異世界おじさん』を一気見してみてはいかがでしょうか。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X:@kaku_magari