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「かなりエグい」「生々しい…」“度肝を抜く過激シーン”に視聴者絶句…「覚悟して観て」人気女優の“演技力”が光る名映画

  • 2025.11.22

誰もが内に秘めている矛盾や嫉妬、どうしようもない弱さといった“人間のリアル”。そうした綺麗事だけではない人間の本質や、ままならない日常を生きる姿を描いた邦画は、心に深く刺さることもしばしばあります。今回は、そんな“人間のリアルを描いた邦画”5選をセレクトしました。

本記事では第3弾として、2013年公開の映画『地獄でなぜ悪い』(キングレコード、ティ・ジョイ)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“人間のリアルを描いた邦画”映画『地獄でなぜ悪い』

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イベントに登場した二階堂ふみ(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『地獄でなぜ悪い』(キングレコード、ティ・ジョイ)
  • 公開日:2013年9月28日

あらすじ

ヤクザの組長である武藤大三(國村隼)は、とある事情で服役していた妻・しずえ(友近)の出所が迫り、ある計画を立てます。それは、妻の夢であった娘のミツコ(二階堂ふみ)を主演にした映画を自ら製作するというものでした。

しかし、武藤といがみあっていた敵対する組のヤクザ・池上純(堤真一)が、偶然にもミツコに一目惚れしてしまいます。その結果、池上はなぜか武藤の映画製作に全面的に協力することになります。さらに、ひょんなことから映画監督と間違えられた橋本公次(星野源)や、彼に無理やり巻き込まれた通りすがりの平田鈍(長谷川博己)といった素人たちも加わり、前代未聞の映画撮影は、やがて本物のヤクザ抗争を巻き込みながら、思いもよらぬ方向へと暴走していくのでした――。

映画『地獄でなぜ悪い』の見どころ ※ネタバレあり

園子温監督が手掛けた映画『地獄でなぜ悪い』は、衝撃的な過激な描写で、観る人を激しく選ぶ作品です。ヤクザの抗争が血みどろで描かれ、特にガラスの破片を口移しでキスするシーンや人体が欠損するシーンなどは、観客に強烈な不快感を与えます。SNSでは「かなりエグい」「生々しい…」といった声が寄せられているように、常軌を逸した暴力表現は、生理的な嫌悪感を抱く人も少なくないでしょう。

しかし、その狂気的な描写こそが本作の最大の魅力であり、熱狂的なファンを生み出した要因でもあります。映画愛が暴走し、ヤクザの殴り込みと映画撮影が一体化するクライマックスの怒涛の展開は、観る者に強烈なカタルシスをもたらしました。SNSでは「映画館で観た時エンドロール後に拍手が起きた」「見返す度に色々と発見できる」といった声が寄せられており、その圧倒的な熱量が邦画史に残る怪作として語り継がれています。

二階堂ふみ圧巻の演技力

NHK連続テレビ小説『エール』でヒロインを務めるなど、今や国民的女優として不動の地位を築いている二階堂ふみさん。そんな彼女が、園子温監督の映画『地獄でなぜ悪い』で見せた、極道の娘・ミツコ役での鮮烈な姿は多くの観客の目を引きました。二階堂さんのクールビューティーな姿に、SNSでは「かっこよすぎ」といった熱狂的な声が上がっています。

見た目の美しさのみならず、その鬼気迫るパフォーマンスに対し、SNSでは「狂気的で美しい演技」「演技がさらに魅力を増していた」と高く評価する声で溢れています。可憐さと狂気を併せ持つ二階堂さんの熱演は、本作のカオスな世界観を牽引する最も重要な要素となりました。

「覚悟して観て」と称されるほどの映画『地獄でなぜ悪い』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、ぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です