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「NHKの底力を見せつけた」「忘れられない」“ずば抜けた完成度”に視聴者感激…「大傑作」と称される名ドラマ

  • 2025.12.1

しばらくその世界から抜け出せなくなるような素晴らしい名作。それは単なる娯楽を超えて、私たちの「当たり前」を問い直すきっかけをくれる作品たちです。今回は、派手な演出ではなく、物語そのものの強さで圧倒する傑作を5選セレクトしました。

本記事では、第4弾として、ドラマ『地震のあとで』(NHK)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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映画「ゆとりですがなにか~」外国人限定試写会 岡田将生(C)SANKEI
  • 作品名:地震のあとで(NHK)
  • 放送期間:2025/4/5〜2025/4/26
  • 出演者:岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市ら

阪神・淡路大震災から30年。村上春樹さんの連作短編を原作にしたドラマ『地震のあとで』は、震災を直接経験した人々ではなく、遠い場所でその余波を受けた人間たちの物語を描きます。岡田将生さん、鳴海唯さん、渡辺大知さん、佐藤浩市さんという豪華俳優陣が、それぞれ4話の主人公として登場。彼らが抱えるのは、突然訪れた喪失感、説明のつかない不安、そして日常の裂け目から覗く奇妙で美しい世界です。

脚本は映画『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允さん、演出は『その街のこども』『あまちゃん』の井上剛さん。現地の惨状ではなく、遠く離れた場所で心に刻まれた震災の影を通して、人間の孤独と再生、そして儚い希望を鮮やかに映し出す連作ドラマです。

岡田将生が魅せる快演

NHKが手がけるドラマ『地震のあとで』は、公共放送ならではの驚異的なクオリティで仕上げられています。映像美はもちろん、音響や編集に至るまで緻密に構成され、震災の余波を「遠い場所で受けた人々の心象風景」として描く独自の視点が際立ちます。現地の惨状を直接映すのではなく、日常の裂け目から滲み出る不安や喪失を丁寧に表現することで、観る者の心に静かな余韻を残します。

中でも岡田将生さんの快演は必見です。彼が演じる主人公は、表面的には平穏を保ちながらも、震災によって揺さぶられた心の奥底に複雑な感情を抱えています。その微妙な揺らぎを、繊細な表情や間の取り方で見事に体現し、観客を物語の深層へと引き込みます。さらに鳴海唯さん、渡辺大知さん、佐藤浩市さんら豪華俳優陣がそれぞれの物語を紡ぎ、NHKならではの重厚さと透明感を生み出しています。見どころは、震災を「遠い場所から受け止める」という新しい切り口と、俳優たちの快演が織り成す人間ドラマの奥行きです。

NHK渾身のクオリティで映す“遠い場所の震災”

SNS上では、「映像が美しすぎて映画を観ているよう」「繊細で心を揺さぶられた」といった高評価が目立ちます。一方で「難解すぎて理解できない」「展開がスロー」といった声もあり、村上春樹さん原作ならではの独特な世界観が視聴者の受け止め方を分けています。しかし、その難解さこそが考察を呼び、SNSでは「解釈が人によって違うのが面白い」「余白があるからこそ心に残る」といったポジティブな議論が盛り上がっています。

特に岡田将生さんの快演は「存在感が圧倒的」と絶賛され、鳴海唯さんや渡辺大知さん、佐藤浩市さんらの演技も「キャスト全員が物語に深みを与えている」と評価されています。NHKならではの緻密な映像美と詩的な演出は「NHKの底力を見せつけた」との声も。

賛否はありつつも「大傑作です」「忘れられない作品」と称賛されており、人々の心に問いを投げかける珠玉のドラマとして記憶された作品です。


※記事は執筆時点の情報です