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「地上波でやっていいの?」「陰惨すぎ…」地上波とは思えない“過激シーン”に騒然…「圧倒的」演技派女優が魅せた名ドラマ

  • 2025.12.3

近年、衝撃的な映像表現や猟奇的な事件描写で視聴者を惹きつけるドラマが数多く制作されています。中でも、地上波では放送できないレベルの過激描写を盛り込みながら、骨太なストーリーで高い評価を獲得した作品が注目を集めています。今回は、そんな「度肝を抜く過激描写で魅せた名作」をご紹介します。

本記事では、2014年7月から9月まで放送されたドラマ『家族狩り』(TBS系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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WOWOWドラマの完成披露試写会に出席した松雪泰子(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『家族狩り』(TBS系)
  • 放送期間:2014年7月4日~9月5日
  • 出演者:松雪泰子、伊藤淳史、北山宏光、水野美紀、遠藤憲一 ほか

東京都内で連続して発生する一家心中事件。現場には必ず2種類の臭いが漂っていた――。

児童ケアセンターの児童心理司・氷崎游子(松雪泰子)は、認知症の父と介護疲れの母を抱えながら、虐待される子どもたちのために奔走していた。一方、一家心中事件の捜査にあたっていた警視庁捜査一課の刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)は、これらの事件を心中ではなく連続殺人と疑い、游子を容疑者として追い始める。

家族とは何か、救いとは何かを問いかける重厚なサスペンスドラマ。

地上波の限界に挑んだ衝撃の映像表現

本作は、1995年に発表された天童荒太さんの『家族狩り 第一部~第五部』(新潮文庫)の実写化作品です。1996年に第9回山本周五郎賞を受賞し、120万部を超えるベストセラーとなったシリーズで、ドラマ化にあたり7年もの構想期間を経て、放送を迎えました。脚本は、大河ドラマ『光る君へ』やドラマ『しあわせな結婚』などで知られる大石静さんと、泉澤陽子さんが担当しました

本作の最大の特徴は、その過激な描写にあります。一家心中に見せかけた殺人現場の凄惨な映像は、多くの視聴者に強烈なインパクトを与えました。最終回では、犯人による拷問シーンなど、地上波ドラマとしては異例ともいえる陰惨な映像が展開されました。SNSでは「地上波でやっていいの?」「陰惨すぎ…」といった驚きの声が多数投稿されました。

松雪泰子さんが魅せた鬼気迫る熱演

今作で主人公・氷崎游子を演じた松雪泰子さんの演技は、本作における見どころの一つでした。認知症の父の介護、仕事での重圧、そして殺人容疑をかけられる中で精神的に追い詰められていく女性の複雑な心理を、圧倒的な演技力で表現。

初回放送後、SNSでは、「圧倒的」「本当に役にハマってる」「毎回引き込まれた」「素敵な女優さん」といった絶賛の声が相次ぎました。共演の伊藤淳史さん、遠藤憲一さんを始め、今作へ友情出演し話題となった財前直見さんらベテラン勢も重厚な演技を披露し、物語に深みを与えました。

記憶に深く刻まれる名作

ドラマ『家族狩り』は、児童虐待、DV、介護問題など現代社会が抱える家族の闇を真正面から描いた意欲作でした。地上波としては過激ともいえる映像表現に驚きの声が上がる一方で、松雪泰子さんをはじめとする豪華キャストの熱演、美しくも陰惨な映像美、そして家族とは何かを問いかける深いテーマ性が高く評価されました。

最終回では「家族を開く」というメッセージが提示され、救いを求める新たな家族の姿で物語は幕を閉じ、視聴者の記憶に深く刻まれる作品となりました。


※記事は執筆時点の情報です