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「言葉を失った…」「人生でこれ以上の作品はない」観客を絶句させた“鬼気迫る演技”…吉沢亮が“別格の演技”で魅せた至高映画

  • 2025.12.2

観終わった後もその世界観が頭から離れず、ふとした瞬間にシーンが脳裏に蘇るような強烈な余韻。衝撃的なラストや圧倒的な映像美、あるいは魂を揺さぶる役者たちの演技によって、観る者の心に深く刻み込まれる作品の数々。今回は、そんな“強い印象を残す名作映画”5選をセレクトしました。

本記事では第1弾として、2025年公開の映画『国宝』(東宝)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“強い印象を残す名作映画”『国宝』

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映画「国宝」完成報告会に登場した吉沢亮(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『国宝』(東宝)
  • 公開日:2025年6月6日

あらすじ

吉田修一さんの同名小説を原作に、監督:李相日さん、脚本:奥寺佐渡子さんらで実写映画化。

任侠の一門に生まれた立花喜久雄(吉沢亮)は、15歳の時に起きた抗争で父を亡くし、天涯孤独の身となってしまいます。そんな喜久雄の天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主、花井半二郎(渡辺謙)は彼を引き取り、喜久雄は思いがけず歌舞伎の世界へ足を踏み入れることになりました。

喜久雄は、半二郎の跡取り息子である大垣俊介(横浜流星)と共に、まるで兄弟のように育てられます。2人は親友として、またライバルとして互いに切磋琢磨し、芸の道に青春を捧げていきます。しかしある日、事故により入院した半二郎が、自身の代役に俊介ではなく喜久雄を指名したことから、固い絆で結ばれていた2人の運命は大きく揺らぎ始めるのでした―。

映画『国宝』の見どころ ※ネタバレあり

吉田修一さんの長編小説を李相日監督が映画化した映画『国宝』は、歌舞伎界を舞台に芸の頂点を目指す2人の若者の壮絶な生き様を描いた大作です。現時点で累計興行収入は173.7億円を突破し、邦画実写作品の興行収入ランキングで映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の記録を22年ぶりに塗り替え1位に輝きました。その熱狂は凄まじく、SNSでは「上映開始して長いのにほぼ満席」といった報告が相次ぐなど、公開から日が経っても客足が衰えることを知りません。

そんな本作の魅力は、何といっても目を釘付けにする映像美と俳優陣の熱演です。対照的な2人が互いに切磋琢磨し、血の滲むような修練の果てに美の極致へと到達する姿を表現した吉沢亮さんと横浜流星さんの演技は、観る者を圧倒します。また、豪華絢爛な舞台シーンの美しさと、その裏にある執念や業を映し出す重厚な人間ドラマが融合し、単なるエンターテインメントを超えた芸術作品としての風格を漂わせている作品です。SNSでは「人生でこれ以上の作品はない」「社会現象的ヒット」という感動の声が数多く寄せられています。

吉沢亮が披露した圧巻の演技に観客「言葉を失った」「あなたが国宝」

映画『国宝』で最も注目すべきは、稀代の女形・立花喜久雄を演じた吉沢亮さんの圧倒的な演技力です。美しくも鬼気迫るその姿は演技の枠を超え、まるで本当の歌舞伎役者の一生を追うドキュメンタリーの世界へと引き込みました。そんな圧倒的なリアリティの源泉には、並々ならぬ役作りがありました。その過酷な役作りと作品にかけた想いについて、吉沢さんは総合映画情報サイト「映画.com」でのインタビューで次のように語っています。

稽古を1年半やって、やればやるほど間に合わないことに気づいていくんです。子どもの頃から舞台に立つ皆さんと比べたら、もちろん1年半でどうにかなる話ではないのですが、それを理解しながらそれでも食らいついていく精神力というか、歌舞伎にしがみつく意地がこの映画には必要だったんだという気がしました出典:『吉沢亮×横浜流星が全身全霊で体現した、芸に「身を捧げる」ことの真意【「国宝」インタビュー】』映画.com 2025年6月2日配信

1年半にも及ぶ壮絶な稽古と、歌舞伎に食らいつく執念が生み出した吉沢さんの演技は、観客の魂を震わせました。SNSでは「言葉を失った…」「凄まじい程の美しさ」「あなたが国宝」といった絶賛の声が相次ぎ、吉沢さんの役者としての凄みが多くの人々の心を打ちました。

2025年12月2日現在も上映中の映画館がありますので、本記事を読んで興味を持っていただけた方は、ぜひ上映中の映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか?


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です