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【ハイアット リージェンシー 京都】で見つける伝統と現代の美、千年の都・京都の面影

  • 2025.10.25

京都・東山。三十三間堂の隣にあるラグジュアリーホテル【ハイアット リージェンシー 京都】。ロビーを飾る組子のイメージに圧倒され、館内や客室には和紙や古民家の廃材などが使われるなど、モダンで上質さを備えた館内には古都の面影が添えられます。緑が眩しいイタリア料理のレストランや枯山水の庭園に向いた日本料理のお店、意匠を凝らした隠れ家的なバーなど、どれをとっても満足度の高いホテルです。

|ラグジュアリーステイを彩る伝統と美の空間

【ハイアット リージェンシー 京都】が立つ敷地は、かつて「三十三間堂」を含む後白河法皇(1180-1239年)の旧院御所内という歴史の深い土地柄。目の前には「京都国立博物館」、道をはさんだ東側には京都の名庭に数えられる「智積院」があるほか、「清水寺」も徒歩で向かえる距離。京都をゆったりと巡るにはおすすめしたいホテルです。

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▲緑豊かなエントランス

宿泊者はJR京都駅八条口のイビス スタイルズ京都ステーション1階にある「MKタクシー乗り場」から、無料のハイヤーを片道のみ利用できます。市営バスなら「博物館・三十三間堂前」で下車してすぐ。京阪本線の七条駅からは徒歩7分ほどです。

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▲ロビー周辺を飾る装飾は圧巻

ホテルの内装を担当したのは、国内外のラグジュアリーホテルや店舗などを手がける故杉本貴志氏が興した設計事務所「スーパーポテト」。“コンテンポラリー・ジャパニーズ(現代的な日本の美)” をテーマに、ロビーの天井には “組子” をモチーフに日本の伝統文様、七宝や入子菱、子持縞などの装飾を施した金属製の格子を張り巡らせ、透き通るような白い造形は壮大で圧倒的。息を飲む光景です。

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▲周辺の環境にしっくりと溶け込むロビーのソファーも

ロビーからは純白の組子が頭上に広がる圧巻の光景を見られます。ソファーを囲むように置かれた四角柱の照明の土台にも古民家の木材が使われています。

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▲落ち着いた雰囲気のコンシェルジュルーム

コンシェルジュルームには専任のスタッフが常駐。落ち着いた雰囲気の中で観光の案内や京都滞在のプランの相談、レストランの予約などもおこないます。

|カフェタイムや食事、バーまで

館内にはオールデイダイニングとして利用できる「カフェ 33」や、ケーキが人気のペストリーブティック、イタリア料理、寿司と日本料理、そして意匠を凝らしたバーを備え、宿泊客以外でも利用できます。

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▲イタリア料理の「トラットリア セッテ」

ロビーの螺旋階段を上ったところにある「トラットリア セッテ」は、イタリアの市場をモチーフにした明るいレストラン。本格的なイタリア料理をカジュアルに楽しめるほか、カフェとしても気軽に利用できます。

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▲「トラットリア セッテ」の一角にあるペストリーブティック

季節のフルーツをたっぷり使ったケーキや、自家製酵母で作るブレッドなどを販売。こちらの一部ケーキは「カフェ 33」のケーキセットでもいただけます。人気は甘さをおさえたベイクドチーズケーキです。

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▲日本料理「東山(Touzan)」

京都の古民家をコンセプトにした店内では、ゆったりとしたテーブル席から枯山水も見られます。趣の異なる半個室も4部屋用意され会食にもおすすめ。アラカルトメニューに加え季節の食材を活かした会席コースをそろえます。

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▲寿司カウンターと半個室

背後の壁面に竹を飾った美しい寿司カウンターもありました(現在休止中)。半個室は飾り棚や格子で仕切られ、古い陶器の破片やレトロな錠前など、歴史を感じる遺物がテーマごとに飾られています。

|驚きに満ちた店内「Touzan バー」

ハイアット リージェンシー 京都に滞在するなら、必ず立ち寄りたい「Touzan バー」。日本料理「東山」の隣にある隠れ家的なスペースで、スーパーポテトの杉本貴志氏が力を入れた独創性たっぷりの内装は強く印象に刻まれるしつらえです。

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▲「Touzan バー」

ジャパニーズウイスキーや日本酒、クラフトビールのほか、カクテルやモクテルも用意。豊富なドリンクメニューをそろえます。

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▲バーの装飾はすべてが見どころ

膨大な量の古本を重ねた壁や、古民家の梁や柱の付け根ばかりを飾ったり、和菓子を作る木製の型や商家で使われていたような古い錠前を並べたりと、京都の人の営みと歴史を感じる装飾が見事。青いパッチワークが鮮やかなソファーも杉本貴志氏がこだわったオリジナルの家具。そして古い木材を敷き詰めたバーカウンターは、カクテルを飲みながらついつい目で追い、指でなぞってしまうほど魅力です。

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▲シグネチャーカクテルの「伏見」と「梅酒コスモポリタン」

モヒートスタイルのジントニック「伏見」は、柚子や山椒など日本の素材を使った京都蒸溜所の「季の美 京都ドライジン」がベース。繊細で奥深いジンの味わいに、ミントの爽やかさとエルダーフラワーシロップの甘さや香りが余韻を残します。一方、コスモポリタンをお店で仕込んだ梅酒で作る「梅酒コスモポリタン」は、ピンクカラーが鮮やか。京都府城陽市特産の梅「城州白(じょうしゅうはく)」を京都の米焼酎に半年ほど漬け込んだ梅酒を使い、上品で爽やかな梅の香りや甘さが人気のカクテルです。

|客室を飾るさり気ない古都の意匠

客室は13タイプ187室。ツインやキング、デラックスバルコニールームをはじめ、5タイプのスイートルームをそろえます。室内に開放感が加わるローベッドを採用し、行灯風の照明やヘッドボードを飾る着物のタペストリーなど、古都を感じるデザインです。就寝の準備を整えるターンダウンサービスも希望によって対応可能です。

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▲最もリーズナブルな28平米の「キング」

アクセントウォールや窓まわり、家具などに白木を使い、落ち着いた色調で構成された親しみのある客室です。最もコンパクトな客室タイプですが、28平米とゆとりのある広さ。幅180cm × 長さ203cmのベッドとデスクが置かれ、2名まで宿泊可能。和紙でできた行灯風のフロアライトに趣を感じます。

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▲ヘッドボードの着物生地は京都らしい趣向

ヘッドボードを彩るタペストリーは、江戸時代から大正期の着物の生地が使われて、部屋ごとに色や模様、織り目などのテクスチャーがすべて異なります。外国人旅行客も多いホテルなので、ナイトウエアは日本の伝統を感じられる浴衣を採用しています。

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▲歴史を感じる設えも

すべての客室には古民家で使われていた木材も飾られて、京都に根付いた長い歳月を感じます。

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▲バスルーム

バス・トイレ・洗面はそれぞれ独立していて、御影石のバスルームには深めのバスタブと洗い場があります。バスアメニティーはカナダのオーガニックブランド「ファーマコピア」を採用。すべての客室にバスローブが用意されています。

|体が目覚めるモーニングアクティビティ

心と身体を整える朝の体験を週2回、1階にある「ギャラリー」で開催します。火曜日は体をほぐす「ヨガ」、木曜日は内面に意識を向ける「瞑想」です。時間:8時から8時45分(45分)料金:1人¥2,000(税込・事前決済制)

【ハイアット リージェンシー 京都】で見つける伝統と現代の美、千年の都・京都の面影

▲心が磨かれる体験

この日はゆったりとポーズを変えながら「瞑想」を体験。通常のヨガとは違って、体はもちろん心にも響く体験です。窓から差し込む柔らかな光の中で、体の隅々にまで意識が届くと共に、小鳥のさえずりに耳を傾け、様々な感覚が目覚めます。清々しい一日の始まりに、静かで上質な時間を過ごすことができました。

|ハーフビュッフェスタイルの朝食

朝食はホテル1階の「カフェ 33」でハーフビュッフェを用意します。メニューは洋食か和朝食から選択。和朝食はソフトドリンクとフルーツのみビュッフェ台から選べます。営業時間は6時30分からで、最終入店時間は10時30分。出発が早いゲストはテイクアウトも可能です。

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▲早朝の「カフェ 33」

朝食は多くのゲストで賑わっていました。運よく窓際の席に座れると枯山水の日本庭園が眺められます。朝食の定番、ソーセージやベーコンをはじめ、ブロッコリーやジャガイモ、しめじなどグリル野菜が充実。デニッシュパンやフルーツ、国産豚「レッグハム」など、多彩な料理を用意します。

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▲グリル料理やパンなどが並ぶビュッフェ台

ヨーグルトコーナーにはスーパーフードの「チアシード」があるほか、ミルクやヨーグルトと混ぜて一晩置いた「バーチャミューズリー」はスイスやドイツでも人気です。フルーツのトッピングもおすすめです。

【ハイアット リージェンシー 京都】で見つける伝統と現代の美、千年の都・京都の面影

▲フレッシュなサラダ、ハム、チーズ、ヨーグルトなど

テーブルでオーダーするメインの卵料理は、イタリアンエッグベネティクトをチョイス。ハムがサンドされ黄身がトロリと流れ出すまろやかな味わい。このほかオムレツやスモークサーモンスクランブルエッグ、フレンチトースト、ワッフルなどから選ぶことができて、お代わりも自由です。

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▲卵料理は注文ごとに出来立てが運ばれます

ビュッフェ台に置かれた大きな塊の「レッグハム」は、シェフが目の前でカットして焼き上げます。ステーキのように大きなハムは、柔らかくジューシーで香ばしい香りも楽しめます。メイン料理並みに存在感抜群の一皿でした。

【ハイアット リージェンシー 京都】で見つける伝統と現代の美、千年の都・京都の面影

▲国産豚「レッグハム」はインパクト大

千年の都・京都にあって、至る所にその伝統と現代的な美を見つけることができる【ハイアット リージェンシー 京都】。古都の風情にさり気なく触れながら、上質な時を過ごせます。続く記事では、スイートルームやディナー、スパなどを紹介します。宿泊はもちろん、時には食事やバータイムを愉しみ、普段はケーキを購入しにと、思いのままに利用してみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:ハイアット リージェンシー 京都 https://www.hyatt.com/hyatt-regency/ja-JP/kyoto-hyatt-regency-kyoto>

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