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コンビニの「衣料品専門店」オープンから見る業界の流動化

  • 2025.10.24
出典:シティリビングWeb

コンビニの「衣料品専門店」

オープンから見る業界の流動化

出典:シティリビングWeb

業界に縛られない自由な発想が必要な時代に ※写真はイメージ

コンビニ大手のファミリーマートが9月1日、衣料品専門店を出店した。ファミマはここ数年、「コンビニエンスウェア」というオリジナル衣料品の販売に注力している。通常のファミマ店舗でも大々的に売られていて、ファミマの「アパレル化」とでも言おうか。

他社も同様だ。ローソンは「無印良品」とタッグを組んで、店内に衣料品を並べている。実はローソンには、書店や薬局などを併設した店舗もあり、「書店化」「薬局化」も進んでいると言えよう。

こうして見ると、コンビニの他業種化は著しい。なぜ、このような状況になっているのか。それは、コンビニ市場が飽和しており、他業界のシェアを奪う必要があるから。そこに人口減少も加わって、その必要性はさらに高まる。コンビニだけではない。どの業界も市場の飽和と人口減少に悩まされているから、「業界の流動化」は今後あらゆる場面で起こるはずである。

エンターテインメント企業・GENDAが典型だ。元々はゲームセンターの運営を軸にしていたが、現在では映画制作会社や食品企業など、50件近い企業を傘下に収めた。エンタメに関わるあらゆる業種を取り込んだのだ。これによって、配給映画にちなんだ商品を自社で作り、それをゲームセンターで景品にする…という横展開が可能になる。もはや、これまでの業界意識は通用しないのである。

これをお読みの方の多くは「自分は〇〇業界にいる」と認識しているだろう。しかし、遅かれ早かれ、その認識が崩されるかもしれない時代に来ているのだ。

出典:シティリビングWeb

教えてくれたのは…谷頭和希さん

都市ジャーナリスト、チェーンストア研究家。著書に「ニセコ化するニッポン」「ドンキにはなぜペンギンがいるのか」など。メディア出演・講演多数

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