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【香菜子さんの鎌倉移住と新しい暮らし】二拠点生活で得る大きなギフト!移動時間がくれる、思いがけない贅沢〈第3回〉

  • 2025.10.21

モデルとして、「おぱんつ君」の生みの親でもありアーティストとしても幅広く活躍する香菜子さん。今年6月、50歳にして鎌倉へ移住、東京との二拠点生活をスタートさせました。東京で長らく住んでいたマンションを売却して、鎌倉の家に移りました。現在は、鎌倉の自宅と仕事場のある東京のアトリエを往復する日々ですが、懸念の一つに「長い移動時間」がありました。でも、一見デメリットと思われる移動時間、実は大切なことに気づかされたのです!

鎌倉から東京まで片道1時間以上! 長い移動時間をどう過ごす?

「電車で帰るとある日。まだ少し仕事が残っていたのでグリーン席を取って、書斎がわりにしながら帰りました」

二拠点生活を始めて最初に戸惑ったのは、移動時間の長さでした。
東京にいた頃は自宅から仕事場のアトリエまで徒歩15分。あまりにも当たり前の距離感だったので、鎌倉から東京まで片道1時間以上かかる現実に、不安を覚えたのです。

その不安を少しでも解消したくて、当時は鎌倉に移住した方のブログを夢中で読みあさったこともありました。
「終電が早いから東京の二次会をうまくパスできる」
「グリーン車に乗ればコーヒーを飲みながら資料を読めて、そこが自分だけの書斎になる」
──そんな前向きな感想に勇気づけられました。

一方で「移動時間が長くて疲れる」「東京の“なんでもある便利さ”が遠ざかった」といった後ろ向きな意見も目にしました。
両方の意見を見てしまうと、ますます戸惑う自分もいましたが、やがてこう思うようになったのです。

「大事なのは、私がどうしたいか」

ネガティブなことを数え上げればキリがない。だから私は、ポジティブなことだけを拾っていこうと決めました。
もし本当に自分が困ることが出てきたら、そのとき考えればいい。そう思えた瞬間、移住への迷いは不思議と小さくなっていきました。

ある日、ふと大学時代のことを思い出しました。
当時は片道1時間半以上かけて通学していて、電車の中でよく本を読んでいました。
あの頃も長い移動を自然に受け入れていた──そう思い出すと、今の移動も悪くないな、と感じられるようになったのです。

電車と車、それぞれの楽しみ方

電車では、本を読んだり、ふと浮かんだアイデアをメモしたり。
一方、車での移動にはまた別の楽しみがあります。

東京から第三京浜を抜け、横浜横須賀道路に入ると木々が増え、空気が軽くなるのを感じます。
「ここからプライベートモードに切り替わるのかな?」──そんな変化を感じるのが楽しみになりました。

さらに最近は、車でCDを聴く楽しみも再発見しました。
古い車なのでCDプレーヤーがついていて、お店で見つけたビートルズやユーミン、ボブ・ディランをかけて走る時間は、ちょっとしたイベントのよう。

「久しぶりに聴くCD。機械に吸い込まれる感覚も懐かしい」

移動時間は「心をリセットする」貴重なひととき

「夕暮れどきのユーミンは格別。移動が旅になる瞬間」

効率ばかりを求めていた東京の頃は、立ち止まる時間を持てませんでした。
けれど今は、移動というまとまった時間の中で自分と向き合える。
本を読み、考えを整理し、音楽に耳を傾ける──そんな時間が自然に暮らしに組み込まれていきました。

移動は単なる手段ではなく、「心をリセットする習慣」に。

もしあのとき移住を選ばなければ、この豊かさには気づけなかったでしょう。
「不便だと思ったことが、実は人生を整える要素だった」──そんな発見をもらえたことも、二拠点生活の大きなギフトです。

皆さんの暮らしの中で、自分を立て直す時間はどんなふうに訪れていますか?
日常の中にある「移動」や「待ち時間」も、見方を変えれば贅沢なひとときになるかもしれません。

*画像、文章の転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

モデル、アーティスト 香菜子

香菜子

本誌はじめモデルとして、「おぱんつ君」のディレクターなどアーティストとして活躍中。

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