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【日本橋】三井記念美術館 開館20周年特別展「円山応挙―革新者から巨匠へ」東京初公開!若冲、応挙のコラボ作品も!

  • 2025.10.12

江戸絵画の革新者、巨匠・円山応挙(まるやまおうきょ)の国宝、重要文化財の作品が一堂に

三井記念美術館で開催中の開館20周年特別展「円山応挙―革新者から巨匠へ」[2025年9月26日(金)~11月24日(月・振休)]を見て来ました。

18世紀京都画壇の革新者とされる円山応挙は、写生に基づく当時は革新的な画法で、円山四条派(まるやましじょうは)を形成し、後の日本画壇に大きな影響を与えた江戸絵画の巨匠です。 本展は三井記念美術館の開館20周年特別展として国宝《雪松図屏風》ほか応挙の名品が展示される貴重な機会です。

東京初公開!若冲《竹鶏図屏風(ちっけいずびょうぶ)》と応挙《梅鯉図屏風(ばいりずびょうぶ)》がコラボしていた!

是非見ておきたいのが2024年に再発見され、2025年大阪中之島美術館の「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」で公開された若冲と応挙のコラボ作品。

伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)《竹鶏図屏風》(2曲1隻 寛政2年(1790)以前 個人蔵)と円山応挙の《梅鯉図屏風》(2曲1隻 天明7年(1787) 個人蔵)の対となった屏風。東京初公開です。

梅の枝の下、応挙が描いた池の鯉は、若冲の描く尾羽を高く上げた鶏に向けて控えめな視線を投げかけています。本作品は若冲より若かった「応挙が先に描いたのではないか」とのこと。京都画壇2人の巨匠に「交流の記録は見当たらない」そうですが、プロデュースした人物がいたことは確かなようです。

描かずに雪景色、国宝《雪松図屏風(ゆきまつずびょうぶ)》、実物の毛皮をもとに描いたモフモフの虎、重要文化財《遊虎図(ゆうこず)》

毎年恒例の公開が楽しみな国宝《雪松図屏風》。

金泥と金砂子で表された陽光きらめく雪景色の中、凛とした冬の朝の空気感が伝わってくるようです。墨の濃淡と筆遣いのみで松葉や枝、幹の質感が描かれ、紙を塗り残した部分で松に降り積もった雪を立体的に表した応挙の傑作です。

1扇ごとにすいたとされる和紙は継ぎ目がないためか1枚のスクリーンで見ているような奥行のある空間を感じます。見るたびに何か心に新しい発見を覚えるような、常に新鮮で品格を感じさせる作品です。

三井家の支援で描かれた香川・金刀比羅宮の重要文化財《遊虎図》。

隣には《虎皮写生図屏風》(2曲1隻 江戸時代・18世紀 本間美術館蔵 通期展示)が展示されていました。応挙が実際に虎の毛皮を写生してモフモフの虎を描いていたことが分かります。

描かずに松に降り積もる雪景色を描き、あるいは実際に虎の毛皮を写生して虎のモフモフ感を描く応挙の奥深い作品世界を味わうことが出来ました。

※指定された作品のみ写真撮影が可能です。(フラッシュ、三脚、自撮り棒、動画は禁止です。撮影の注意事項をご確認の上周りのお客様へのご配慮をお願いします。)

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出典:リビング東京Web

国宝 雪松図屏風 6曲1双 江戸時代・18世紀 三井記念美術館蔵 展示期間:9/26~10/26、11/11~11/24 ※10/28~11/10は重要文化財《藤花図屏風》(6曲1双 安永5年(1776) 根津美術館蔵)が展示されます。[/caption]

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出典:リビング東京Web

重要文化財 遊虎図(16面のうち12面) 天明7年(1787) 香川・金刀比羅宮蔵 通期展示[/caption]

江戸時代に大人気!カワイイがあふれる《雪柳狗子図(せつりゅうくしず)》

雪景色の柳の下で無邪気にじゃれ合う子犬たちを描いた《雪柳狗子図》。柳の枝に積もる雪は「雪松図屏風」のように白抜きで表されています。 コロコロとした子犬たちの愛くるしい姿からあふれるカワイさに癒されます。

江戸時代も可愛らしい子犬の絵は人気があり、応挙は数多くの狗子図を遺しているそうです。依頼が殺到し弟子の長沢芦雪にも描かせたようで、芦雪の狗子図も評判になったそうです。

※指定された作品のみ写真撮影が可能です。(フラッシュ、三脚、自撮り棒、動画は禁止です。撮影の注意事項をご確認の上周りのお客様へのご配慮をお願いします。)

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出典:リビング東京Web

雪柳狗子図 円山応挙筆 1幅 安永7年(1778) 三井記念美術館蔵 通期展示[/caption]

開館20周年を振り返る展覧会のポスターも

三井記念美術館7階の通路には、開館から20周年を振り返る展覧会のポスターが掲示されていました。 あらためて数多くの名品との出会いを思い出させてくれました。

三井記念美術館の開館20周年特別展「円山応挙―革新者から巨匠へ」は11月24日(月・振休)までです。 ぜひおでかけください。

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出典:リビング東京Web

三井記念美術館 展覧会ポスター※写真撮影可能(フラッシュ、三脚、自撮り棒は禁止です。撮影の注意事項をご確認の上周りのお客様へのご配慮をお願いします。)[/caption]

ミュージアムグッズ

三井記念美術館はミュージアムショップのみの利用も可能です。

ミュージアムグッズは、《雪柳狗子図》(円山応挙筆)のクッキー(750円)、くり三兄弟(840円)、薔薇の香り 御財布香 《鶏図押絵貼屏風》(伊藤若冲筆)(495円)を購入。

カワイイ子犬の図柄のクッキーはサクサクとしてお茶受けにちょうど良い香ばしさです。 くり三兄弟は秋の味覚の栗を味わう和菓子。

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出典:リビング東京Web

ミュージアムグッズ 三井記念美術館[/caption]

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出典:リビング東京Web

ミュージアムショップ 三井記念美術館[/caption]

〇三井記念美術館 URL:https://www.mitsui-museum.jp 住所:東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 三井本館7階 ※入口は日本橋 三井タワー1階アトリウム ハローダイヤル:050-5541-8600 交通:東京メトロ銀座線三越前駅A7出口より徒歩1分、東京メトロ半蔵門線三越前駅徒歩3分A7出口より徒歩1分、東京メトロ銀座線・東西線日本橋駅B9出口より徒歩4分、都営浅草線日本橋駅徒歩6分B9出口より徒歩4分

◯開館20周年特別展「円山応挙―革新者から巨匠へ」 会 期:2025年9月26日(金)~11月24日(月・振休) ※会期中、一部展示替えを行います。 ※前期:9月26日(金)~10月26日(日)、後期:10月28日(火)~11月24日(月・振休) 開館時間:10:00~17:00(入館は 16:30 まで) 休館日:10月27日(月)※本展は休館日以外の月曜日は開館となります。 入館料:一般1,800(1,600)円/大学・高校生1,300(1,200)円/中学生以下無料 ※70歳以上の方は1,500円(要証明) ※( )内は20名様以上の団体割引料金となります ※リピーター割引あり(会期中一般券、学生券の半券提示で、2回目以降は( )内割引料金適用) ※障害者手帳を呈示により、ご本人およびその介護者1名は無料(ミライロIDも可) ※展示室内は一部を除き撮影禁止です。撮影可能マークのある作品に限り撮影ができます(フラッシュ、三脚、自撮り棒、動画は禁止です。撮影の注意事項をご確認の上周りのお客様へのご配慮をお願いします)。 ※画像の無断転載・転用は禁止です。

◯ミュージアムショップ 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 三井記念美術館内 電話・FAX:03-6262-5659 営業時間:10:00~17:00(入館は16:30まで) 休業日:美術館の休館日 ※ミュージアムショップのみの利用も可能 ※ミュージアムショップでは現金・クレジットカード(JCB/VISA/Master/DINERS/AMEX)・電子マネー(交通系/iD/楽天Edy/nanaco/WAON)・コード決済(au PAY/Pay Pay/メルペイ/LINE Pay/d払い/Bank Pay/Alipay/WeChat Pay/J-Coin Pay)でのお支払いが可能です。

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