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ぐずる子抱えて“45分待たされる”…友人の自分勝手に「もう限界」|10年来の友人と絶縁しました

  • 2025.10.13

主人公・あかね(32)は、長年の友人・さえこの自分勝手な振る舞いに疲れ果てていた。そんなあるとき、2人の今後の関係性に決定打とも言えるようなできごとがおきて?『10年来の友人と絶縁しました』をごらんください。

さえこからの誘いで食事に行くことになったあかね。しかしさえこは遅刻し、あかねは子連れで長時間待たされて我慢の限界を迎えます。若いころは我慢できた待ち時間も、子連れでは話が別。あかねはついに限界を迎えます。

楽しみな予定もあっさりドタキャン

ママリ

そして相次ぐドタキャン事件。これが私の覚悟を決めることになった。
 
1回目はある日、さえこから「久しぶりに2人でゆっくり遊ぼうよ。子なしでさ!あかねもたまには息抜きしなきゃ!」と連絡が来た。子なしの外出なんて産まれてから初めて。正直、少しだけウキウキした。
 
そこからが大変。夫の勤務や出張の予定を何度も確認し、風香を預けられる日を調整。さえこに都合の良い日を伝えて、やっと日程を確定した。レストランの予約も私が担当した。
 
しかし、前日の夜。
 
「ごめん!急に旦那の会社の関係で会食が入っちゃって!『奥様も』って言われちゃってさ~。やっぱり行けなくなっちゃった」
 
電話口での軽い調子に、私の心は音を立てて折れた気がした。子なしの外出にわずかに感じていた解放感や期待が、一気に押しつぶされた。
 
「そっか。残念だけど仕事関係なら仕方ないね…」
 
と、無理やり優しい声を出して電話を切った。マサトには、「やっぱりな」という顔をされた。
 
「もう、さすがに誘いに乗るのやめた方がいいぞ」
 
と。

娘に会いたいと言われたのに…

ママリ

この時点で、もう連絡を無視すれば良かったのに、数日後、さえこからまた連絡が来た。
 
「この間はごめんね~!今度は私、風香ちゃんに会いたいな。私の周り赤ちゃんいないし、かわいい風香ちゃんに癒されたい~!ランチおごるからさ!」
 
図々しいにもほどがある。でも、ドタキャンした罪滅ぼしのつもりなのかもしれない、とか、ここで断ったら、また泣きつかれて面倒なことになるかもしれない、と思ってしまった。結局、「いいよ」と答えてしまった私。
 
当日は、風香のお昼寝やミルク、おむつの交換時間をさえことの待ち合わせに合わせて綿密に調整した。赤ちゃん連れの外出で一番大変なのことは、他人に合わせること…。
 
約束の時間は14時。14時15分にLINEが来た。
 
「ごめん、少し遅刻するかも! メイクに時間かかっちゃった〜」
(少しってどれくらいよ…)
 
そこから、何の連絡もないまま、時間は過ぎていった。14時40分。風香はもう、お昼寝の時間なのに寝られず、空腹も相まってぐずり始めて、泣き出した。
 
「うわぁぁん!」
 
風香の泣き声が響く。私は焦って泣き止ませようと抱っこして、授乳のため、ベビールームのある場所を目指す。どんどん泣き声が大きくなり、周りの視線が気になり全身から汗が噴き出る。

友人のおしゃれのための待ち時間

ママリ

そして、45分遅刻して、ようやくさえこから連絡がきた。
 
「さえこ?ねえ今どこにいるの?早くきてよ」
 
ようやくうとうとしかけた風香を再び抱っこして、目的地に向かおうとすると案の定目が覚めて、またぐずぐずし始めてしまった。
 
「あかねー!ごめんごめん! ネイル乾かすのに時間かかっちゃって!わ、風香ちゃん! かわいいー!」
 
自分の遅刻のせいで風香が泣いていることなんて、微塵も考えていない様子。私の労力、風香の生活リズム。全てが彼女の「ネイル乾かす時間」以下だった。
 
「ごめんね、さえこ。風香がもう限界みたい。今日はもう帰っていい?」
 
これが、私が出した精一杯の抵抗の言葉だった。さえこは少し不満そうな顔をしていたけれど、
 
「えー、もう? せっかく来たのに…じゃあ、また誘うわ」
 
と、あっさり帰っていった。くるっと彼女が背を向けた瞬間、私は崩れ落ちそうになった。マサトの言う通りだ。もう、限界だ。この子と、この子の生活を犠牲にしてまで、10年の友人という呪縛を守る必要なんて、どこにもない。

あとがき:許せない一線と、母親の決断

あかねさんの心境のクライマックスです。自分の都合だけでなく、「娘の生活リズム」という最も守るべきものが侵害されたことで、友情の重みが完全に消滅しました。ネイルが理由の45分遅刻は、さえこさんの自己中心性を象徴し、あかねさんの「ウキウキ」を打ち砕きます。
 
「この子を巻き込むわけにはいかない」という母親としての強い決断が、最後の「呪縛」を断ち切る力となりそうです。
 
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:ゆずプー

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