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【50代のヘア】大人気ヘアメイク・原康博さんが伝授!ふんわりまとまるブロー&ヘアセット術

  • 2025.10.6

こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。今回は、大阪と東京の2拠点で活躍するヘアメイクアップアーティスト、原 康博(やすひろ)さんに、大人のためのふだんのブローとヘアセット術を教えていただきました。
 
私もお仕事でお世話になっているのですが、ナチュラルななかにもちょっとエッジのきいたヘアメイクがお得意な原さん。宝島社をはじめとする各社の雑誌、広告などにヘアメイクさんと引っ張りだこ。サロンにも立たれていて、モデルさんたちからのプライベートでのご指名率も高い!
 
気になる方は、原さんのSNSをのぞいてみてください。きっと絶対的な信頼で、テクニックを取り入れたくなるはず♪

やっかいなくせ毛は「毛流れ逆さまブロー」で抑える

まずはBefore、Afterの比較から。比べてみると、まるでカットをしたかのようにボリュームが違いますが、もちろんカットはしていません。

モデルをお願いしたのは、私の高校時代の同級生。「そっか、こんな写真も載せられちゃうんだ! ヤダ〜」とジタバタしていましたが、Beforeはパーマをかけたわけでもないのに髪がうねうね。とくに顔の右サイドはピョンっと大きくはねています。
 
もともとクセっ毛で、毛は細くてやわらかいタイプ。「最近カットしたら髪が暴れん坊すぎて、スタイリング剤を見にドラッグストアに行ったのよ。でも、種類が多すぎてどれを使っていいかわからなくて、結局使ってないの」とのこと。

さっそく原さんのレクチャーがスタート!
 
原さん:スタイリング剤を使っている方は、毎日しっかり洗い流してください。最近はしっとりするヘアオイルを使われる方が多く、髪に油分が残ってしまうこともあるので。でもゴシゴシ洗いは厳禁です! シャンプーは手のひらでお湯になじませてから軽く泡立て、泡で頭皮を揉み洗うイメージ、髪はそのままたっぷりの泡で包み込むようにするぐらいで十分です。
 
逆に、トリートメントは頭皮につかないよう根もと近くから毛先中心になじませ、よく洗い流します。皮脂汚れやシリコンなどで毛穴が詰まると、髪が痩せる原因にもなるんですよね。
 
タオルドライは前後にガシガシではなく、まずタオルのうえからピアノを弾くときみたいに指を立てて、頭皮を軽くつかむようなイメージで水分を取ってください。
 
髪自体は、タオルごしに手で挟んで軽くプレスしましょう。挟んだら一旦離して少し下に移動してサンド、また離して移動してサンドを繰り返します。ジップ袋の口みたいに挟んだまま上から下までスライドさせないでくださいね! 肌とおなじく、髪も摩擦で傷ついちゃいますから。
 
自然乾燥は、髪の水分が必要以上に飛んでしまうので、2~3分で手早くタオルドライした後は、すぐにブローしましょう!

原さん:ブローのコツは、髪の根もとを意識することです! 髪のクセが気になる場合は、髪を持ち上げて自分の毛流れをチェックしてみてください。たとえばクセの強いお顔の右サイドは、毛流れが下に向かってほしいところ、ちょっと前に向かってしまっています。

原さん:この部分の髪の根もとを、毛流れと逆さまにブローしてあげると、クセを根もとから抑えることができます。根もとを乾かしたら、髪の表面を頭の丸みに沿って軽くブローします。
 
毛流れがよくわからないという方は、通っているヘアサロンのスタイリストさんに聞いてみてもいいと思いますよ!
 

原さん:髪にボリュームがなくなってきたというお悩みをお持ちのミドルエイジの方も多いと思います。印象を左右するのは、後頭部です。髪を持ち上げ、思い切って真下からブローしていきます。

原さん:全体が乾いたら、髪に熱が残っているうちに、“盆の窪(後頭部のトップの少し下。写真の★あたり)”から下を軽く抑えて、ボリュームを落ち着けます。


「私、後頭部が絶壁なのも悩みだったんだけど、まぁるくなってる!」とびっくりする友人。後頭部のふんわり感は、若々しくこなれた印象に見せてくれます。

オイルでもワックスでもない新感覚ヘアミルクでふんわりセット

ヘアセットに使ったのは、原さんがヘアメイク仲間と立ち上げたブランド「eau(オー)」で、「こういうスタイリング剤が欲しいね」とアイデアを出し合って開発した「オンデクレーム」。
 
これまでにない、乳液のようなテクスチャのクリームタイプのスタイリング剤で、髪を保湿することをメインに軽くセット力を持たせたそう。ワックスだと髪が重くなり、ヘアオイルだとベタつきが気になる、という“スタイリング剤迷子”が「やっと理想のスタイリング剤を見つけた!」と飛びつき、リピーターが続出しているという優れものです。

原さん:ショートボブなら、2〜3プッシュで十分です。手に取ったら、ササッと手のひら全体に広げます。


「ほのかな香りも好み! ユニセックスな香りだから、夫や子どもたちともシェアできそう」と友人。

原さんに聞いてみると「ベルガモット、シダーウッド、オレンジ、レモンなどを使ったウッディシトラス系の香りです。使うときにはほんのり香りますが、後に残らないので、香水などの香りを邪魔することもないと思います」とのこと。

原さん:後頭部から髪をかきあげるように、下から上に向かって髪全体になじませます。
 
スタイリング剤を手に取って前からなじませる方も多いと思うのですが、髪って、前側に比べて耳後ろの毛が2倍ぐらいあるんです。だから、後頭部からまずスタイリング剤をなじませて、その残りで前側をセットするぐらいでちょうどいいんです。

原さん:あとは上から手ぐしで軽くとかすようにして、好きな形に整えます。


「自分でできた! でも全然違う!」と友人もニッコリ。

原さん:このクリームはちょっぴり出すこともできるので、足りない部分や流れを作りたいときは重ねづけしてみてください!

原さん:僕はサロンにも立っているので、最近お客さんからよく“脱オイルしたい”と相談されます。オイルって開けたらすぐ酸化が始まってしまうんですが、そういう劣化したオイルを毎日使っていると、髪質によってはどんどん髪に吸収されてしまって洗っても落ちづらくなったり、かゆくなったりすることもあるみたいです。
 
このクリームは、油分より保湿成分をたっぷり使っていて、6時間ぐらいである程度乾くように設計しています。日中の用事が終わって、さらにお出かけするときにはセットし直してもいいし、家に帰るならそのままで髪に変に後残りしないように考えるとだいたい“6時間軸”という、僕オリジナルの説に基づいています(笑)。

「これから自分でも真似してやってみる〜!」と大喜びの友人は、Beforeのうねりヘアを忘れてしまう素敵なヘアスタイルに大変身!
 
本人も気にしていた右側の髪も収まりよく落ち着いていて、うねりを生かした動きのあるナチュラルな仕上がりに。

オンデクリームは、持ち歩くのにも邪魔にならず、液漏れもしづらいので「さっそく明日からの旅行に持ってくよ!」と、彼女が生地から選んでハンドメイドで仕立てているドレスをひるがえして、ウキウキ帰っていきました。


後日、友人に感想を聞いてみたところ「まず香りが落ち着いていて、使っているときも時間が経った後もすごく気持ちいい。教えていただいたセットの仕方もわしゃっとなじませて整えるだけだからすごく簡単で、すぐマスターできた! なのにちゃんと収まるべきところに髪が収まってくれて、ナチュラルな束感も作れるし、ありがたい〜。時間経って乾燥が気になったら、ちょっと“追いクリーム”するだけで、収まるし。今はまだ湿度が結構高いけど、冬にも活躍しそう!」とのこと。

この記事を書いた人

編集者
ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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