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【50代のヘアケア】夏の髪悩み「湿気で髪が広がる・うねる」を解決!

  • 2025.7.30

梅雨のシーズンや雨の日など、湿気が多いときは髪の広がりやうねりが強く出て、髪がまとまりにくくなることがあります。湿気が多いと髪がまとまらない原因は、髪の内部組織が空気中の水分を不均衡に含んでしまうためです。
 
特にダメージヘアは、湿気によって髪の状態が変化しやすくなります。ダメージヘアは髪の一番外側にあるキューティクルという組織がはがれやすい状態になっています。キューティクルはうろこ状の形をしており、髪を外部の刺激から守る役割があります。
 
健康な髪はキューティクルが閉じた状態ですが、傷んだ髪はキューティクルがはがれたり開いたりした状態に。すると、湿気の影響で水分を含んで膨張する部分と、水分を含まない部分が入り乱れ、髪の広がりやうねりが起こります。

50代がダメージヘアになりやすい理由

50代以降の女性はダメージヘアになりやすく、その分湿気の影響を受けやすくなります。大人世代の女性がダメージヘアになりやすい理由として、以下のことが考えられます。

女性ホルモンの減少

ひとつは更年期に女性ホルモンの分泌が減少するためです。更年期とは閉経を挟む前後10年間を指し、一般的に45歳~55歳頃までです。更年期になると女性ホルモンが減少することで、毛周期が変化します。毛周期とは髪の生え代わりのサイクルのこと。
 
女性ホルモンは毛周期を正常に保つ役割がありますが、女性ホルモンが減少すると髪の成長期が短くなり、健康な髪が育ちにくくなります。

白髪染めやドライヤー、紫外線などの影響

そしてもうひとつは外部からの刺激です。具体的には以下のようなものがあります。
● 白髪染めやヘアカラー、パーマなどの薬剤
● ドライヤーやヘアアイロンなどの熱
● 紫外線
こうした外からの刺激が繰り返されるとキューティクルがはがれやすくなり、ダメージヘアにつながります。

湿気で髪の広がりやうねりがあり、朝のスタイリングが決まらないときの対処法をご紹介します。

1.髪を濡らす
まずは霧吹きなどで髪全体を濡らし、ブラシで毛流れを整えます。アウトバストリートメントをつける場合はこのタイミングでつけます。

2.髪を乾かす
ドライヤーで髪を乾かします。その際、ドライヤーの風を上から下にあてて根元の広がりを抑えるのがコツ。8割程度乾いたら、ブラシで毛流れを整えながら乾かします。

3.油分を含むスタイリング剤で整える
乾いたらスタイリング剤で整えます。スタイリング剤はオイルやバーム、ヘアクリームなど油分を含むものがおすすめ。油分で髪の表面をコーティングすることで、水分が髪の内部に浸透するのを防ぎます。

湿気に負けない髪を育てよう

髪は加齢とともに傷みやすくなりますが、毎日のケアで健康な髪を育てることは可能です。髪や頭皮にやさしい生活をすることで健康な髪が育ち、湿気が多い時期でもまとまりやすくなります。大人世代におすすめのケア方法をご紹介します。

白髪を生かしたカラーリングにする

こまめに白髪を染めるなど、薬剤による髪のダメージが気になるときは、“白髪を生かしたカラーリング”にすることで染める頻度を減らすのも手です。
 
大人世代に人気の「バレイヤージュ」や「ハイライト」は、白髪をデザインとして生かしながら部分的に髪を染めるカラーリングです。根元にカラー剤をつけないため頭皮のダメージが少ないほか、根元が伸びても境目が目立ちにくいため全体を染める場合と比べてカラーの頻度を減らせます。

ドライヤーやヘアアイロンを正しく使う

髪は長時間、高温で加熱すると傷みやすくなります。ドライヤーやヘアアイロンを正しく使うことで熱によるダメージを軽減しましょう。

<ドライヤーの使い方>
洗髪後はまず、タオルドライで髪の水分を拭き取り、髪からドライヤーを15cmほど離して、合間に冷風を入れながら乾かします。

<ヘアアイロンの使い方>
ヘアアイロンを使うときのポイントは次の通りです。

● 乾いた髪に使う
濡れた髪に使うと形がつきにくく、セットに時間がかかります。加熱する時間が長いと髪のダメージが進んでしまうため、髪が乾いた状態で使いましょう。

● ヘアアイロン用スタイリング剤を使う
ヘアアイロン用スタイリング剤は、髪を熱から守る「ヒートプロテクト成分」や、髪のセットがしやすくなる「スタイルキープ成分」などが配合されています。使用することで髪にやさしく、ヘアスタイルも維持しやすくなります。

● 160℃以下に設定する
高温によるダメージを避けるために、温度は160℃以下に設定し、できるだけ短時間で使いましょう。

紫外線から髪を守る

紫外線によるダメージから髪や頭皮を守ることも大切です。頭皮が日焼けをすると、赤みやフケ、抜け毛などのトラブルが起こることも。紫外線が強い時期は帽子や日傘を活用するほか、髪や頭皮用の日焼け止めアイテムを使うのもおすすめです。

アウトバストリートメントを使う

髪の傷みが気になるときは、洗い流さないトリートメントを取り入れるのもよいでしょう。洗い流さないトリートメントは主に3タイプ。油分が少ない順に「ミルクタイプ」「クリームタイプ」「オイルタイプ」があります。「UVカット成分」や「ヒートプロテクト成分」を配合したものもあるので、髪の状態や目的に合わせて選びましょう。

(まとめ)
湿気が多いと髪が膨張しやすくなりますが、対処法が分かると忙しい朝でも短時間でスタイリングができます。髪にやさしいケアも取り入れて、雨の日をごきげんで過ごしましょう。


構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

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