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そのシャンプーの仕方、間違っています!大人の髪を労わる正しいシャンプーで、髪の困ったを解決

  • 2025.9.25

トラブルを感じるのは髪と頭皮に元気がない証拠

更年期になると、どうして髪の悩みが多くなるのでしょう?
 
「髪の成長を促進する女性ホルモンが減少する影響で、髪のトラブルが目立ち始めます。よく聞くお悩みは『ハリ・コシがなくなり、ボリュームが出ない』『うねってまとまりにくくなる』も多いですね。これは長年のダメージが積み重なって、髪の内部がスカスカになっていたり、年齢を重ねるにつれて頭皮の毛穴の形状が変わったことが原因です。
 
また、『ダメージを受けやすくなった』『カラーリングしても、すぐに色が褪せる』という声も聞きます。それは、髪と頭皮に元気がないからなのです」
 

髪の状態に合ったシャンプーで正しい洗髪を

最近は、髪悩みに特化したシャンプーが数多く登場しています。
「髪も顔と同じで、ケアが土台を作ります。自分の悩みに合ったシャンプーを選びましょう」
 
それに加えて、シャンプーの仕方も大事、と余慶さん。
 
「シャンプーの目的は、主に頭皮の汚れを落として髪と頭皮を清潔に保つこと。でも、しっかり洗おうとして頭皮に爪を立てたり髪を擦り合わせたりすると、髪と頭皮を傷つけてしまいかねません。髪は摩擦に非常に弱い。シャンプー時は特に気をつけたいですね」
 
普段の生活習慣の見直しも、髪の悩みの改善に効果的とも。
 
「汗をかく習慣がついていると、サラッとして無臭の汗をかきます。でも年齢を重ねるにつれ、汗腺機能は鈍くなります。しかも、夏はシャワーで済ませがち。それでは汗をかきづらく、かいたときもベタッとした不純物の多い汗に。
この不純物が毛穴に詰まって雑菌のエサになり、頭皮環境を悪化させて髪の悩みを増長させます。また、紫外線もダメージのもと。日傘や紫外線カットスプレーで、髪と頭皮を守りましょう。ちなみに、日傘のUVカット加工は2〜3年で落ちるので、それを目安に買い替えを」

美髪のために気にすること!

ドライヤーでしっかり乾かす

「自然乾燥はキューティクルを傷め、髪内部にもダメージがおよびます。また、頭皮と髪が濡れたまま寝てしまうと、雑菌が繁殖して、頭皮環境の悪化にも」

乾かす度に、高浸透ナノイーが頭皮と髪の内側にうるおいを補給。ヘアードライヤー ナノケアEH-NA0J 全4色 ¥33,660(編集部調べ)/パナソニック

自然由来のくし・ブラシを使う

「獣毛ブラシやつげのくしには油分が染み込んでいるので、とかす度に髪にツヤを出してくれます。パサつきや広がりが気になるなら、自然由来のものが◎」

(右)しなやかな毛質の豚毛を使用。頭皮が痛くならない毛先。ブラッシング用 天然豚毛100%ブラシ(6行) ¥1,430/ベス工業
(左)椿油を染み込ませてあり、櫛通りがなめらか。マペペ つげ櫛 ¥880/シャンティ

美髪のために気にしなくていいこと!

シャンプーは夜1回でOK

「その日の汚れはその日のうちに落とすのが鉄則! 睡眠中に汗をかいたからと、朝シャンまではしなくてOK。洗いすぎは、頭皮の乾燥を招く原因になります」

ノンシリコンにこだわらない

「シリコンは髪のキューティクルをコーティングして指通りを良くする働きもあり、必ずしもNGとはいえません。気にしすぎず、仕上がりで選びましょう」

意識するだけで髪は変わる 大人の髪を育むシャンプー方法

実は誰にも習ったことがなく、自己流や慣れで行っているシャンプー。
毎日のことだからこそ、正しい方法で理想の髪を手に入れましょう!

1. ブラッシングで汚れを浮かせる

左の髪は右へ、右の髪は左へ、前の髪は後ろへ、後ろの髪は前へと、逆毛を立てるようにとかす。
地肌の汚れが浮き、成分が行き渡りやすくなる。

2. 38度のお湯で2分間の予洗い

「髪を濡らす」ではなく、まずは38度のぬるま湯で、頭皮と髪を洗う。
これだけで60〜70%の汚れが落ち、シャンプーの泡立ちも格段にアップ。

3. シャンプーを頭の5か所に置く

適量のシャンプーを、額の生え際の中心、左右の側頭部、頭頂部のすぐ後ろ、襟足の髪の根元につける。

4. しっかり泡立てて頭皮を洗う

髪の間に空気を送り込むようにしてしっかり泡立ててから、頭皮を洗っていく。
このとき、指の腹で頭皮を動かすようなイメージで行って。

5. 髪は毛先まで包み込むように洗う

頭皮から流れてきたシャンプーの泡で髪を包み込み、髪を傷めないように手のひら全体でもむようにしながら、毛先までやさしく洗う

6. ぬるめのお湯で、ていねいにすすぐ

予洗い時と同程度の湯温38度で、手で髪を分けながら、髪の根元と頭皮にお湯を行き渡らせ、シャンプー剤が残らないようにすすぐ。

7. 一度タオルで髪の水気をオフ

髪をタオルで挟み、軽く押さえて水気をタオルに吸わせる。
この後つけるトリートメントの浸透を高めるために、惜しみたくないひと手間。

8. トリートメントをつけていく

広がりやすい部分や傷んだ毛先にトリートメントをつけ、手に残った分は髪の表面になじませる。
粗目のコームで均等に行き渡らせて。

髪への負担が最小限になるように、目の間隔が計算されたコーム。

マペペ バスタイムヘアケアコーム ¥825/シャンティ

9. より浸透させるために時間を置く

トリートメントの成分を髪にしっかり浸透させるために、7で使ったタオルで頭全体をふんわりと包み、湯舟に浸かって5分以上おく。

10. トリートメントをすすぐ

成分がさらに内部へ浸透するよう、お湯を髪にふくませるようにしてトリートメントを乳
化させる。乳化させたら、しっかりすすぐ。

11. タオルに水気を吸収させる

タオルで髪を挟み、しっかり水気を吸収させる。
絡まりやすい場合は粗目のコームで軽くとかし、アウトバストリートメントをつけて。

12. ドライヤーで早めに乾かす

上方向からドライヤーを当て、髪の根元を乾かしていく。
髪表面が乾いてきたら手ぐしで髪を伸ばし、冷風を当てるとまとまりやすくなる。

撮影/古家佑実[SORANE] イラスト/リバー・リー 文/高橋千恵子 協力/UTUWA
 
大人のおしゃれ手帖2025年9月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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