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30年前、“まさかの移籍”→“アイドル脱却”でファン衝撃…だけど「爆裂にかっこいい!」80万枚を超えた神曲

  • 2025.11.7

「30年前の秋、あなたはどんな音楽に体を預けていた?」

1995年の日本。街にはまだアナログの温度が残っていて、CDショップの新譜コーナーに立ち止まるのが週末の楽しみだった。時代は新しいスピードで動き出していた中、ひとりの女性アーティストが“次のステージ”へと踏み出した。

安室奈美恵『Body Feels EXIT』(作詞・作曲:小室哲哉)――1995年10月25日発売

小室哲哉プロデュースによる初のシングルであり、avex trax移籍後の第1弾作品。結果として、80万枚を超えるセールスを記録することになる。

新時代の幕開けを告げた“EXIT”

『Body Feels EXIT』は、安室奈美恵が“自分の音”を掴み取った最初の瞬間だった。

それまで彼女は『TRY ME〜私を信じて〜』などで確かな人気を築いていたが、この曲でついに小室哲哉サウンドと完全に融合し、独自の存在感を確立した。

安室奈美恵が「Body Feels EXIT」と歌いだした瞬間から空気が一変する。疾走感に満ちたトラックと、ほんの少しの切なさを残すメロディ。彼女のボーカルは力強くも、どこかあどけなさが残っていて、そのコントラストが“時代が動き出す瞬間のきらめき”を感じさせた。

この曲で安室奈美恵は、アイドルでもダンサーでもない、新しい世代のポップアーティストとしての第一歩を踏み出したのだ。

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1996年、コンサートで歌う安室奈美恵(C)SANKEI

“Body Feels EXIT”というメッセージ

作曲のみならず作詞も小室哲哉によるもの。「EXIT」という単語がタイトルにあるにもかかわらず、曲から伝わるのは「終わり」ではなく“始まりの鼓動”。スピードと自由を象徴するビートは、まさに90年代後半に突入する日本のポップカルチャーそのものだった。

当時の音楽番組では、安室が黒のショートパンツにブーツ姿でステージを駆け抜ける姿が印象的だった。力強くステップを刻むそのダンスは、それまでの“アイドル”という枠を軽やかに飛び越えていくように見えた。その瞬間、多くの若者が気づいた「これが“次の時代のポップス”なんだ」と。

小室哲哉と出会った“瞬間の衝撃”

当時、すでに小室哲哉はTRFや篠原涼子らのヒットで名を馳せていたが、安室奈美恵との出会いはまさに相互の転機となった。彼のデジタルサウンドと彼女の肉体的なボーカルがぶつかり合うことで、単なる「プロデュース作品」ではなく、“二人で創る音楽”へと進化していった。

“アムラー”現象の序章

この『Body Feels EXIT』の成功とともに、“アムラー現象”は拡大していく。茶髪のロングヘア・ミニスカ・厚底ブーツというスタイルが女子高生を中心に全国へと波及し、社会現象となる。

今聴いても、この曲には古さがない。それは単なる90年代サウンドではなく、時代の変わり目を駆け抜けたリアルな“息づかい”が刻まれているからだ。

CDプレーヤーの再生ボタンを押した瞬間の、あの小さな電子音。夜の街を走り抜ける車のライト。すべてが新しい未来へと続いているように感じられた。

『Body Feels EXIT』は、安室奈美恵というアーティストが“自分の音”を手に入れた瞬間であり、同時に日本のポップスが“次の章”に進んだ日でもあった。そして今も、曲が流れた瞬間、私たちは無意識に体を揺らしてしまう。それはきっと、あの時代がまだ私たちの中で鳴り続けているからだ。

この曲は今なお「爆裂にかっこいい!」「神曲すぎる」など称賛の声がやまない。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。