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35年前、テレビから流れるも“セールスは爆発的ではなかった”ソング…だけど「最高」絶賛される“冬の神曲”

  • 2025.11.7
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

「35年前の冬、あなたはゲレンデで恋をした?」

1990年。街はバブルの名残を引きずりながらも、どこか浮き足立っていた。ショーウィンドウには真っ白なニットとスキーウェア、街のスピーカーからはキラキラとしたサウンド。冬の空気そのものが、音楽とともにきらめいていた。

東京少年『Shy Shy Japanese』(作詞:笹野みちる・作曲:水上聡)――1990年11月7日発売

アルペン「スーパースキー」CMソングとしてオンエアされ、映像には田中律子と真木蔵人が登場。スキー場の白銀と、軽やかなポップサウンドが完璧に重なり合っていた。

“冬の風景”をそのまま音に閉じ込めた曲

東京少年は、ボーカル・笹野みちるを中心に結成されたロックバンド。1980年代末から1990年代初頭にかけて、都会的で繊細なメロディと瑞々しい詞世界で支持を集めていた。

『Shy Shy Japanese』は、彼らの5枚目のシングル。アップテンポで、心弾むメロディラインが印象的だ。まるで冬の朝の空気みたいに透明さがある。それでいて、聴く者の心を熱くさせていく。CMの舞台となった雪山のイメージとも相まって、都会と自然、現実と夢の狭間を行き来するような不思議な浮遊感を放っていた。

東京少年が描いた“青春のきらめき”

作詞を手がけた笹野みちるの詞には、単なる恋愛ではなく“青春の瞬間”が刻まれている。『Shy Shy Japanese』の歌詞にも、照れくさくて素直になれない若者たちの姿が映し出されていた。

作曲の水上聡によるメロディは、当時のポップスの王道を押さえながらも、どこかロマンチックな浮遊感を持っていた。 軽快なリズムの中に、どこかセンチメンタルな余韻が残る。

“アルペンCM”が生んだ時代のムード

1990年当時、スキーはまさに“冬のカルチャー”だった。CMには、若い俳優たちが雪を蹴りながら笑い合う姿が映り、まるで青春映画のワンシーンのよう。そこに流れる『Shy Shy Japanese』が、瞬間的に多くの人の心をつかんだ。

この頃のアルペンCMシリーズは、楽曲と映像の融合が話題になり、音楽シーンにも大きな影響を与えていた。後には広瀬香美の楽曲が多く採用され、『ロマンスの神様』や『ゲレンデが溶けるほど恋したい』といった大ヒット曲を生み出した。

雪のように消えて、でも心に残る

『Shy Shy Japanese』のセールスは爆発的ではなかった。それでも、90年代初頭の冬を思い出す人々の記憶の中で、確かに輝いている。街のネオンが雪に滲んでいた頃、誰もが少しだけ夢を見ていた。 そんな記憶を呼び覚ます力が、この曲にはある。

35年経った今もなお、この曲には「テンションあがる」「脳汁でる!」「最高」「うわっ!」「衝撃だった」といった称賛の声が寄せられる。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。