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25年前、初登場1位を獲った“瑞々しいけど懐かしい”未完成ポップ 40万枚を超えた“日常BGMソング”

  • 2025.10.31

「25年前の春、あなたは何をしていた?」

ミレニアムを迎えた2000年。街は新しい時代の始まりに高揚し、どこか落ち着かない空気が流れていた。インターネットという言葉が急速に広まり、音楽もまた“変化”の真っただ中にあった。そんな年の始まりに、朝の空のようにまっすぐな光を放ったのがこの曲だった。

嵐『SUNRISE日本』(作詞:F&T・作曲:馬飼野康二)――2000年4月5日発売

彼らにとって、これが2枚目のシングル。前作『A・RA・SHI』で鮮烈なデビューを飾った5人が、さらなる飛躍を目指して放った一曲だった。フジテレビ系『プロ野球ニュース2000』のテーマソングとして流れるたびに、夜のニュース番組を明るく照らした。

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

夜明けのように駆け出した5人の物語

デビュー時の勢いをそのままに、『SUNRISE日本』は“希望”を体現するような明朗なポップナンバーだった。疾走感のあるリズム、そして誰もが一緒に口ずさめるメロディライン。作曲を手がけたのは、数々の名曲を生み出してきた馬飼野康二。彼が生み出す旋律は、若さと爽快感、そして少しの懐かしさを併せ持っていた。

アレンジを担当したのはCHOKKAKU。櫻井翔のラップに呼応するように激しいスクラッチが鳴り響き、当時のJ-POPの最前線を感じさせるアッパーな仕上がりとなった。まだ声に幼さが残る5人の歌声が重なり合うことで、曲全体に“未完成の美しさ”が宿る。それは、未来へ走り出す瞬間のきらめきそのものだった。

“朝の光”のように広がった5人のエネルギー

一見するとシンプルなポップナンバーだが、『SUNRISE日本』にはデビュー直後の勢いと瑞々しさがそのまま刻まれている。軽快なリズムと透明感のあるボーカルとラップ、そして前向きな言葉が並ぶことで、当時の嵐の“素の表情”が自然に浮かび上がる。

テレビや街でこの曲が流れるたびに、聴く人の心を少し明るく照らしてくれた。若い5人が、音楽という形で自分たちをまっすぐに表現した――その潔さこそが、この曲の最大の魅力だ。

プロ野球ニュースを照らした“時代のテーマソング”――

『SUNRISE日本』は、スポーツ番組『プロ野球ニュース2000』のテーマとして多くの視聴者の耳に届いた。夜空から朝焼けへと移り変わるように流れるこの曲は、1日の終わりと次の始まりをつなぐような存在だった。

その映像の余韻とともに、リスナーは自然と「明日も頑張ろう」と感じたはずだ。エンタメの枠を超え、人々の生活リズムの中に溶け込んだ“日常のBGM”。それがこの曲の真の価値だったのかもしれない。

ランキング初登場1位を飾り、セールスは40万枚超え、デビュー曲の勢いをしっかりと受け継いだ。アイドルとしての華やかさだけでなく、確かな音楽性を感じさせた作品として、多くのファンの記憶に残っている。

朝焼けの向こうに続く未来へ――

2000年という節目の年に生まれた『SUNRISE日本』は、まさに“新たな時代の始まり”を象徴する曲だった。若さと希望、そしてまだ見ぬ未来への憧れ。時代の転換期に立つ5人の声が、私たちに「何かを始めよう」とそっと背中を押してくれた。

このあと彼らは、日本を代表するグループへと成長していく。その歩みの麓に、この曲がある。どんな時代でも、夜明けは必ずやってくる。『SUNRISE日本』は、その真理をシンプルに、まっすぐに伝えてくれた1曲だった。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。