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病気の両親への不安と3児の世話に追われて…“義実家ダラダラ嫁”の隠れた本音|図々しすぎる兄嫁

  • 2025.10.4

主人公・さとみは29歳。実の兄の嫁にあたるゆみこは、子育てを理由にさとみの実家を便利な休憩所のように使い、さとみの両親を疲れさせていました。図々しすぎる振る舞いにモヤモヤを募らせたさとみはゆみこに思いを伝え、ゆみこが抱えていた意外な“本音”が明らかになります。『図々しすぎる兄嫁』をごらんください。

兄から連絡があった後、さとみにはゆみこから謝罪のLINEが届きました。電話で話すと、ゆみこは涙ながらに謝罪の気持ちと、自分の本音を語り始めました―――。

兄嫁からの連絡

ママリ

兄との電話の後、しばらくしてゆみこさんから電話が来た。よそよそしい挨拶のあと、少し間が空いてゆみこさんが話し始めた。

「さとみちゃん、ごめんね。この前は、何も言わずに帰っちゃって」

その言葉に、私は胸を撫で下ろした。

「いえ、大丈夫です。私も、少し言いすぎたかなって」
「ううん、違うの。さとみちゃんが言ってくれたこと、全部、本当のことだよ。夫にも言われたし、私も反省してる」

私は、ゆみこさんの素直な言葉に、驚いた。

「私、本当に甘えてたんだと思う。パパが忙しいから育児には関われないし、私の両親は…頼れないから…」

ゆみこさんの言葉は、震えていた。

「…ゆみこさん?」
「ごめんね、なんか、悔しいっていうか、情けないっていうか…」

少しずつ垣間見る兄嫁の本音

ママリ

私は、ゆみこさんの心境が少しだけ理解できたような気がした。きっと、ゆみこさんは色々なものに追われて、自分のスイッチをOFFにできる場所がなくて、私の両親に頼りすぎてしまったんだ。

「もう限界だったのかもしれないと思う。でも、お義母さんやお義父さんに押し付けていいわけじゃないよね」

私は、ゆみこさんの言葉に、胸が締め付けられるような気持ちになった。

「私は育児経験者じゃないけど、大変そうだと思います。それに、兄から聞いたんですけど、ご実家の方がご病気だそうで…」
「そうなんだよね、だから余計にさとみちゃんのご両親が元気に見えて…頼りすぎちゃったんだと思う」

ゆみこさんの言葉は震えていて、つらい気持ちをひしひしと感じた。

勇気を出して話してよかった

ママリ

私はゆみこさんの本音を聞けて、ゆみこさんは昔の優しいゆみこさんのまま変わっていないんだと思えた。きっと頑張りすぎて、疲れ果ててしまっていたんだろう。

「ゆみこさん、良かったら今度うちの実家に行くときは教えてください。私も一緒に帰省して子どもたちのお世話したいです」

私の言葉に、ゆみこさんの声色は明るくなった。

「ありがとう。さとみちゃんと話せてよかった。私、さとみちゃんのこと、本当に好きだから、このままの関係でいたくて…」

ゆみこさんの素直な言葉に、私はとてもうれしくなりました。今後の関係性を気にしていたのは、私だけじゃなかったと思えて。

あとがき:本音と涙

ゆみこがなぜ実家ばかり頼るのか、その理由が明らかになる話です。子育ての苦労、そして自分の母親には弱みを見せられないという複雑な感情。ゆみこは決して悪い人ではなく、ただ追い詰められていただけなのかもしれません。この話は、さとみとゆみこの関係が新たな局面を迎えるターニングポイントとなります。ゆみこの涙は、読者の心を動かし、家族間の問題は、単純な善悪二元論では解決できないことを示唆しています。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:ゆずプー

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